こんにちは、applemint 広告運用担当の Hiro です。
Google で自社ブランド名を検索したら他社の広告が出てきた経験はありませんか?
弊社でも競合による弊社クライアント名の入札を度々目にします。
そんな時他社広告代理店はどんなことをしているのかと思い、対策例を探していたのですが見つかりませんでした。
そこで、ないのなら自分でテストするしかない!という事で実際にテストを実施しこの記事をまとめることにしました。
今回この記事でお話しするのは、競合の確認方法、対策事例です。結論、競合と戦わない事が最善策と分かったのですが、「なぜ戦わない事が最善なのか?」について事例を含めて解説したいと思います!
競合企業を把握したいという方や競合企業による自社ブランドキーワード入札でお困りの方に参考いただければ幸いです!
競合入札の確認方法
まず競合企業の有無を確認する手順からご紹介します。
以下弊社 applemint の Google Ads 管理画面で確認方法をご紹介します。
では、管理画面にログインしたら確認したいキーワードを設定している広告キャンペーン、または広告グループの画面を開いて「オークション分析」をクリックしてください。
開いた画面に「表示 URL ドメイン」という項目があります。
ここに競合している相手のドメインが表示されます。
次に「インプレッションシェア」をご覧ください。
インプレッションシェアとは、例えば広告が 100 回検索されたら何回広告が表示されたかという簡単な指標です。
ここで「インプレッションシェア」が 10% 以上のドメインがいる場合、自社ブランド名に入札している競合相手が存在するということになります。
Google Ads では競合入札するのは日常茶飯事です。
試しに「Google Analytics」 と検索してみてください。競合の「Adobe Analytics」の広告が出てきます。
この時広告主及び広告代理店には2つのアクションが取れます。
⑴ やられたらやり返す
⑵ 無視する
applemint ではやり返さないことをよく選びます。その理由を次にご紹介します。
コンバージョン単価を 50% 以上削減した事例2つをご紹介
ここでは前章で触れた通り、「なぜやり返さない事が最善策なのか?」について事例2つを含めて解説します。
事例 A:コンバージョン単価が 46% 良化!
CV 数 | CPA | CPC | CVR | CTR | |
戦う | 1,649 | 30.57 | 5.93 | 19.42 | 41.62 |
戦わない | 1,679 | 14.1 | 3.06 | 21.73 | 42.46 |
背景:
通信機器レンタル事業。競合が常に 10 社以上存在するレッドオーシャンな業界です。
商品の差別化が難しいため関連キーワードは常に入札争いが激しく、繁忙期に入ると競合同士の入札合戦となることもしばしば。
事象:
競合企業がキャンペーンを実施する期間はクリック単価の高騰が顕著であることが分かりました。
競合の動向を監視し続ける訳にもいかないので、コンバージョン単価を下げると同時に、効率を安定させる解決策が必要です。
対策:
Google の自動入札戦略を選択すると高騰したクリック単価に追随するため、入札戦略を「個別クリック単価」に変更しクリック上限単価は競合入札有無に関わらず、過去配信データから最低額となる金額に設定しました。
結果:
クリック単価が 51% 低下し、同時にコンバージョン単価は 46% 低下しました。
またコンバージョン数やクリック数の減少は見られませんでした。
事例 B:コンバージョン単価が 57% 良化!
CV 数 | CPA | CPC | CVR | CTR | |
戦う | 124 | 163 | 13.8 | 8.46 | 27.12 |
戦わない | 161 | 94 | 9.19 | 9.66 | 27.13 |
背景:
スキンケア通販商材。類似商材が多数存在し、加えて通販事業は広告予算が大きいため、強引な入札競争が発生しやすい傾向にあります。
事象:
新規参入競合が大規模なプロモーションを開始。
直後からブランドキーワードの効クリック単価が高騰、競合ドメインによる入札重複率 75% と当社ブランド名に入札している事が判明しました。
コンバージョン率を下げることなくコンバージョン単価を元の数値に戻す対応策が必要です。
対策:
事例 A 同様、入札戦略を「個別クリック単価」に変更し、クリック上限単価を競合参入以前のクリック単価に設定しました。
結果:
クリック単価が 67% 低下し、同時にコンバージョン単価は 57% 低下しました。
またコスト削減とコンバージョン数増加を同時に実現させる事ができました。
まとめ
以上競合の確認方法及び、競合入札への対策方法をご紹介しました。
結論、ブランドキーワードへの競合入札は無視するのが最善策です。
事例2つに対して取った対策は何れも以下の2つです。
①「個別クリック単価」への切り替え
②入札上限単価を競合入札以前のクリック単価に設定
もし今競合による入札でお悩みの方は上記通りの対策を行なってみてください。あっという間にコンバージョン単価が低下すると思います。
弊社の Google Ads 運用はプロによる運用管理だけでなく、スクリプト導入などテクニカルな技術を用い徹底した入札管理が強みです。
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上記でご紹介した競合分析や対策について更に理解を進めたい方、もっと具体的な対策が必要という方もお気軽にご連絡ください
以下 Google Ads チェックリストもご活用ください!
台湾 GOOGLE ADS チェック! 其の1
台湾 GOOGLE ADS チェック! 其の2
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