こんにちは!台湾で日台企業のデジタルマーケティングを支援している、applemintの津山です。
2020年のコロナ以降、台湾でBtoB営業が思うように進まない…そんな悩みを持つ日系企業の方も多いのではないでしょうか?
私自身、新卒で日系BtoB企業に入社し、日本で9年、台湾で2年働いていました。コロナ前は出張や接待が当たり前でしたが、対面ができなくなった途端、営業の多くが機能不全に。オンライン会議ばかりが増え、効率も悪化していました。
BtoBでは信頼関係が重要視される分、デジタル施策が後回しになりがちですが、台湾でも展示会がオンライン化されるなど、今やデジタルは避けて通れません。
実際、私がapplemintで支援した企業では、数百万元する機器がオンラインで次々と売れるようになりました。
今回は、そんな台湾のBtoB企業がオンラインで成果を出したデジタルマーケティングの極意を、事例を交えて包み隠さずご紹介します!
Contents
台湾BtoB企業に本気でお勧めするデジタルマーケティング対策

まず最初に、BtoB企業に本気でおすすめしたいデジタルマーケティング施策をズバリご紹介します。
それは、Google検索広告(Google広告)とSEO対策です!
「Google広告とSEOって、何が違うの?」と思った方は、ぜひ以下の図をご覧ください。
ざっくり言うと、Google広告は“有料枠”、SEOは“無料枠”に検索結果が表示されるという違いがあります。

Google広告とSEO対策を行うメリットは、皆様の製品やサービスに興味をお持ちの企業に対して、ピンポイントで、しかも安価で大勢に接触できる点です。
以前、別のBtoB企業向けブログで紹介しましたが、皆様の購買ターゲットは必ず以下の2種類に絞られます。
- 皆様の製品/サービスを欲している企業
- 皆様の製品/サービスを欲していないけど、欲しくなる可能性がある企業

たとえば、私が以前勤めていた企業では、研究機器を購入する際、まずGoogleで企業のウェブサイトを検索し、見積もりや性能を比較していました。
このとき、もしその企業がGoogle広告やSEO対策をしていれば、必要としている企業にすぐ見つけてもらえたはずです。
BtoB企業にとっては、「欲しい」と思っている企業が、自分たちを見つけてくれるわけですから、これほど効率のいいことはありませんよね(笑)
それでは次の章では、台湾のBtoB企業が実際にGoogle広告やSEOで何をすべきか、具体的にご紹介していきます!
台湾BtoB企業が最も成果を出せる2種類のGoogle広告

台湾のBtoB企業がGoogle広告を活用するなら、まずおすすめしたいのが、
検索キーワードに連動して広告を表示させる「検索広告」と、
実店舗への集客に効果的な「Googleマップ広告」(※2022年9月よりP-MAX広告に名称変更)です。
では、なぜこの2つがおすすめなのか、その理由をお伝えします。
Google検索広告のメリット
Google検索広告の最大の利点は、どれだけニッチなBtoB分野であっても、今まさに製品やサービスを探している企業にピンポイントでアプローチできる点です。
実際の画面を見てみましょう。
こちらは「台湾 測量機器 メーカー(台灣 量測儀器 廠商)」と検索した際の広告表示の例です。

台湾では、すでに3社以上の測量機器メーカーが検索広告を出稿していることが確認できました。
仮に皆さんが「測量機器 メーカー」とGoogleで検索する場合、
少なくとも修理や購入を検討している可能性が高いですよね。
そして、もし今すぐ測量機器が必要であれば、たとえ広告だとわかっていても、検索結果の一番上に表示されたメーカーのリンクをクリックする方は多いはずです。
このように、Google検索広告は、BtoBビジネスにおいて「今すぐ客」に効率よくアプローチできる非常に効果的な手段と言えます!
Google map広告のメリット
Googleマップ広告(現在のP-MAX広告)は、実店舗を持つ企業に特におすすめの広告手法です。
この広告では、Googleマップ上や検索結果に、自社の所在地を優先的に表示させることができます。
以下は、「台北 測量器材」と検索した際の実際の検索結果画面です。
(赤枠で囲まれた部分が広告表示です)

Googleマップ広告の最大のメリットは、費用に対する圧倒的な露出量です。
わずか3万元の予算で、数百万人に自社の店舗を露出させることも可能なため、BtoB企業であっても集客力を大きく伸ばすことができます。
この効果については、後ほど具体的な実績もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
- 大量露出ならGoogle Demand Generation 広告もおすすめ
-
- Googleには「Demand Generation広告」というメニューもあります。
これは、少ない予算で大量のバナー広告を露出できるのが特徴です。
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どちらかというと小売業向けに適した広告ではありますが、
もしとにかく多くの人に広告を見てもらいたいという目的がある場合は、Demand Generation広告も検討する価値があります。
- Googleには「Demand Generation広告」というメニューもあります。
台湾BtoB企業はコンテンツによるSEO対策を行うべし

