こんにちは、applemint 媒体運用の Hiro です。
毎日愛猫をインスタグラムのストーリーに投稿しまくっているインスタヘビーユーザーです。
さて、台湾 SNS 使用率では Facebook、LINE に続き第 3 位のインスタグラムですが、広告効率はいかがでしょうか?
台湾のインスタグラムユーザーは人口の約 31%、ユーザー年齢も世界平均と同様比較的若めです。日本ではインスタグラムのストーリ枠が結構活用されているようですが、台湾では本格的な活用例が少ないなと感じています。
そこで、今回は弊社でのコンバージョン単価改善成功事例から学んだ 3つの『これはやるべき!』をご紹介したいと思います。
また最後にアメリカで2019年 5月現時点で βテストが行われている「checkout」機能についてもまとめましたので、ご活用ください!
インスタグラム概要
台湾におけるインスタグラムのアクティブユーザーは 740万人で、これは台湾人口の約 31% です。Facebook のアクティブユーザーは人口の約 80% で今だに伸び続けていることもあり、まだまだ伸び代がありそうです。また、インスタグラムのアクティブユーザーは2019年5月時点で SNS 第三位という位置付けです。
ユーザーの年齢別内訳は、24 歳以下が 46.1%、25〜29 歳が 29.3%、30〜34 歳が 15.8%、その他 8.8%と20代のユーザーによる使用が目立ちます。
(参照:https://shopline.tw/blog/how-to-setup-instagram-ads-for-your-online-store/)
年齢別の使用率をもとに、オンライン購入率の高い 25 歳以上をターゲティングする場合、現時点で約 400 万人が有効な広告ターゲットと考えられます。このターゲティングをさらに狭めて 35 歳以上をターゲットとしたい場合、Facebook と比較すると露出が制限的になるかもしれません。
世界のマーケターが注目、お得なインスタストーリー
インスタグラムのストーリー枠への広告配信費用は開始当初から現在まで世界のマーケター達が注目する安さを維持しています。当社は使用ユーザーが限られていたため、広告枠が多くありませんでしたが、利用者の増加に伴い広告枠もかなり量が増え、開始当初と比較すると露出量が大幅に改善されました。
また、当初は縦長フルスクリーンの素材以外入稿できず、専用アカウントを開設する必要があり広告出稿はかなり手間がかかりましたが、現在は Facebook 素材をそのまま配信できる上、アカウントがなくても配信可能になりました。
このように便利で尚且つポテンシャルのある広告媒体ですがにはなりましが、スキップされない対策や、クリック率をあげる方法、ストーリーに特化したバナー制作などストーリー枠に合わせた対策が必要です。
次の章では 試行錯誤の上CPA を半額にして気づいた、「これはやるべき!」という 3 つの事項をシェアしたいと思います。
3つの『これはやるべき!』
まずインスタグラム広告効率改善にあたって、常に頭の片隅に置いておきたいのは以下の2つです。
① ユーザーの行動スピードが早い事。
別の広告配信枠と比較した結果、ストーリー枠の動画閲覧完了率が圧倒的に低いということがわかりました。現在テストをしている例ではなんと通常の閲覧完了率が 15% だったのに対し、ストーリーはたったの 2.5% という結果になりました。
タイムラインと違い、「文章を読む」「いいねする」など、相互アクションが少ない枠で、ユーザーがコンテンツに集中する時間が比較的短いためと考えられます。
② 一般投稿コンテンツとの格差。
一般投稿は作り込んだコンテンツが少ないため、こちらがあまりに作り込んだコンテンツを配信するとユーザーに警戒されてしまい、見る前にスキップされる確率が非常に高いです。
この章の最後の「CPA を半額にした小話」で詳細をご紹介しているのですが、通常のバナーとストーリー特化したバナー配信をするのでは結果が全く異なります。
では改めて本題の『これはやるべき!』3 つの対策をご紹介します。
☑︎ 動画は 10 秒以内に訴求完結
☑︎ 静止画をやめ、全て動画に変更
