【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!

【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。みなさんは普段何気なく飲んでいる台湾の水について深く考えたことはありますか?

僕はあります。

それというのも僕は今まで色々な国に引っ越す度にお腹を壊してきたためです。
何でだろうと色々考えた結果、「水」が原因だったのではないかなと、今は思っています。

例えば僕は中学校時代にアメリカに引っ越したのですが、引っ越した当初は下痢ばかりしていました。日本は軟水なのに対して、アメリカの僕がいたロサンゼルスは少し硬水だったのが原因ではないかと今は考えています。

最近台湾でお腹の調子がよくない事もあって、アメリカ時代のことを思い出し、ふと台湾の水の状況が気になったので調べてみることにしました。このブログでは、僕が調べた台湾の水の硬度や品質を説明し、スーパーやコンビニで売られている水の何を見ればいいのかお伝えしたいと思います。

また、僕流の台湾の水ボトルの選び方をお伝えしたいと思います!台湾の水に関心がある方は必見です!

硬水と軟水について

water in 【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!

念の為、水には硬水と軟水の2種類があることから説明します。違いを知っているという方はスキップしてください。

硬水とは簡単に言うとミネラルやマグネシウムをそれなりに含んだ水で、軟水とはミネラルをあまり含まない水です。

硬水はミネラルやマグネシウムを含むため、水に味がありますが、軟水は基本的に味がありません。一般的に硬水は水自体に味があり栄養素を含んでいることから栄養補給やダイエット目的でそのまま飲まれているほか、肉の臭みを取る目的で煮込み料理に使われます。

一方の軟水は水に味や匂いがないため、お味噌汁やコーヒーなど素材の味を生かした料理や飲料に向いています。

参考資料:硬水と軟水の違い

日本は昔から軟水で、ヨーロッパは硬水の国が多いです。

なぜこの違いが生まれるかというと、ヨーロッパは石灰質の地層が多く、この地層を通して地下に流れた地下水は、長い時間をかけてミネラルを吸収しているため硬水になります。

これに対して日本の水が軟水なのは、日本には透水性の高い火山性の地層が多いため、水が地下に流れる時間が短く、その結果ミネラルをあまり含まないため軟水が多いというわけです。

なので、コンビニなどでよく見かけるエビアンやコントレックス、ゲロルシュタイナーなどのヨーロッパの水は硬水のものが多く、日本の水は軟水です。ただし、ボルヴィックは硬度が低い軟水です。

参考資料:日本と欧米の水の違い

台湾の水の硬度

軟水と硬水の違いがわかったところで、台湾の水はどうなのか書いていきたいと思います。まずは台湾の水の硬度を表したマップを作ったので、以下ご覧ください。

taiwan water in 【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!
参考:http://tenfull1987.91app.com/Article/Detail/33312

簡単に言ってしまうと、台湾は北部が軟水で、南部が少々硬水です。
なので、台湾の北部と南部で公共施設においてあるようなウォーターサーバーの水を飲み比べるといくらか味が違うと思います。

leo (佐藤峻)

しかし北部でも基隆の水はちょっと味があって硬水っぽい気がしています。

また、飲食店を経営する人にとって難しいのが、台湾は北部と南部で水の硬度が違うため、同じ材料、同じレシピで料理を作っても水のせいで南部と北部では若干味が変わる可能性があるということです。

それだけではなく、水の硬度によって人々の味に対する感覚は変わってくるので、台湾北部で成功した味をそのまま南部に持っていって成功するかは未知数と言えます。

台湾の水の品質

water sink in 【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!

台湾の水を管理する台湾の国営水道会社「台水」によると、なんと台湾の水道水はそのまま飲んでも問題ないそうです。これはなかなか意外でした。

参考資料:台灣自來水品質相當高可以直接生飲——但為什麼我們都不敢喝? (台湾の水道水は直接飲めるのに、なぜみんな飲みたがらないのか?)

しかーし、台湾で水道水を直接飲んでいる人は見たことありません。なぜだと思いますか?そもそも台湾人が自分達の水道水をそのまま飲めると思っていないからです? また、台湾には以下のような浄水器がどこにでもあるため、水道の蛇口から出た水を飲むより基本的にみんな浄水器の水を飲みます。

台湾浄水器

あと、水道水が飲めると言っても地域によって差があります。コチラの記事では、彰化、雲林、屏東は環境汚染に関する規制を守らない工場が多数存在するため水質が悪く、これらの地域の水道水は飲まない方がいいと指摘しています。

そのほかこちらの記事では、高雄、屏東、雲林、台南、新竹、桃園、台東などの7都市も地下水が汚れていることを指摘しています。中でも高雄、新竹、台南の地下水の品質はひどいと書かれています。

leo (佐藤峻)

台湾南部在住者は基本水道水は飲みません(苦笑)

また、ちょっとリンクが見つかりませんが、某日本人の方が書いたブログには台湾の水は安全基準を満たしているものの、水を貯蔵するタンクが汚れているから飲まない方がいいと書いてありました。

水を売る会社によるマーケティングもあるためか、台湾の人の間では「台湾の水道水は飲まない方がいい」という認識が広がっています。

ペットボトルの水の種類

convenience store water in 【台湾の水は飲める!?】台湾の水の質を徹底解剖!

