こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は表題にもある通り、SEO はそこそこ上手くいっているかもしれないけど、コンテンツマーケで負けたら結果はあまり出ないよね?というお話をしたいと思います。
わからない人のためにお話をすると、SEO とは主にブログコンテンツを作って、狙ったキーワードが検索された際に上位表示させる施策の事を指します。
一応その他にもウェブサイトをモバイルに最適化したり、ローディング速度を早めたりする内部最適化というのがありますが、一番効果的なのは、ブログコンテンツの執筆です。
ブログコンテンツはコンテンツの一種で、コンテンツはその他に動画や写真コンテンツがあります。コンテンツマーケとは、コンテンツを作って、それを販売やリードに活かす手法の事を指します。
なので、コンテンツマーケと SEO の関係性をざっくり表すと以下のような感じです。
超ざっくり絵に表しました..?
SEO 施策を1-2年ぐらい行えば、ある程度の流入増加は見込めます。ただし、これには問題があります。
それは SEO だけでリードや販売を獲得するのは結構難しいという話です。SEO から HP に流入したユーザーはサービスやデザインを見るわけですが、コンテンツがあればコンテンツを見ます。
そして人々が心を動かされるのはコンテンツです。
今日は実例を交えて、SEO 対策をいくらしても、戦略的にコンテンツを充実させないとリードを中々獲得できないお話をしたいと思います。
SEO を通じて流入したユーザーが購入するか否かは別問題
SEO にはパターンがあり、どんなブログコンテンツを書けば上位にランクされるか大体決まっています。
もちろん、そのパターンに沿ってブログを書けば自動的に自社サイトが上位にランクされるほど SEO は単純なものではありません。ですが、まずはそういうパターンがある事をご理解ください。
仮にここではみなさんがパターンを理解して、ブログコンテンツを執筆した後に無事自社サイトが上位に表示されたとします。これは、デジタル広告で言うと広告が露出された事に値します。
ただし実際にクリックされたとしても流入したユーザーがお問合せや購入するかどうかは別問題です。
SEO をする時は、どんなキーワードでユーザーを流入させて、流入したユーザーに対して HP でどんなコミュニケーションをすれば販売/リード獲得に至るのか考える事が重要です。
このコミュニケーションの企画を自分達ですると大抵失敗します。理由は第三者の視点から考えられないためです。実例をご紹介します。
一方通行なコミュニケーション
企業が消費者とのコミュニケーションを自分達ですると失敗する理由は、第三者の視点に立てないためです。
僕らが某台湾企業さんとお仕事をした時の事例をご紹介します。某台湾企業は日本進出のために SEO 対策をしたいと考え applemint にお問合せをしました。
SEO 対策の目的は「お問合せ」でした。つまり、Google の検索結果から流入したユーザーをお問合せに繋げたかったという事です。
そこで僕らはまず、どんなキーワードを狙えばお問合せにつながるか考えました。これがコミュニケーション戦略の第一歩です。これをミスると全て台無しになります。
例えばお魚屋さんが SEO 対策をして、「和牛」というキーワードからユーザーがHPに流入してもお魚の販売につながらないですよね?
では、家電メーカーさんが、「トースター 安い」というキーワードを狙うとどうでしょう?
一見なんの問題も無さそうですが、仮にこの家電メーカーさんのトースターは高価格帯の場合、果たして「トースター 安い」というキーワードからユーザーが流入して購入に至るでしょうか?購入に繋がらなさそうですよね?
こうして事例にすると分かるのに、実に多くの企業がこういう事をしちゃうんです。
大事なのは、第三者の視点に立って、その企業の強みは何か定義をする事です。
従ってブログコンテンツや SEO をする時は、自分達はどういう商品やサービスを提供していて何が強みなのか改めて理解する必要があります。
「なーんだ!そんなの簡単だよ!僕達の商品は ISO 〇〇に認証されていて、〇〇認証も取得!高性能〇〇付き!Made in Japan で、ターゲットは富裕層!」
なんてコミュニケーションをする企業が多くいます。
しかし例えば ISO なんてどうでもいいユーザーに、「僕らはISO〇〇取得しています!」と言っても意味はありません。
企業が自分で自分の事をなんでも理解して、消費者の事も完璧に理解しているなら広告代理店や、佐藤可士和氏のようなデザイナーは要りません。
自分達で消費者の立場に立てる企業はほぼいない
少し脱線しましたが、実例に戻ります。前途した台湾企業さんは SEO を当社に依頼した際、自分達のサービスに関連したキーワードを狙う事に執着しました。理由は目的がお問合せだったからです。
しかしその結果、流入数は増えたものの、目的であるお問合せが中々ついてこない事態が発生しました。
これはなぜ起きたかと言うと、僕は原因が3つあると思っています。
- キーワードの選択肢が少しずれている
- ホームページのコミュニケーションが間違っている
- その他のコンテンツのバリエーションがなくつまらない
高級家電メーカーが、「トースター 安い」というキーワードを狙っても販売につながらなさそうなのと同じです。狙うキーワードを間違えればいくら流入数が増えても目的を達成できません。
残念ながら多くの企業はキーワードとサービスが関連しているという理由だけで、効果のないキーワードを狙ってしまいます。
また、せっかく HP に流入しても、流入してきたユーザーとのコミュニケーションを間違えるとリードや販売につながりません。
SEO で流入したユーザーが企業に誠実さを求めたのに、サイト内のデザインがポップだとズレが発生します。
最後に、コンテンツです。
ユーザーの多くはHP に書いてある強み(サービス)や、企業の理念、ミッションなどどうでもいいです。それらを見るのはせいぜい就活生や投資家や営業でしょう。
ではどうすれば企業イメージや思いが伝わるか?コンテンツです。人は興味のあるコンテンツに惹かれます。
しかし、SEO ばかりを狙ったコンテンツはコンテンツの幅が狭まり、結果的に一部の人にしか響かない内容になる事が非常に多いです。
これが SEO で成功してコンテンツで負ける企業です。前途した某企業が陥った罠です。
コンテンツとはブランディングである
自分達の強みを理解せずに、ただ商品やサービスに関連したキーワードばかりを狙う SEO は、目的を達成できない事が往々にあります。
その理由は狙うキーワードが間違っている事とと自社サイト内のコンテンツが流入したユーザーの心を動かしていないからです。
まずは自分達の強みを理解し、その強みを軸にして、自分達が発信して意義のあるコンテンツを作る必要があります。
つまり SEO をする際は、SEO という狭義で物事を捉えるのではなく、コンテンツを通したブランディングまで意識する必要があります。
SEO にしろコンテンツにしろ、目的は売上に繋げることなはずです。ブランディングまで意識しないと SEO で流入数を稼いで目的は達成できないという事態が起きます。
applemint のコンテンツはランダムに見えて実はめちゃくちゃ戦略的に作っています。詳しく知りたい方はお問い合わせください。
今回ご紹介した事例が皆様の参考になると幸いです。
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