こんにちは!台湾でデジタルマーケティング及びウェブサイトの制作を行う applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
突然ですが、台湾でウェブサイトの制作をお願いすることになったら、どんなことを知りたいですか?私が頼む側だったら知りたいのは以下です:
- 台湾ウェブサイト制作で知りたいこと
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- 実績
- 費用
- 品質
- 納期
- 制作工程
台湾でウェブサイトの制作実績を公開している会社はたくさんありますが、残念ながら制作の工程やサイトの費用をきちんと説明している会社は中々ありません。もしかしたら公開している制作実績は全て外注なんて可能性もあります。
ある意味、ウェブサイトの制作は少しブラックボックスに入っていると思います。そこでこのブログではウェブサイトを制作する側が具体的にどんなことをしているか、全行程を公開したいと思います。
また、全行程を公開した上でウェブサイト制作の目安となる納期や費用まで公開したいと思います。このブログを通して applemint の透明性のあるウェブサイト制作が伝われば幸いです。
Contents
ウェブサイト制作の前提・流れ及び制作期間
まずウェブサイトの制作納期から話します。結論を言うと、ウェブサイトの制作はページ数にもよりますが、納期は大体2-3ヶ月でLPは1-2ヶ月ほどです。それではどんな流れか見ていきます。
Step1. 目的の明確化/ヒアリング
ウェブサイトを制作する際、まずはヒアリングを行います。顧客が「目的」を明確にしていると、納期が縮まります。ウェブサイトの目的は経験上3つあります。
- ウェブサイトの3つの目的
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1. 予約/購入
2. 流入数の増加
3. カタログ
例えばレストランを経営している人がウェブサイトの制作をしたい場合、そのウェブサイトは予約が目的なのか、流入が欲しいのか、或いはメニューを見せたいのかでデザインが大きく変わります。
目的が明確になっていないと、目的の明確化に費やすプランニングの時間が長くなるため、納期が長くなってしまいます。
Step2. プランニング
目的の明確化及びヒアリングが完了したらプランニングをします。目的を達成するためにはどんなイメージをユーザーに伝えられるか考えるのが重要です。
例えば applemint がお手伝いしたモリサワフォント様はサービスの質で勝負したい、日本感を出したいという事で、綺麗でサービスの質の高さが伝わるような LP の制作をしました。
そのほか、applemint は2020年の末に自社サイトを更新したのですが、この時の目的はウェブサイトの案件及びデジタルマーケの問い合わせ増です。
applemint がユーザーに伝えたかったイメージは「先進性」「技術」「クリエイティブ」で、少し尖った感が強い黒を基調とし、ブランドカラーのターコイズを所々に散りばめました。
結果どうなったか?2020年から2021年にかけて多くの日系企業様からお問い合わせをいただき、お問い合わせ数が増えました。
お問い合わせを頂いた企業様の中には東証一部上場の企業もあり、その後その一部上場企業の担当者様になぜ弊社を選んだのか聞くと、「尖っていて、先進的で他とは違ったから」と言われました。狙い通りです。尖った方が目的を達成しやすいとプランニングをした結果です。
Step3. ワイヤー及びプロトタイプの仕様書
次にワイヤーフレームといって、簡単なコンテンツの配置の設計をします。ワイヤフレームとはウェブサイトの骨組で、例えるなら設計図です。以下サンプルをご覧ください。
このように四角形や線を使って、どこにどんなコンテンツが表示されるか示したものをワイヤーといいます。
しかし、現代のウェブサイト制作ではこのワイヤーフレームを飛ばして、直接プロトタイプ(サンプル)を作る動きが非常に多いです。プロトタイプには Prott や Adobe XD、Flinto、Figma などがあります。applemint では XD を使っています。
なぜ設計図を飛ばして直接プロトタイプを作るのか?それは多くのクライアントがワイヤーフレームという設計図を見せられてもよくわからないからです。
また、制作側は制作側でワイヤーフレームのステップを省けるため、制作工程が減ります。制作工程が減るとその分コストが安くなるのでお互いwin-winになります。
しかしながらプロトタイプを作る前に色やフォント、文字の大きさなどいくつか基礎的な要素は定義する必要があります。これをデザインシステムと言ったりします。
弊社では、ワイヤーが必要な顧客にはワイヤーを作成し、必要でない会社には作成をいたしません。その後、ボタンの色やバナーサイズ、フォント、フォントサイズといったウェブサイトの基礎的な要素を定義します。
Step4. プロトタイプ