台湾では水道水が飲めないので基本的に水を買う必要がありますが、どんな水を購入するといいのでしょうか?

ここでは、僕なりに台湾の市販されている水を紹介したいと思います。もしかしたらご存知の方もいるかと思いますが、市販されている水は主に3種類あります。

・ボトルドウォーター:一般の水道水をさらにフィルターにかけ、消毒した水
・ミネラルウォーター:ミネラルを含んだ水。水道水でも後から人工的にミネラルを足せばミネラルウォーターになる
・ナチュラルミネラルウォーター:天然水

参考資料:水の種類について

見分け方は、水のボトルを手にとって、産地部分を確認すればできます。産地は中国語で「水源」、水の種類は中国語で「原料」とよく書かれています。

「自來水」と書かれてあったらそれは水道水です。つまりボトルドウォーターです。「礦泉水」と書かれてあったらそれはミネラルウォーターです。「天然水」と書かれてあったらそれはナチュラルミネラルウォーターです。

一般的に水の値段はボトルドウォーターが一番安く、その次にミネラルウォーター、最後にナチュララルミネラルウォーターと続きます。

では、どれがいいのか?

残念ながら目的によってどの水を選ぶか変わるため、どれか一つだけいいという訳ではありません。ただしそれではつまらないので、最後の章では僕なりの水の選び方をご紹介したいと思います。

ちなみに水の種類はこの3種類以外にも多くあるので、もっと詳しく知りたいという方は以下のサイト必見です:今回のブログ執筆にあたって、ものすごく参考にしました。

参考:水の種類について

台湾の水ペットボトルで見るべき点は?

僕は水ソムリエでも何でもなく、水に関してはただの素人なので今からお話しする内容は、あくまで僕が今回のブログ執筆にあたって調べた情報を基にしています(苦笑)

まずは僕がふとコンビニで手にした水のボトルの成分表示をご覧ください。

台湾水のボトル成分表示

チェックすべきなのは、『ph値』、『硬度』、『水源』です。『ph値』は酸性かアルカリ性かを示す値で、この値が低ければ低いほど酸性、高ければ高いほどアルカリ性です。

人間の体内の水分は ph値で言うと 7.4 前後の弱アルカリ性と言われており、したがって ph7-8程度の水が人間の体に優しいとも言われています。

参考:飲料水に最適な ph値

一般的にアルカリ性の数値が人間の体内の水分に近いと、水の吸収が近いと言われています。その一方で酸性が強いと、殺菌作用があると言われています。とりあえず、ph. 6-8 の間の水がお腹にはいいと思われます。お腹を壊しやすい人はph 6-8の水を選ぶといいです。

次に硬度ですが、硬度が高いと硬水低いと軟水になります。エビアンのサイトによれば、カルシウムとマグネシウムが溶けている量が 1リットルあたり120mg 以下なら軟水、以上なら硬水になります。

例えば上記写真の水は『總硬度』(総硬度)が3~18mg/L と書いてあるので軟水ですね。

次に「水源」を見ます。水源の住所と硬水/軟水の台湾マップを比べてみるといいと思います。もしも水源の住所が台湾南部であれば、硬水というわけです。

あれ、水の産地が似ている

水の産地を調べる過程で、水の産地が共通して以下の2つであることに気づきました。ちょっと下に書きます。

1. 宜蘭縣頭城鎮
2. 南投埔里 (南投埔里鎮關刀)

これら二つの地域の水はいずれも中軟水です。ですが南投は少々南によっていることもあり、日本人に優しくて体に入っていきやすい水を選ぶなら「宜蘭」の水がいいと思われます。

台湾での水の選び方

最後に僕なりの台湾での水ボトルの選び方をまとめてこのブログを締めます。

1. ph値が高い水は避ける:ph値が9を超えるとお腹を壊しやすくなるそうです

2. 南部の水源や硬水の地区の水源は避ける:南部や新竹、高雄、雲林、彰化の水は普段日本人が慣れていない硬水である可能性が高いのでお腹を壊す可能性があります。

3. 水源地や成分表示が見にくい水:台湾の水の中には成分表示を隠そうとしているのか、中からしか成分表示が見えない水ボトルがあります。ちょっと避けましょう。

最後に、成分や品名の水の名前を確認してみましょう!ボトルドウォーターが不安な人は天然水を選ぶといいと思います!いちいち選ぶのが面倒という方は、ボルヴィックを選べば間違い無いと思います!(笑)

以上台湾の水についてでした!参考になれば幸いです!

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Leo Sato 佐藤峻

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