台湾の最新家電市場と本当に効くマーケティング攻略方法

台湾の最新家電市場と本当に効くマーケティング攻略方法

こんにちは、applemintの津山です。2020年のコロナ発生以降、巣篭もり需要の高まりで家電の売り上げが世界で伸びていることをご存知ですか?台湾も例外ではなく、今多くの日系家電メーカーが台湾市場でのマーケティングに注目しています。

おそらく皆さんも台湾といえば日本製家電が好きなイメージがありますよね。しかしそれは本当でしょうか?今はダイソンやLGなど世界の家電メーカーが台湾マーケットに進出しています。そんな中、日本製というだけで売れるほど台湾市場の攻略は容易ではありません。

そこで今回は、台湾現地のデジタルマーケ会社から、台湾攻略に欠かせない最新の台湾家電市場、台湾で実際に人気の家電、そして台湾で成功するためのデジタルマーケ施策までまとめてお伝えします!

また今回は特別にapplemintの家電クライアント様の実例をもとに本当に売れる広告配信のポイントについても紹介しています!台湾で成功したい家電メーカーの皆様はぜひ最後までチェックしてください!

最新の台湾家電市場の現状  

台湾家電

まず始めに市場理解を深めていただくため、台湾の最新家電市場を簡単に紹介します!

台湾の経済部によると、2021年の台湾の家電売り上げ(スマホやパソコンなどIT関連機器も含む)は日本円にして1兆700億円程度でした。為替は1元=4円として計算しています。

台湾家電売上

引用元:台灣經濟部統計處

情報機器が含まれてはいるものの、2021年は過去2年に比べて最も多い売り上げです。これはコロナによる巣篭もり需要で家で過ごす時間が増え、家電のニーズが高まっていることを示していると言えます。

ではそんな中、台湾の家電市場におけるオンラインの売り上げはどうかというと、2021年は約900億円と全体の8%です。台湾ではオンラインで家電を購入する人はそこまで多くないものの、2019年に比べると約1.6倍の急成長を見せています!

台湾で人気の輸入家電やメーカーは? 

台湾家電

では次に、台湾で実際どんな輸入家電やメーカーが人気なのか見ていきましょう!少し古いですが2017年の台湾政府の調査では、輸入が多い家電は上位からエアコン、空気清浄機、洗濯機、冷蔵庫という結果が出ています。

台湾の家電輸入元としては中国と日本が圧倒的に多く、皆さんのイメージ通り日本製の家電に親しみがあるというのは間違いありません。

台湾輸入家電分析

引用元:金屬工業研究發展中心 

また家電メーカーに関しては、台湾の有名なニュースサイトの調査を見ると台湾人が思う品質がいい家電のTOP5に「パナソニック、ダイキン、日立」が入っていました。この3社は古くから台湾に進出していて、今でも台湾で高い信頼性と人気を誇っています。

ダイキンキャラクター

ちなみに台湾のダイキンには、台湾限定の大金寶寶(ダイキンバオバオ)という人気キャラがいます。なんと横綱そっくりのビジュアルです…

台湾人は家電をどこで買う? 

家電購入

では台湾人が実際にどこで家電を買うかというとオンラインと実店舗です(当たり前ですね…)。ですが台湾ではオンラインで爆発的に家電が売れる日があります。簡単に説明します。

まず台湾のメインの家電購入ルートは実店舗です。台湾は日本以上にオンライン販売への信頼感が低いので、値段が高くさらに設置が必要な大型家電は実店舗で購入したいという人が結構います。

他にも大型家電は百貨店や燦坤3C(日本のヨドバシみたいな家電量販店)で買うと保証延長やアフターサービスが受けられるので、実店舗で買うとそれなりにメリットもあります。

ですが台湾にはオンラインで高級家電が飛ぶように売れる日があります!それが11月11日前後の「雙11セール」です。この日は台湾の大型ECサイトが一斉に家電の3〜5割引をするので、高級家電のパナソニック、ダイソンなども飛ぶように売れます。

台湾のセール時期や内容について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください!

台湾の家電業界で成功するマーケティング施策とは

家電マーケティング

では最後に、台湾の家電業界で成功するためのデジタルマーケ施策をお伝えします!それはデジタル広告とインフルエンサーの活用です。

ただこれだけだと当たり前なので、さらにapplemintの実例をもとに、本当に売れるターゲティングのポイントとインフルエンサーの相場までお伝えします!

