台湾 FACEBOOK 広告クリック率改善~超具体的な4つの施策~

台湾 FACEBOOK 広告クリック率改善~超具体的な4つの施策~

こんにちは、台湾 applemint 広告運用担当の Hiro です。(*投稿者は佐藤になっていますが、お構いなく)

台湾デジタルマーケティングといえば Facebook 広告です!実は意外と多くの広告主がクリック率に悩みを抱えていると気が付きました。

目的がサイト流入の拡充でもコンバージョンでもクリック率が上げられなければゴール達成への道は険しいままです。ではどうするか?

以前の私は多くの方同様、バナーが全てと考えていました。しかしテストを繰り返す内、Facebook では記号や絵文字、また、改行や空白の使い方においてもクリック率に相違が出る事が判明しました。

バナーや広告タイトル、広告テキストに対して有効な手立てを調査していく中ではっきりしたのは、バナーだけでなく付随するタイトルやテキストのビジュアルを整える事でクリック率が大幅に改善できるという事です。

この記事でご紹介する『クリック率3%達成戦術』は弊社の新入社員教育用に「これだけは守って欲しい!」事項をまとめたものなので、SNS 広告初心者でも模倣可能な内容になっていると思います!

超絶マニアックなクリック率向上術、是非ご参考ください!

4つのポイントとは?

Facebook 広告には大きく分けて4つの要素があり、バナー>タイトル>テキスト初め3行>本文 の順番でクリック率への影響度が変化すると考えています。
ここからは4つのポイントをそれぞれ具体例と共にご紹介していきます。

⑴ バナーデザインの3原則

まず1つ目はバナーデザインです。クリック率を上げるコツは3つの原則、シンプル・明色・ポジティブ です。

まずはバナーの良し悪しに影響する可能性が考えられる要素について AB テストを行いました。とはいえ、影響しそうな要素は無限大です。

そこで広告代理店という立場を生かし、複数業種で共通して効率の出ているバナーの共通項をテスト対象としました。複数繰り返したテストの中で結果に相違が出やすかったのは以下の3つです。

有意差が出た Facebook バナー
  • シンプル VS 装飾多め
  • 暖色 VS 寒色
  • ポジティブ VS ネガティブ

ちなみにが applemint ではバナーの制作を全て言語化し、誰が企画しても効果の高いバナーを作れるようにしています。時間はかかりますが、丁寧にやれば効果の出るバナーは作れます。

実際、2020年の夏に applemint にインターンで入った子にバナーを企画させたら、そのバナーは中々の効果でした。applemint のバナー制作に興味がある方は以下をご覧ください:

【広告タイトル】に欠かせない?&?

続いて2つ目は広告タイトルです。

実は2つ目以降は超簡単です!【(隅付き括弧)】 と ?(メガホン絵文字)と?(炎絵文字) を使ってタイトルを書くだけです!

様々なテストを繰り返してこの結果にたどり着いたというのはもちろんですが、なにより、私が外国人であるが故、文字以外の部分で目を引く、広告ビジュアルを意識した結果であると思っています。

というのも、一般的に人が一瞬で識別出来る文字数は 9~13 文字と言われています。それが外国語になるとどうでしょう?私の場合おそらく半分の 5〜6 文字くらまで減少していると思います。

皆さんも、文字がズラーっと並んだコンテンツを見ると「見るのが面倒くさい…」と自然と目が逃げ出す感覚を覚えたことがあるのではないでしょうか?
外国語となるとこの感覚が倍以上に膨らみます。

このように消費者の「見ない、読まない、信じない」の原理を母国語話者よりも強く実感しているからこそ視覚的効果を使って注意を引く解決策に至ったと思っています。

信憑性でてきましたでしょうか?笑

Facebook 広告の CTR ベンチマーク 0.89% に対して、日本人の私が書く中国語タイトルは平均約 3%ですので、我ながら成果に繋がっている施策なのではないかと思っています!

2020年Facebook広告クリック率ベンチマーク

引用:「Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry」(August 5, 2020) by Mark Irvine

広告テキストは初め3行が勝負

3つ目は広告テキスト。ここで狙うのは「もっと読む」のクリックです!
「もっと読む」をクリックさせるには、初めの3行で、疑問文 と\(スラッシュ)/ を使って勝負します!

