教えて佐藤さん!【台湾コンサルティング】デジタルを制する者が台湾を制する

教えて佐藤さん!【台湾コンサルティング】デジタルを制する者が台湾を制する

こんにちは!台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務めます佐藤(@slamdunk772) です。

このブログに辿り着いた方は恐らく、「台湾」「コンサルティング」といったキーワードを検索して来たと思います。ではなぜみなさんは台湾でコンサルティングを必要としているかというと、辿り着いた答えは「台湾での売上や業績の改善」です。

僕がもしも経営に行き詰まったらコンサルタントという第三者のお力を借りたくなるでしょう。この事を踏まえてここからが本題です。

最近なぜかコンサルタントと名乗っていない僕が台湾での売上や業績改善のご相談を飲み会や雑談の場で受けます。なぜか?

それは台湾にいる多くの方が売上や業績改善の鍵はデジタル・マーケティングだと考えているからではないかと思っています。そうでなければ台湾でデジタルマーケティングを専門にしている僕に「売上をどう伸ばすにはどうしたらいいですか?」なんて相談は来ません。

また、この事象は同時に、台湾にある既存の (日系)コンサルティング会社がデジタルマーケティングに対して弱いことを示唆していると思います。なぜなら彼らがデジタルマーケティングが得意であれば、そもそも僕の所に相談が来ないからです。

そこでこのブログでは台湾で売上が伸び悩む方に対して、僕が今すぐデジタルマーケティングで何が出来るかというお話をしたいと思います。デジタルマーケティングはマジックではないため、急に売上が上がる保証はどこにもありません。しかしちょっとでもやっておいた方がいいデジタル施策はたくさんあります。

このブログではそんなお話をしたいと思います。

台湾日系コンサルティング会社の問題点

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冒頭でもお話しましたが、僕は台湾のコンサルティング会社の多くはデジタルマーケティングに弱いと思っています。これはしょうがない事です。例えば僕らが経営コンサルタントに強いかと言えばそうではないでしょう。

コンサルティング会社がデジタルに強いか否かはデジタルマーケティングを生業にしている人なら HP を見れば結構わかります。HP が綺麗かどうかも大事ですが、僕が見るのは HP の後ろの設定です。例えば Tag Assistant (by Google) という Chrome ブラウザーの拡張機能をオンにして、どこでもいいので台湾にあるコンサルティング会社の HP を開いてみてください。

この拡張機能を使うと Google analytics や Google tag manager といった Google のタグが入っているか、または正常にタグが埋められているかわかります。左下は某コンサルティング会社のタグの状態で右が弊社のタグの状態です。緑は正常なことを示し、青は改善点があることを指します。

タグアシスタント

細かい所ですが、所謂一般的なコンサルティング会社はこういうことは気にしません。またコンサルティング会社の中にはデジタル広告に手を出しながらも、デジタル広告の素材を自分で作ってしまう会社がいます。僕らでさえ例えば不得意なオフラインのポスターのデザインは外部のデザイナーに頼むのに、自分達が不得意なデジタル広告を自分達で作ってしまう会社は明らかにデジタルマーケティングの重要性に気づいていません。

こうした会社に売上アップのコンサルティングを相談しに行くとどうなるでしょうか?

「売上アップのためにデジタルマーケティングを改善するべきです」という提案は出ないでしょう。なぜなら企業は、自分たちが出来ないことや不得意な事は提案しないためです。

「組織の見直しが必要です!」「人材の育成強化が必要です!」「市場調査が必要です!」といった提案が来ると思います。もちろんこれらは大事ですが、もしも依頼人が売上アップのためにデジタルマーケの提案を期待していたらがっかりしてしまいます。

これは現実に起きていて、多くの大手コンサルティングファームが急いでデジタルマーケティングのコンサルをする準備をしています(というか5年ぐらい前からしています)。しかしこれができるのは資金力があるデロイトやアクセンチュア、PwC、KPMGなどです。

これらのコンサル会社は残念ながらちょっとしたご相談で、平気で数十万円請求されます。だからこそ台湾でデジタルマーケティングのコンサルティングを大手よりもリーズナブルに出来る僕らにご相談が来ているのではないかと思います。

台湾デジタルマーケティングのコンサル事例

最後に、僕が実際によく受ける台湾デジタルマーケティングのコンサル内容の事例をご紹介してこのブログを終えたいと思います。今からお伝えする事例はどちらかというと BtoC 向けになりますが、ある程度その他の企業にも当てはまると思っています。

短期的な施策は何をすればいいですか?