台湾進出に欠かせないデジタル広告媒体

台湾進出に欠かせないデジタル広告はFacebook広告、Google広告、Youtube広告です。

その1. Facebook広告

台湾はSNSの利用率が92%と日本を上回るSNS大国です。そのためFacebook広告(Instagramへの配信含む)は売上・認知度アップのどちらの場合も必須です。Facebook広告のコスパは一時期より下がっていますが、それでも利用率の高さを考えると配信するほうがいいでしょう。

facebook
引用元:https://www.facebook.com/business/ads-guide

その2. Google広告・Youtube広告(Googleの動画広告メニュー)

Google検索広告、ショッピング広告は商品に興味がある顕在顧客に効率的にアプローチできます。クリック課金制なので予算の面でも抑えやすいです。

また露出目的ならGoogleスマートディスプレイ広告やYoutube広告を一緒に併用します。(ただこちらのクリック率はあまり期待しないほうがいいです。)

ちなみに弊社のクライアントでは10万円近くする家電がショッピング広告で何件も売れました。特にブランド力がある場合は効率よく売上獲得が期待できます。

台湾企業の広告予算配分やFacebookのコスパについて知りたい方はこちらも参考にしてください!

ところでLINE広告はどうなの?と思われた方、結論をいうと台湾ではまだ家電のLINE広告はあまり見かけません。

ただ台湾のLINE利用率は96%とSNSの中でも圧倒的1位なので、認知度向上のために試してもいいと思います。台湾SNSの利用率や、使いわけを詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてください!

本当に売上につなげる広告作成のポイント

ニッチなターゲティング

さてここからはみなさんが気になる本当に売れる広告作成のポイントです。結論から言うと、重要なのは「ニッチなターゲティング」です。

最近、弊社の家電クライアントが「ペット好き」に向けて、猫+空気清浄機が写ったバナーを作りました。実は台湾は今空前のペットブームで、ペット好きに空気清浄機のニーズがあると考えたからです。(こちらは弊社が提案しました!)

結果、なんとバナーを見た人から購入がすごい勢いで発生しました!クリック率はあまりよくなかったのですが、一部のニッチユーザー(ペットの飼い主)が購入に至ったからだと考えます。

さらに具体的に成功のポイントを知りたい方はこちらをチェックしてください!

インフルエンサーの活用と広告との連動

インフルエンサー

最後に家電業界ではよく見られるインフルエンサーの活用ですが、資金的に余裕がなければオススメしません。

なぜなら台湾の台湾のインフルエンサーはもの凄く相場が上がっていて、数十万フォロワーのインフルエンサーなら、二次利用も含めると1回の投稿でも100万近くかかります。その割に成果が出ないインフルエンサーも多く、かなり博打的な要素が強いためです。

とはいえ弊社のクライアントもインフルエンサーを起用し、時々大当たりして欠品が出たりしています。ただ残念なのは配信日に連絡がなかったので、広告予算を強化し顧客の囲い込みができなかったことです。

もし皆さんが台湾でインフルエンサーを起用する場合は、絶対に広告代理店と連携して広告予算を調整してもらうことをオススメします。

台湾のインフルエンサーの相場についてはこちらの記事もぜひチェックしてください!

いかがでしたか?今回は台湾の家電マーケティングについて紹介しました!家電メーカーの皆様が台湾進出をスムーズに進める参考になれば幸いです!

台湾の家電マーケティングは applemint へ!

最後にapplemintについて少し紹介します。applemintは台湾現地で日本企業の皆様の台湾進出をサポートさせていただいています。

applemintでは台湾進出時の広告運用をはじめ、実店舗ビジネスの集客、ECサイトの構築、ランディングページの制作及び分析、SEO対策、KOLの手配などデジタルマーケティングに関連したサービスを幅広く提供させていただいております。その中には家電のクライアント様もいます。

もちろん「台湾のマーケティング成功事例が聞きたい」「現状の広告運用が適切かどうか知りたい」「インフルエンサーの効果的な運用方法を知りたい」などのご相談も随時承っております!

もし台湾進出をお考えの企業がおられましたら、こちらからお気軽にご連絡ください!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Kaori Tsuyama

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