こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
最近、弊社では台湾のあるお客さんに対して LP (ランディングページ) の制作を行ったのですが、ちょっと特別な事を意識しました。
それは何かと言うと、徹底的にモバイルに最適化させたという事です。
「えっ?普通のパソコン用のウェブサイトを自動的にモバイルに合わせるやつと何が違うの?」「それってレスポンシブサイトじゃないの?」と思うかもしれません。
全く違います。モバイル最適化ウェブサイトは従来の制作のやり方から根本的に違うんです。そして、モバイル最適化ウェブサイトを作った結果、ものすごい数字の改善に繋がったんです。
今回のこのブログではその改善して間もない、新鮮でアツアツなデータを皆さんに大公開すると同時に、そもそもなぜモバイル最適化ウェブサイトが必要なのか、モバイル最適化ウェブサイトは従来の制作とどう違うのか解説したいと思います。
BtoB の企業や、『お問い合わせ』をウェブサイトのゴールとしている企業は必見です!(読めば意味がわかります)
Contents
そもそもなぜモバイル最適化のウェブサイト作らないといけないの?
そもそもなぜモバイルに最適化したウェブサイトを作らないといけないのでしょうか?ちょっと解説したいと思います。
もはやモバイルからの流入が8 割の台湾
まず、台湾ではウェブ広告を配信すると、およそ8割の流入がモバイルからの流入になります。これはどういう事かと言うと、例えば一日1万円の広告予算を使った場合、デバイスの制限をかけない限り8,000円分はモバイルユーザーに広告が露出するようなものです。
この背景には台湾の消費者のスマートフォン利用の拡大とスマートフォンの利用時間の増加が上げられます。以下の緑部分をご覧ください。
台湾ではスマホからネットにアクセスする人口が2800万人おり、2300万人の人口に対して1.2倍あります。これはつまり、一人複数台スマホやタブレットなどのデバイスを所有していると考えても間違いではありません。
また、モバイルの使用頻度が上がっているのは台湾だけに限らずアメリカでも同じようです。2020年のアメリカのデータによると、スマホを使う/見る時間は4時間なのに対して、テレビの視聴時間は3.7時間で、アメリカ人はもはやテレビよりもスマホを見ています。
(参考:TikTok Beats Facebook in Time Spent Per User)
モバイルへの配信単価はデスクトップよりも安い
次にウェブ広告を配信した場合、通常モバイルへの配信単価はデスクトップよりも安くなるという事についてお話をさせてください。
通常、デバイス別の広告配信単価は、モバイルが一番安く、その次にタブレット、そしてデスクトップが一番高くなります。画面の大きさに合わせて単価が高くなると考えてください。
また、通常デスクトップへのウェブ広告配信はモバイルへの配信に比べてコンバージョンレート(購入率)が高い場合が多いです。ウェブサイトの画面が大きい方がサイト内の滞在時間が長く、それが購入率に繋がっていると言えます。
面白いのがタブレットよりモバイルの方がコンバージョンレートが高い場合が多いという事です。タブレットの方がモバイルよりも画面が大きいのに不思議ですよね。
モバイルファーストインデックスの存在
次に、『モバイルファーストインデックス』についてお話をさせてください。モバイルファーストインデックスとは Google が2021年3月に本格的に始める新しい検索結果の表示基準です。
これをものすごく簡単に説明すると、今まで検索結果はデスクトップ版のウェブサイトの使い勝手を基準にしていたけど、今後はモバイルを基準にしますよということです。
例えばユーザーがapplemint のウェブサイトにモバイルを通じて入ったか、デスクトップを通じて入ったかでは、ユーザーの行動が異なります。今まで Google はデスクトップから流入した時の行動をランキングの基準にしていたのが、今後はユーザーのモバイルの行動を基準にしますよということです。
最後に以下モバイル用のウェブサイトが如何に重要かをまとめました:
- モバイルサイトが重要視される理由
-
台湾人のモバイルを使う頻度がどんどん増えている
ウェブ広告はモバイルへの配信が比較的に安い
Google はモバイルサイトを重視している
続いては、モバイル最適化サイトの制作工程が従来のやり方とどう違うかお話をします。
モバイル最適化サイトの制作工程
結論から言います。モバイルに最適化したサイトはモバイルのデザインから始めます。通常、多くの会社はまずデスクトップのデザインを先にします。これをモバイルから行うということです。
以下は弊社がデザインしたモリサワ社のLP です。
プロトタイプツール(ウェブサイトのサンプル制作ツール)を使って、まずは上記黄色く囲った、モバイルサイトをデザインしました。クライアントとのデザインの確認も全てモバイルサイトを確認してもらいました。モバイルサイトのデザインでOKが出たらデスクトップ版を作るという流れです。
実はすでに2-3年ぐらい前から、モバイルとデスクトップのデザインの順序は逆転し始めました。なのでこの話は別に新しい話でも何でもありません。
別にデスクトップ版からデザインをしてもいいとは思いますが、弊社ではデザインはモバイルから着手することをオススメします。理由は何よりもモバイルのデザインを優先するためです。