デザインシステムが終わってようやくプロトタイプ(試作品)の準備に取り掛かります。ちなみにデザイン会社の中にはプロトタイプのツールを使わず、フォトショップでデザインを行い、jpg や png のファイルを顧客に確認してもらっている制作会社がいます。
フォトショップだけを使ったデザインは悪くはありませんが、問題点が 2つあります。
- プロトタイプを使わないウェブサイト制作の問題点
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1. 試作品と出来上がった後のサイトでルックスが異なる
2. モバイルとデスクトップのデザインが同じになるケースが多い
3. ファイルのサイズが大きい
特に#1が問題です。例えばウェブサイトの試作品を見せられた時は問題がなかったのに、ウェブサイトができた瞬間思っていたのと違うサイトが出来た経験はありませんか?フォトショップのデザインはこれがよく起こります。
また、フォトショップのデザインはリサイズがとても面倒なので、基本的にデスクトップのデザインをモバイルに使う事が多くなります。
しかし現代はモバイル社会です….この時代にモバイルとデスクトップでデザインが変わらないのはありえません…
弊社も2017-2018年まではこのように制作をしていましたが、現在はプロトタイプツールを活用して、お客様にモバイルとデスクトップで異なるサイトのデザインをレビュー頂いています。
Step5. コーディング
最後は試作品のデザイン及びデザインシステムを基にコーディングの作業を行い完成します。コーディング時は随時仮サーバーに進捗をアップし、クライアントとデザインの確認を行います。
ウェブサイト制作の費用(台湾)
最後にウェブサイトの費用についてお話しします。結論から言うと会社 HPや複数のページがあるウェブサイトは150,000~400,000NTD の範囲に収まると思います。(よっぽど複雑でない限り)
LP であれば、5万~7万NTD ぐらいが妥当だと思います。applemint ではお客さんの予算に合わせて制作しています。
ここでは applemint のウェブサイトのお見積もりの仕方についてお話しします。applemint では『完全テンプレート』、『半分テンプレート』、『完全カスタマイズ』に分けて制作をしています。
- 完全テンプレート
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wordpress を使い、すでにデザインが完成されたテンプレートを使用します。
費用は100,000NTD ~ 250,000NTDほどです。
- 半分テンプレート
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すでに完成されたテンプレートを一部カスタマイズします。
費用は200,000NTD ~ 300,000NTDほど。
- 完全カスタマイズ
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デザインを1から全て制作します。
費用は大体250,000NTD ~400,000NTD ほど。
一番多いのは半分テンプレート、半分カスタマイズのプランですね。ちなみに多くの制作会社は半分テンプレート半分カスタマイズの方法を使って、弊社の完全カスタマイズぐらいの値段を請求します。少ない制作工数で利益を出そうとしている訳です。
別にそれ自体は悪くないと思いますが、僕は顧客に制作内容や過程を説明して透明性を確保した方がいいんじゃないかなって思っています。
ちなみに applemint ではウェブサイト制作の翻訳もついでに受けていて、1文字3~4NTDで受けています。 (4NTDは難易度が高い単語が多用されるサイト)。
ウェブサイト制作の納期
ちなみにウェブサイトの納期はどれくらいかかるかと言うと、プランニングから入る場合、2-3ヶ月はかかると思っていただければ幸いです。
完全テンプレートの場合はお客さんがオンタイムで素材やフィードバックを提供してくれれば1-2ヶ月で完成も可能です。
もしも制作の納期を縮めたい場合、コンテンツのご提供や、企画を事前に準備していただければ納期や制作工数が減ればその分費用が下がります!
まとめ
いかがでしたでしょうか? applemint にサイトの制作依頼があるとたまに、「えっ!?2ヶ月もかかるの?」という反応があるため、この際何をしているのかきちんと書きました。
また、多くの方はウェブサイト制作会社が具体的に何をしているかわからないと思ったので、制作工程を書くことにしました。
もし台湾でサイトの制作依頼があればコチラから気軽にご連絡ください!
弊社では現在モバイルに最適なサイトの制作/開発も急ピッチで進めています。
また、最近台湾で、カラダファクトリー 様のウェブサイトを制作して、効果が出てきています。良かったら以下のケーススタディをご覧ください。
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