まず初めになぜ3行なのか?についてですが、2019 年 9 月のアップデートで、テキストのデフォルト表示行数が5行から3行に減少しました。クリック前に掲載できる情報量が減ってしまったので「もっと読む」をクリックして貰うためには初め3行が大変重要と考えています。

では具体的な例と共に解説していきます。

①3行ルール:

先述の通り、テキストは初めの3行しか表示されないため、3行に広告の重点全て納めます。商品の訴求1つ+割引などのお得な情報1つで3行を構成するのがオススメです。

②疑問文:

1行目を疑問文にするとクリック率が上がります。訴求に絡めた疑問文が特にオススメです。
 例:「クリック率に悩んでいませんか?」

③\(スラッシュ)/:
  • 2つ目のタイトルでお話ししたビジュアル重視と重複した理由ですが、視覚的に際立たせつつ、ウェルカムな雰囲気の演出効果が期待できます。呼びかけの言葉をスラッシュで囲むのが効果的です!
  •  例: \今月だけ初回相談が無料?!/

Facebook 広告だけでなく、FB ファンページやインスタグラムでも応用が可能な手法なので、以上3つのポイントを使って ”もっと読んで” もらいましょう!

本文の余白&改行コントロール

最後は本文中の改行と余白のコントロールです。

広告タイトルのコツをご紹介した章で触れましたが、ここでは文字がズラーっと並んでいると逃げ出したくなる消費者心理への対策を行っていきます。読み出す前から嫌気が差してしまっては商品購入どころかクリックすら狙えません。

イメージがつきづらい方の為に比較を用意しました。パッと見1秒で判断していただきたいのですが、改行や余白のない左側のテキストよりも、右側の余白や改行が十分に用意されているテキストの方が、メリハリがあって見やすいと感じるのではないでしょうか?

Facebook広告テキスト改行の有無比較

広告テキストは書かれた内容を認識するまではバナー同様、ただのグラフィックです。「見ない、読まない、信じない」相手に見てもらうには、目が心地よいと感じる程度に空白を用意し、障害となる要素を削っていくよう意識します

あとは適切なターゲットへ配信するだけでクリック率がぐんぐん伸びていく事でしょう!

スマホでプレビュー確認をする事!

余白・改行コントロールに置いて忘れてはならないのは、スマホプレビューの確認です。
台湾では 95% 以上のユーザーがスマホ経由のアクセスです。スマホプレビューを使って広告の最終ビジュアルを整えましょう!

広告テキストのオススメテンプレート

私のコンバージョン広告は以下の様に構成しています。

Facebookテキストの書き方

「お得な情報」

お得な情報には、割引やキャンペーンなどの情報記載します。複数の商品やサービスがある場合には一番安いものの値段を記載するのもオススメです!

『Facebook限定割引』『数量限定』『先着100名』などのキャッチーなフレーズを含めると効果が高まります。

「3つの商品訴求」

上記例のように、3つのチェックマークや絵文字などを使って箇条書きのスタイルにし、配信ターゲットが気になる訴求や悩みを含めたフレーズを記載します。

例:ダイエット興味 ⇒ 痩せたい気持ち、太っている自分への煩悩 など
  スキンケア興味 ⇒美白即効性がある、なぜ自社商品が特別なのか など

「ブランド訴求」

ブランドコンセプトや商品にかけた想いなどを記載します。このパートに関しては、カジュアルな話し言葉よりも誠実な印象を持つ書き言葉を使ってください。

商品購入者は商品だけでなく、企業やブランドにも関心を持ちます。安全性や誠実さ、サービス品質などを訴えかけるようなフレーズを意識して取り入れるのがお勧めです。

台湾は 95% 以上のユーザーがスマホ経由のアクセスであるため、スマホを使って入稿プレビューを確認するとビジュアルの整った広告ができます!地味な作業ですが、改行と余白はきちんと対策しておくことを強くお勧めします。

Facebook 代理運用は applemint へ!

いかがでしたでしょうか?クリック率向上戦略を4つの要素に渡ってご紹介いたしました。

重点を簡単にまとめます。

Facebook 広告運用ポイント
  • バナーはシンプル・明色・ポジティブに!
  • タイトルは3つの要素『 【】、? 、?』を含むと効果的
  • テキストは初めの3行が重要で疑問文やスラッシュを使うと効果的
  • 余白と改行はスマホ画面を使ってビジュアルを整える

消費者の「見ない、読まない」の心理は広告のクリック率に大きく影響します。特に SNS 広告はユーザーがコンテンツを超高速消費する傾向が強く、目を止めてすらもらえていない事も多いです。

まずは確実に見て、そして読んでもらう事で、その先のコンバージョンへ誘導できる母数を増やしていきましょう。

「見ない」を「少しだけ見てみよう」に変えるちょっとしたコツと、「読まない」を「読んでみる」に変える為の仕組みを広告で実現できれば、クリック率3%は全く難しいことではありません!

弊社では日台通販事業の広告運用ご支援以外にも、実店舗ビジネスの集客、ECサイトの構築、ランディングページの制作及び分析、SEO対策、KOLの手配などデジタルマーケティングに関連したサービスを幅広くご支援しています。

「台湾で中国語を使って広告運用をしたい」「広告効率が上がらず困っている」「バナーやクリエイティブのコツ知りたい」などのご相談を随時承っております!

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Leo Sato 佐藤峻

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