短期的な施策

まず、短期的な爆発力を期待している企業には KOL やインフルエンサーの起用や、大規模なデジタル広告の出稿をオススメしています。理由は以下です:

  1. まずは商品/サービスの認知度を上げる必要があるため
  2. 台湾はメディアの特性上、認知度を上げるにはデジタル広告が結局一番効率がいいため
  3. KOL やインフルエンサーは当たればかなりの売上に繋がるため

台湾に進出して間もない企業や、今からデジタルマーケティングを始めようとする会社は本社からかなり短期的に利益を出すことを求められます。現時点ですぐに売上をアップできるようなデジタルマーケティングの施策は KOL/インフルエンサーです。

最初に当たりを出せば、本社はその後の施策に対して寛容的になり、進めやすくなります。ただし、KOL で当たりが出る確率は20-30%ほどです。仮に当たったとしてもそれを当たり前に思わないのがいいです。KOL の詳細については以下のブログをご覧ください

最初に KOL を起用して当たってしまい、その後に KOL に依存してしまった会社を僕は知っています。KOL の費用は年々上がっているため、KOL に依存すると黒字化は難しくなります。長期的に台湾できちんと売上を伸ばしていきたい企業はコンテンツの制作をお薦めしています

KOL/インフルエンサーの効果について興味がある方は以下のブログをご覧ください!

中期的な施策

中期的な施策

中期的にはコンテンツの執筆、オウンドメディア、ブロガーの強化をオススメしています。
例えばフィットネスジムを運営する会社なら体や筋肉についてのコンテンツ、健康食品なら健康についてのコンテンツなんかいいと思います。この時にブロガーさんを起用するのもいいと思います。ただしブロガーさんを起用する時に注意点があります。

必ず、アフィリエイトのような書き方をしてもらうようにお願いをしてください。

アフィリエイトの書き方を簡単にご説明すると:

  1. 一見ネガティブなタイトル
  2. 商品のデメリットとメリット両方の記述
  3. こんな人にはススメないけど、こんな人にはオススメという書き方

人はネガティブなコメントや批評を好む傾向にあると言われ、ネガティブなタイトルの方が クリック率がいいと言われています。(例)「applemint の悪い口コミや不評を徹底解剖!」?

敢えてデメリットや不評な部分を書くことで中立性を強調し、メリットを際立たせます。
最後に、「〇〇にはお薦めして、〇〇にはお薦めしない!」と書くことでコミュニケーションをする人を特定します。

なぜ中期的にコンテンツやブロガーの強化をするかと言うと、うまくいけばこの時に書いたブログ記事が3-4ヶ月後に自然検索からの流入数に貢献するためです。自然流入が増えれば広告費をかけずとも安定した流入を見込めます。

弊社が手配した某クライアントのブロガー記事は、公開後 1年半で Google の自然検索から約150件のコンバージョンをもたらしました。

長期的な施策

長期的な施策

台湾でのデジタルプロモーションはうまくいけば最初にかなり成長しますが、 1年ぐらい経つと成長がフラットになり始めます。熱し易く冷め易いと言われる台湾ではよく見られる傾向です。

もしもこの間 KOL やインフルエンサーの起用を積極的にしていない場合は、再度起用を強化することをオススメします。同時に、広告媒体の分散/拡大をオススメしています。

僕は初期のデジタル広告には、Facebook 及び Google をオススメしていますが、Google に関しては予算がなければブランド名や商品名のみの検索広告で もいいと思っています。

なぜか?

消費者は認知されていない商品の購入をためらうため、バナー広告やキーワード広告を大量に出しても購入に繋がらないケースが多いためです。

例えば僕が『佐藤』というサッカーシューズのメーカーを立ち上げ、「サッカー」「スパイク」という検索に対して自社の広告が露出されたとします。Nike やアディダスのスパイクが並ぶ中、果たしてどれだけのユーザーが私のスパイクをクリックするでしょうか…..
(下の写真は一例です)

サッカーシューズの検索結果

残念ながら買う人はほとんどいないでしょう。

台湾のメディア事情

台湾では、短期的でも中期的でも長期的でも、Facebook と Google 広告をするといいでしょう。お金に余裕があれば LINE も悪くないでしょう。ただ残念ながらこの他に何か媒体があるかというと正直あまりないのが現状です。台湾のメディアや PR 事情については以下のブログに書きました。

台湾でデジタルマーケティングをされる方は必ず読んだ方がいいと思っています。

最後に

如何でしたでしょうか?冒頭でも触れましたが、数年前からコンサル会社のデジタルマーケティング強化が進んでいます。僕の知り合いで Ogilvy でデジタルのデザインをしていた人は気づいたらデロイトのデジタル部門に転職していました。

参考:デジタル時代におけるエージェンシーの苦悩。コンサル企業の参入へいかに立ち向かうべきか?

参考:「経営コンサル」から「デジタルエージェンシー」へ転身した、デロイトデジタルの内幕

大手はデジタルマーケティングが経営に直接影響する事を知っているので、デジタルマーケティングを強化していますが、残念ながらこれらの会社は費用が非常に高いです。では中小のコンサルタント企業はどうでしょうか?

価格は大手よりも安いかもしれませんが、デジタルマーケティングのコンサルタントが出来るかと言えば恐らくできないでしょう。もしもこのブログをご覧の方で、台湾でデジタルマーケティングのコンサルティングのサポートを求めているという方は是非 applemint までご相談ください。

【applemint へ台湾のコンサルティングのご相談はコチラから】

このブログがみなさんのお力になれば幸いです。

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Leo Sato 佐藤峻

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