こんにちは、applemintの津山です!日本旅行の解禁で一気に検索数が増えた日本に関する話題ですが、今回注目したいのは、日本のアニメやゲームの熱烈なファンであるオタク達です。
台湾では以前から日本アニメ・ゲームオタクが存在していましたが、ここ数年、アニメの大ヒットにより、若者を中心にさらにオタクが増えています!2022年は、日本旅行の解禁で、コミケや秋葉原などに行く台湾のオタクが一気に増えたことが、ニュースになりました。
3年間の日本ロスやイベントロスで、飢えに飢えたオタクの台湾人は、歴史的な円安かつコロナ規制が緩んだこのタイミング(現在:23年1月)で、相当グッズの購買意欲が高まっています。弊社がお手伝いする企業のアニメグッズの売れ行きも、22年後半以降、絶好調です!
日本でオタク向けグッズを扱う企業は、弊社が考える勝ちパターンのマーケティングを行えば、かなりチャンスがあると考えています。
しかし、一方、近年台湾では越境ECビジネスがやりにくくなっています。例えば、日本でも知らない方が多い、2022年の個人輸入に対する規制強化などは、越境ECのリスクを相当高めています。
そこで今回は、オタク向けグッズで台湾進出を狙う方に向け、台湾のオタクを知るためのポイント、オタク向け越境ECの注意点、そして弊社の経験とノウハウから導いたマーケティングの3つの勝ちパターンについて、ご紹介します!
Contents
台湾のオタクを知る!3つのポイント
まず、台湾オタク市場に進出する際に欠かせない3つのポイント、台湾人の購買力、オタクが使うSNS、オタクが集結しやすいエリア、についてご紹介します!
ポイント1. 台湾人の購買力
台湾人の購買力に関して、大学生と社会人でそれぞれ比較すると、以下のようになります。
日本 | 台湾 | |
大学生のお小遣い | 13,000円前後 | 8,000円前後 |
社会人の給与平均 | 390,000円前後 | 240,000円前後 |
上記から分かる通り、台湾人のお小遣いや給与は、大体6割程度です。そのため高額な商品は、カードの分割払いを利用しないと購入しにくいと考えられます。
また、台湾の大学生はカードの使用限度額が年間30,000元に抑えられているので、大学生向けの高額な商品のマーケティングは、避けた方が無難です。
ポイント2. 台湾人のオタクが使うSNS
次に台湾人のオタクが利用するSNSについてご紹介します。台湾での王道SNSはFacebookとインスタグラムです。
しかし台湾のオタクとなると、TwitterやPlurk、DiscordといったSNSが加わります。漫画やアニメオタクはTwitterをチェックし、ゲームオタクは台湾発のSNSであるPlurkや、Discordでコミュニティを作っています。
以下の記事で、台湾全体のSNSの使用動向を詳しくご紹介していますので、併せてご参考になさってください!
ポイント3. 台湾のオタクが集う3つのエリア
台湾でオタクが集うエリアといえば、台北駅地下街や、西門のアニメイト、華山1984の隣の三創などが有名です。実際に足を運んで撮影してきましたのでご覧ください。
その1.台北地下街
その2. 西門アニメイト
その3. 三創生活
上記のほか、2021年にはATT大直が新たにオープンしました。ただ、こちらは少し立地が不便なこともあり、いつも割と空いています。(以下実際の写真)
※残念ながらATT 大直は 2023年5月に閉館することを発表しました。
実際に出店する企業の話では、あまり成果が良くないとのことです…。
最新の動向を掴むには、台北動漫節や、漫画博覧会、台北國際電玩展などのイベントがおすすめです。2023年1月現在は台湾の入国規制も撤廃されたので、ぜひ足を運んでみてください!