☑︎ バナーサイズをフルスクリーンに変更
順にこれら3つの対策について詳細に解説します。
☑︎ 動画は 10 秒以内に訴求完結
ストーリーの一コマは通常 15 秒です。60 秒までの投稿が可能ですが、一般動画投稿は 15 秒以内、静止画であれば 6 秒で、尺の長い動画は閲覧完了率が非常に短くあまり効果的ではないかもしれません。
基礎編としては 10 秒以内に訴求しきることを意識した動画構成をお勧めします。もし既に効率の良い動画があれば再生速度を上げて秒数を縮め短尺な動画に作り変えるというのも良いかもしれません。
☑︎ 静止画をやめ、全て動画に変更
ストーリーはそもそも動的コンテンツが多いため、静止画はスキップされやすいです。できるだけ動画コンテンツの準備をおすすめします。
同じ素材を使った静止画とブーメラン動画のテストではクリック率が約 1.5 倍の結果となりました。同じバナーでもある程度動きのあるバナーの方が比較的興味を引けると考えられます。
☑︎ バナーサイズをフルスクリーンに変更
一般の投稿に馴染む為にとても重要です。何度も繰り返しますが、まずは最初 1秒で広告だと悟られないよう対策し、スキップ予防を意識しましょう。
また、横長・正方形・フルスクリーンのサイズ別でクリック率を比較したところ、横長と正方形は共に 平均約 0.4〜7% でしたが、フルスクリーンは 平均約 2% 前後とかなりの大差がつきました。
CPAを半額にした小話
ストーリーで広告枠が解放された直後の事です。
その当時私は某化粧品商材の担当をしており、Facebook で効率の良かったバナーを使用し、インスタグラムで広告配信を開始しました。ただ中々効率が合わず、クライアントも効率の合わない枠に対する制作費の負担や、ストーリー広告の先駆者としてテストを続ける事に消極的になっていました。
効率の悪いインスタグラムのために追加で広告の制作費用を払ってもらえるわけもなく捨て身の作戦ではありますが、ストーリーカメラを使って自撮り動画を撮って、広告素材として配信という試みを実行しました。
するとクリック率が急上昇し、10〜20代の購買がどっと押し寄せました。CPA は半額に、ROI でいうと 300% を達成する結果となりました。この時に行ったのは上記で触れた『3つの対策』です。
困り果てた末の『物は試し』から得た逆転劇だったわけですが、これをきっかけにストーリー枠への打開策を導き出すことができました。
なによりも製作時間が撮影編集合わせてもたった 5 分で ROI 300% ですから、とんでもなく効率的です。その時の広告動画には自分の顔を露出させたのですが後々考えたら顔は出さなくても良かったんじゃないかと思っています….笑
リソースのある方は是非ご活用ください!
おまけ:インスタアップデート情報
2019年 3月インスタショッピングの「checkout」がベータテストを開始しました。このチェックアウト機能とは従来広告クリック後 EC サイトに飛んで完結していた購入を広告クリック後インスタグラム内で購入を完結させるというものです。
ちなみに現状の 「ShopNow(ショッピング機能)」の購入導線を具体的に説明すると:
①投稿の商品タグをタップ
インスタ上の商品情報ページへ移行
③ 販売者 EC サイト上で決済。
これに対して、新機能インスタ Checkout では決済完了に加え、配送通知までをアプリ上で全て完結できるよう装備される予定です。
(参照:https://instagram-press.com/blog/2019/03/19/instagram-checkout/)
ベータ版では既に [発見] タブ内ににショッピング投稿専用のタブも登場しています。(下記参照)
台湾でも Checkout 機能公開が近々行われることが予想されます。次のアップデートに乗り遅れないよう、きちんと対策を行いましょう!
*ショッピング機能は PC からの利用はできません。
*ショッピングの広告配信はできません。(2019年 5月現在)
以上、今回はインスタストーリーについてシェアさせていただきました。
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