Google検索広告とあわせてぜひ取り組んでいただきたいのが、コンテンツを活用したSEO対策です。
SEOとは、自社に関連するキーワードが検索されたときに、自社サイトを検索結果の上位に表示させるための施策です。
Google広告とSEOを併用することで、広告だけではカバーしきれないキーワードでも自社サイトにアクセスを集めることができます。
ただし、SEO対策は単にキーワードをサイト内に詰め込めばよいというものではありません!
たとえば、測量機器を扱う企業であれば、
「定期的に測量機器の使い方を紹介する記事を書く」など、自社の商品やサービスに関する有益なコンテンツを継続的に発信することが求められます。
実際、弊社applemintでも、毎週コンテンツを更新しながらSEO対策を行っており、
広告を一切出していなくても、週に2〜3件のお問い合わせが自然に届く仕組みができています。
(ちなみに、「台湾 デジタルマーケ」と検索すると、弊社は自然検索でトップに表示されます!)

実際にBtoB企業がGoogle広告を行った結果がすごかった

では実際に、BtoB企業がデジタルマーケティングでどんな成果を出したのか、気になりませんか?
今回の記事では、applemintが実際にお手伝いさせていただいたBtoB企業のGoogle広告の生の数字を、特別に大公開したいと思います!
事例1. Google検索広告 電気測量器メーカーの場合
- 販売商品価格帯:数万元〜数百万元(機器の種類によって異なる)
- 広告予算:月額 約10万元
- お問い合わせ数:月間 約10〜15件
- 1件あたりの獲得コスト(CPA):約7,000元
applemintでは、台湾に進出した日系の測量器メーカーの広告運用をお手伝いしました。
彼らはGoogle検索広告を活用し、製品に関連するキーワードに絞って広告を配信。
その結果、数十万〜数百万元もする高額商品にもかかわらず、1件あたり7,000元前後という非常に効率的なコストでお問い合わせを獲得できるようになりました。
事例2. Google検索広告 業務改善クラウドサービス販売の場合
- 販売商品価格帯:数万元〜数十万元(利用人数・機能により変動)
- 広告予算:月額 約15万元
- お問い合わせ数:月間 約30〜50件
- 1件あたりの獲得コスト(CPA):約3,000元
こちらは、日本でも知名度のある業務改善系クラウドサービス提供企業の事例です。
毎月約15万元のGoogle広告を活用した結果、毎月30〜50件のお問い合わせにつながりました。
特に、コロナ禍以降リモートワークが台湾でも広がり、業務効率化ニーズが一気に高まったタイミングをうまく捉え、売上拡大に成功。
さらに、applemintから台湾人に人気のLINE問合せボタン導入を提案したところ、お問い合わせ数が2倍以上に増加するという嬉しい結果も得られました!

事例3. Google map広告 美容用品の卸売販売の場合
- 販売商品価格帯:数百元〜数十万元
- Googleマップ広告予算:月額 約3万元
- 広告による表示回数:月間 約400万回以上
- 1,000回あたりの表示コスト(CPM):約7元
この企業はもともと、台湾で美容用品をサロン向けに販売していました。
しかし、コロナの影響で展示会の開催や実店舗での販売が一時的に大きく減少。
そこで導入したのが Googleマップ広告 でした。
広告開始前は、来客が少なすぎて店舗の玄関のライトも消えていることが多かったのですが、広告開始後は明らかに訪問客が増加。
弊社が実際に店舗を訪れたときには、玄関のライトがしっかり点いていました(笑)
少ない予算で圧倒的な露出が可能なGoogleマップ広告は、BtoB企業の実店舗型ビジネスにも効果的です。
台湾BtoB企業に対してapplemintがお手伝いできること

いかがでしたでしょうか?
今回の事例を通して、台湾のBtoB企業においてもデジタルマーケティングは無縁ではなく、むしろ非常に効率的な顧客獲得手段になり得ることを実感いただけたのではないかと思います。
弊社applemintでは、今回ご紹介したGoogle検索広告やGoogleマップ広告の運用、SEO対策に必要な高品質なコンテンツ制作はもちろん、
台湾向け繁体字ウェブサイトの構築やデジタルマーケティング全般のコンサルティングも幅広く提供しています。
さらに、BtoBビジネスの現場経験を持つ日本人マーケターと、台湾の商習慣を深く理解する現地台湾人スタッフがチームを組み、
実践的で成果に繋がるサポートをご提供しています。
台湾で5年以上にわたり、多業種・多業界の支援をしてきた実績とノウハウをもとに、高品質かつ透明性の高いサービスをお約束します。
もし今後、「本気でデジタルマーケティングに取り組みたい」とお考えの台湾BtoB企業の総経理様や駐在員の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ一度、applemintまでお気軽にご相談ください!
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