デスクトップからデザインを行い、次にモバイルのデザインをするとどうしてもモバイルのデザインで妥協する点が出てきます。
モバイル最適化サイトで意識すべき点
次に具体的にモバイル最適化で意識しなければいけない点について述べます。それは如何にゴールにたどり着きやすくするかということです。
ここでいうゴールとはウェブサイトで達成したいことです。ECサイトなら『販売』がゴールです。BtoBサイトなら『お問い合わせ』だと思います。
Amazon は一度でもAmazon 内で購入をすれば、以降の購入は全て 1クリックで購入できる、素晴らしい利便性があります。
今回このブログでは 『お問い合わせ』をゴールと定義した時、どうやってそのゴールをモバイルでたどり着きやすくするかについてお話をしたいと思います。
ズバリ僕らが行ったのは LINE@ のボタンを追加したことです。以下、弊社のサイトの例をご覧ください。
お問い合わせページとメニュー部分に LINE からお問い合わせができるボタンがあります。(ちなみにこれらのボタンは弊社のモバイルサイトでしか表示されません)
実はこの構想は昔からありました。applemint のお客さんの中に、台湾で質屋を運営する会社があって、そこが LINE を使って商品を査定できるサービスを提供していました。消費者は売りたいブランドバッグがあれば、まずは携帯で写真を撮って、その写真をLINE で質屋さんに送るという仕組みです。
お手軽に査定が出来るということもあって、結構な数の問い合わせが来るって話を聞いた時、これは応用出来ると思いました。それから暫く時間が経ったのですが、この前弊社でもようやくLINE@を導入しました。
また、先月弊社では幸いにも日本語塾を経営している繁田塾様から LP の制作依頼が来ました。この時、最も意識したのはモバイルから LP に流入して塾へのお問い合わせを増やすということでした。
当然、LINE@ のボタンを設置しました。その結果はどうなったか?
驚きの結果を大公開
まず、弊社のウェブサイトですが、導入後1週間以内にリード(お問い合わせ)を獲得しました。こんなにすぐに結果が出ると思わず、非常に興奮しました。
また、繁田塾さんですが、やる前とやった後だとお問い合わせ率が900%アップしました。すごい効果です!如何にモバイルを意識したウェブサイトが有効かということです。
ただし LINE@導入には2点注意点があります。
- 質の悪いリードも入ってくる:お手軽に連絡できるということはそれだけ制約につながりにくいようなお問い合わせも増えます
- サービスの質が悪ければ意味はない:サービスの質が悪ければいくらモバイルに最適なサイトにしてもお問い合わせは来ません。
例えば繁田塾さんに関しては、繁田式という独自の日本語学習メソッドが存在するくらい日本語指導の質が高いです。元々繁田塾が気になって、お問い合わせしようかしまいか迷っていた人が一定数いて、お問い合わせしやすいサイトにしたらお問い合わせが増えたということです。
要はポテンシャルがあったということです。つまり今回のこの施策は、お菓子に例えるなら、パッケージを改善して顧客に取りやすくしてもらったというだけの話です。
お菓子自身が不味ければ意味はありません。もしもこれをご覧の方で自分のサービスとウェブサイトでの見せ方に自信がある方は、LINE@を導入してみてはいかがでしょうか?
Next Action
最後にここまでの話をまとめて、Next action を述べてこのブログを終えたいと思います。まず、台湾では人々のスマートフォンを使う時間がどんどん上がっているという事実を認識しましょう。
また、Google は2021年から本格的にモバイルフレンドリーなウェブサイトをサポートするようになります。従って、これからのウェブサイトで重要なのはモバイルに最適なウェブサイトということになります。
モバイルに最適なウェブサイトを作る場合、デスクトップのデザインをした後にモバイルをデザインするのではなく、まずはモバイルのデザインを決めることが大事です。
BtoB の会社やウェブサイトのゴールが「お問い合わせ」の会社がモバイルを意識したサイトを作る場合、LINE@ を検討してみるといいと思います。今の所台湾では非常に数字が出ています。
ただし、ウェブサイトのデザインが整っていなかったり、サービスの質が悪いとそもそも連絡されないので、まずはサイトのデザインを整えることから着手しましょう。
以上、applemint 代表佐藤から、『台湾でモバイル最適化 LP を作ったらとんでもなく数字が改善した話』でした。弊社では台湾でウェブサイトやLP の AB テストをゴリゴリ行い、効果が出るサイトの制作をとことん意識しています。
弊社が作るウェブサイトが効果が出る理由は、弊社の制作が Google Analytics やその他データ分析ツール、過去3年間のABテストのデータに基づいているからです。
他の制作会社のウェブサイトは綺麗かもしれませんが、データに基づかないで制作をした場合、そのウェブサイトは綺麗なだけです(苦笑)
ウェブマーケティングが強い弊社だから、効果が出るウェブサイトが作れます。興味のある方は是非コチラからご連絡ください。貴社のサイトを改善してみせます。
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