こんにちは、applemintの津山です。台湾=美食の街というイメージを持つ方も多いと思いますが、美食の街を支える飲食業界に、史上最悪の危機が訪れているのをご存知でしょうか?
その敵は「人材不足」です!人材に関するapplemintのブログでご紹介しましたが、台湾では社員の離職が非常に多く、管理職は常に人材不足で頭を悩ませています。
台湾の飲食店では「人材不足のため、午後は臨時休業」と書かれた看板をよく見かけますが、人材不足で機会損失が生じれば、最悪の場合、倒産するケースもあるのです?
しかし、少子化が進む台湾での人材確保はそう簡単ではありません。人材紹介会社に掲載するだけでは、半年経ってもお問合せに繋がらない…という悲劇を生みます。
そこで今回、台湾現地で採用活動をサポートする筆者が、飲食業で台湾進出をお考えの方に向け、台湾の人材不足の厳しい現状と、人材を確保するための対策をご紹介します!
弊社のノウハウをもとにした「人材登録会社より即効性がある!」人材募集方法もご紹介します。本気で人材募集したい方はぜひ最後までご覧ください!
Contents
台湾の飲食店における人材不足の厳しい現実
早速ですが、皆さんは台湾人の支出において食費が占める割合がどれくらいかご存知ですか?
なんと4分の1を食費に使っています(日本人は8分の1)。特に外食費は、アジア地域でほぼトップというデータがあり、台湾は食事に対する情熱が半端ではありません…。
しかし一方、政府統計によれば飲食・ホテル業の人材不足率は平均4.1%と、業界の中で最も悪い数字です。実際の現場では、人材不足率が25%に達しているところもあります。
これは単に少子化といった外的要因だけでなく、飲食ならではの理由があるのです。以下に台湾飲食業界の人材不足を助長する3つの理由をご紹介します:
- Ubereatsなど、時間の融通がきくデリバリーに流れる人が多い。
- コロナで内需向けの飲食店が急速に事業拡大し、働き手が追いつかない。
- 外国人労働者の受け入れハードルが高い
台湾では、外国人労働者が飲食産業に従事する場合、台湾人と結婚していたり、学生ビザがあったり、相当な特殊技能があるなどの理由がない限り、認められません。(2023年3月現在)
さらにコロナで、Ubereatsなどテイクアウトを中心とする、クラウドキッチン(店舗なしキッチンのみの飲食店)という形態が出てきました。
店舗を持たないため独立しやすく、企業の幹部になるより、独立志向の人が増えたことも、飲食の人材確保が難しい理由の一つです。
参考:
餐飲觀光業大缺工! 「這些產業」卻出現兩樣情?
餐飲業加薪大搶人才 連鎖集團缺工找解方
餐飲業缺工嚴重 盼政府修法度難關
台湾の飲食店における効率的な人材獲得対策
では実際に、台湾の飲食店で人材不足を解消するためにできることを、2点ご紹介します。
<台湾の飲食店が今考えるべきこと>
- シニア人材(セカンドキャリア人材)の活用
- Facebook広告、インスタ広告の活用
その1. シニア人材の活用
台湾では、実は定年が日本より早い55歳~60歳に集中しています。
しかし、シニア人材の受け入れ態勢が整っておらず、55歳以上の場合、日本やドイツが7割以上の就労率を誇るのに対し、台湾はたったの49%です。
そこで、一部の飲食店では、人材不足対策として、シニア人材の活用を積極的に行っています。
台湾では急速に高齢化が進んでおり、2025年には超高齢社会に突入する見込みです。どの業種も、今後はシニア人材の活用を視野に入れておくことが必要となります。
参考:「早退島」台灣為何55歲就不工作、難轉職 勞參率在全球後段班
その2. Facebook・インスタ広告の活用
シニア人材の経験や能力も必要ですが、やはり若者の力は欠かせませんよね。
そこで弊社のおすすめは、Facebook・インスタ広告です。なぜなら、台湾の若者の間では、SNS広告を通じた人材募集の効果が絶大だからです!
効果が良い理由は3つあると考えています:
- 台湾の若者におけるFacebookやインスタグラムの利用率が日本より高い
- SNSの1日平均閲覧時間が2時間、なんと日本の2倍
- 圧倒的にモバイルの利用時間が長い
上記の環境で、企業が特に若い世代の求職者に接触するためには、モバイルかつSNSを利用することが欠かせないのです。
人材採用の広告を効率よく行うための秘訣とは?
弊社のクライアントでは、絶大な効果を出している人材採用のFacebook広告ですが、残念ながら、自社で試してもうまくいかない可能性が高いでしょう。
なぜなら人材獲得の広告のポイントは、「ターゲット」と「訴求」です。これが曖昧では、成功する確率が格段に低くなります。
弊社では、最適なターゲットや訴求を、クライアントの強みをもとに一から分析しているため、最も刺さるコミュニケーションが取れるバナーを作成しています。具体的な手順は以下の通りです。
例えばマッサージ店の場合:
- どのような人が向いているか+興味を持ち長く続けるか、ということを実際の店舗やネットで調べる
- 1.の調査をもとに、ターゲットを、健康や美容に興味がある方、化粧品・アパレル、スポーツ好きに設定する(一例)
- ターゲットに最適な訴求(例:身体のことが学べる、趣味を仕事にできる、など)をそれぞれに対して設定する。
上記のバナーを採用してくださったクライアントは、1ヶ月に数十件のお問合せを獲得し、費用対効果も1件あたり2,000円前後とかなり抑えることに成功しました。
弊社のバナー作成や訴求分析に関して、さらに詳しい秘訣を知りたい方は、以下の記事や動画をご参考になさってください。
今すぐ試してみたい、という方は、以下のお問合せよりapplemintまで直接ご相談いただければ、人材獲得に直結するノウハウを、全てお伝えします。
いかがでしたか?黒字倒産や人材不足倒産を避けるためにも、台湾の飲食店では人手の確保を真っ先に行うことが重要です。この記事が皆様の参考になれば幸いです!
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