こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は台湾に進出する会社はつくづくお金の損失は気にするものの、時間の損失は気にしないというお話をします。人によってはイラッと来る内容かもしれませんがご了承ください?
台湾に進出した企業や新しく駐在で来た方はたくさんやりたい事があります。しかし当然ながら全ては出来ません。ではどのようにやる事とやらない事を決めるかというと費用対効果です。
これはつまり多くの人は何かをやった場合にかかるコストと、何かをやった後の効果を天秤にかけてプラスが出るなら「やる!」と決めている訳ですが、僕はこの時に多くの人がやると決めるまでの「時間」を忘れている気がします。
何かをして「お金」のプラスが出るか出ないかを考えている間も時間は流れている訳で、そこには明確に「時間」というコストが流れています。この時間のコストを考えずにいつまでも検討する日系企業が台湾は本当に多い印象です?
恐らく台湾に限らず日系企業全体の問題かと…
これを今後何年も「本社」のせいにしていいのでしょうか?昔は物事の変化が遅かったので少しくらい遅くてもよかったかもしれませんが、今は1週間で物事の状況が変化する時代です…
これからの時代は本当に「時間のロス」を考えないと危ないと思っています。
どうせ買うと分かっているならさっさと買う
最近僕は何かを買うと決めたら迷わなくなりました。例えば新しい iPhone が出て買いたいと思ったら、さっさと買います。迷いません。
エルメスとか極端に高いものは別話ですよ?
だってどうせ買うなら早く買ったほうが新しい iPhone に早く触れられて、「触れていない時間」が少なくなるじゃないですか?
僕は買うと決めた物をすぐに買うのは、「時間」を買うためです。しかし、多くの人は現在の手持ちのお金を考え、更には欲しいものを買った後のベネフィットや果てはディスカウントが数ヶ月後に来るかもしれないとか考えて待ちます。
これは「節約」というお金の損失を回避する観点からはいい考えなのですが、「時間の損失」という観点から考えると最悪です。ここでいう時間の損失とは僕の例だと新しい iPhone に触れていない時間です。
例えば去年発売された iPhone 13 は 「シネマティックモード」という、動画を撮影すると背景がぼやける機能が追加されたのですが、すぐに買えばシネマティックモードを試す事が出来ました。
一方、迷って3ヶ月後に iPhone 13を買った人は少なくとも3ヶ月間はシネマティックモードを使えなかった事になり、僕はこれを時間の損失と捉えます。
ちなみに僕は iPhone 13 が未だに充電にライトニングケーブルを採用している事を知り大嫌いになりました?
最近フォントを新しくしました
applemint 及び applemint lab のブログでは最近たづがねゴシックという有料のフォントをブログに導入しました。みなさんは以前と違いがわかりますか?笑
ほとんどの人はわからないでしょう。恐らく有料のフォントでも無償のフォントでも変わらないと思う方が9割で、大多数の人は僕が有料のフォントを導入した事を「無駄」と考えます。それでも僕は導入をしました。
では僕はなぜこの有料フォントを買う事にしたのか?きっかけはある朝に見た上場企業の PR 記事のフォントがあまりに美しくて、調べたらたづがねゴシックで自分も使いたいと思ったためです? 僕はすぐにでも「試したい」と思い、その日の内に導入しました。
もしかしたら合理的な経営者はこの行動を「思慮が浅い」と一刀両断し、僕のコストへの意識を批判するかもしれません。ここでも僕がお伝えしたいのは、僕が買ったのは「時間」という事です。
たづがねゴシックを導入した事でブログを読み返す時に、僕自身どんな心境の変化が生まれるか早く知りたかったのです。僕はこうしてまずは試して、試さない時間の損失を減らしました。結果、やっぱりこのフォントは素晴らしいと思っていて今後も使い続けるでしょう。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
台湾ではデジタルマーケティングやデジタルな事をしたいというニーズは多いです。実際、僕の所には結構相談が来ます。
しかし例えば10社が僕らの所に相談に来たら結局僕らとお仕事をするのは 3社ぐらいで、そのうちすぐにやる会社は1社ぐらいで、残りの2社は3-4ヶ月後ぐらいにします。
興味深いのは僕らを選ばなかったその他の会社さんが他とデジタルな事をするかというと、半分ぐらいはして、半分ぐらいはその後も何もしない感じです。他とデジタルマーケをやると決めた会社も結局実際に始めるのは3-4ヶ月後です。
そして最後の最後までデジタルな事をやらない会社も結局デジタル化の波に抗えず、 1年後ぐらいにデジタルな事をやります。この時にやらなかった時間のコストは大きく、大抵は始めた時点で先に始めた競合他社に差をつけられています。
「予算が下りなかったんです。」、「本社が GOサインを出さなかったんです。」というのがお決まりの理由です。では、仮に「僕が先にお金を出すんでやらせてください」と言ったらどうでしょう?どんな損失が出ても、会社に影響はありませんよね?
大企業はコンプライアンス上それでもやらせてくれないかもしれませんが、ここで僕が言いたいのは台湾でデジタルな事をしたいという人が自分でどれだけリスクを取っているか?という事です。
もしも僕の社員が「自分でお金を払うのでやらせてください。これは会社に必ず必要だと思います!」なんて言ったら、僕はむしろ失敗しても全力でサポートしたいと思っちゃいます。
自分がやりたくてそれが会社の役に立つと思うなら少しぐらい自分でお金を出してやってみれば良くないですか?とたまに思うんです。会社に守られ、自分の「お金」の損失を回避し、一切リスクを取ろうとしない人にそんなに簡単に成功は来るものでしょうか?
こうやって偉そうに言ってますが、僕は一応会社のオーナーなので、フォントを買うにしろ何を買うにしろ全部「僕」のお金です。(厳密には僕とパートナーのお金)つまり結局は「僕」がお金を払ってます。僕には会社がお金を払ってくれているという意識は微塵もありません。何をしてもそのリスクは全部自分に跳ね返ります。
では失敗したらどうするか?全力で取り返すだけです。なんなら失敗は applemint lab のネタになるので大歓迎です。そんなこともあって applemint lab だけでもうすでにヴィトンのバッグを買えるぐらい「自分に」損失は発生していますが、アホみたいに学んでます。
最後は少し攻撃的になってしまいましたが、台湾でもう少し「時間」の損失を意識してみてはいかがでしょうか?
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