台湾オタク向け商品を越境ECで売る際の3つの注意点
オタク向け商品は確かに売れるのですが、もし越境ECで売る場合、注意すべき3つのリスクがあります。それは、個人輸入の煩雑化、受け取り拒否、ECサイトへの不信感です。
弊社のクライアントでも、上記の対応に苦しめられる企業が多いため、皆様が同じ失敗をなさらないよう、以下に簡単に紹介します。
その1. EZ WAY導入と個人輸入に対する関税強化
台湾では、2021年から、EZ WAY易利委というオンライン購入した国外の商品を申告するアプリが導入され、個人輸入の手続きが煩雑になりました。
EZ WAY易利委で事前申請をしないと商品が受け取れないため、企業は返品リスクが高まる上、免税範囲の上限が1回2000元、半年6回までという規制が課され、越境ECではこの枠を奪い合うことになります。
EZ WAY易利委の詳細や越境ECの厳しい現実は、以下の記事をご参考ください。
その2. 商品を受け取らない人が多い
弊社のクライアントの話では、台湾の通販の受取拒否率は、なんと3割近くに上るそうです!
上記は、代引きを選んだ人も含まれるので、カード決済の場合の受取拒否はこれより少ないかもしれませんが、受取拒否の結果、返金を求められる、というリスクにつながりかねません。
越境ECの場合は、サイト内で返品ポリシーや受取拒否の場合の対応を必ず記載しておくことをお勧めします。
その3. 個別ECサイトに対しての信頼が低い
台湾のECは、ブランドやアニメグッズの偽物を販売する会社も多く、台湾人はECに対する信頼が低いです。詳細は、以下の記事をご覧ください。
オタク向けグッズは、十中八九、詐欺サイトではないかと疑われます。弊社のクライアントのSNSにも、ほぼ毎週「詐欺サイトでは?」というメッセージが届きます。
信頼を得るためには、本物の商品を使った写真や動画を、ウェブサイトやSNS等で発信することが重要です。
台湾人オタク向けマーケティング3つの勝ちパターン
最後にオタク向け商品で台湾進出をお考えの企業に向けて、今回は特別に、弊社のクライアントの運用から判明した、台湾で勝てる3つのマーケティングをご紹介します!
その1. Facebook・Instagram広告
オタク向けグッズの広告は、画像で訴求できるFacebook・Instagram広告がお勧めです。しかし、ただ既存のバナーを乗せればいい、という訳ではありません。それでは詐欺サイトと疑われるのがオチです。
弊社では、バナーをコレクション広告方式にして、極力現物の写真を一緒に見せています。これによりユーザーからの信頼が大幅にアップします。
また台湾の大手ライセンス会社のSNSのチェックも重要です。彼らがイベントをするIPは注目度が高まるので、広告予算を一時的に増やすと、効率的な購入につながります。
大手ライセンス会社の一例:
その2. Google P-MAX広告
予算に余裕がある場合は、Googleユーザーに対して効率的に購入を獲得できるP-MAX広告がお勧めです。検索、ショッピング、動画、バナーなど、全ての媒体にGoogleのAIが効率よく配信してくれる最新広告で、アニメグッズを扱う企業の利用が増えています!
過去、弊社のクライアントが、検索広告を出していた際は、グッズが欲しいコアなファンと、それ以外のファンを見分けることが難しく、無駄な予算消化が生じていました。
その点、P-MAXなら、検索広告の10分の1程度のクリック単価で配信でき、コアなファンへの露出を確実に増やせますので、今後は絶対にP-MAXがお勧めです。
その3. オタク向けメディアの記事広告の活用
最後に、オタク向けの商品であれば、デジタル広告と併用して、ニュースメディアに通常の記事と似たような体裁で掲載される記事広告の活用をお勧めします!
通常、記事広告は費用対効果が悪いのでお勧めしないのですが、弊社のクライアントが「玩具人」や「宅宅新聞」といった、オタクが好むメディアに記事広告を出したところ、商品が飛ぶように売れました!(以下は他社の記事広告の事例)
まとめると、オタク向けマーケティングでは、新商品の発売に合わせて記事広告を出し、Facebook広告やP-MAX広告で救い取る、という形が勝ちパターンになります!
いかがでしたか?今回は台湾のオタク事情とおすすめのマーケティング施策についてご紹介しました!
弊社では、毎週台湾現地のイベントに足を運び、最新のアニメやゲーム情報を仕入れており、台湾のオタク向けのマーケティングについては、どこにも負けないノウハウを持っています。
もし今後、台湾に進出したいと少しでもお考えの場合は、ぜひ以下より弊社までご相談ください。フレッシュな情報を元に、貴社に最適なマーケティングのご提案をお約束します!
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