【台湾起業6年目】カタール滞在、タイ事業開始、初社員旅行とスタッフ離職

【台湾起業6年目】カタール滞在、タイ事業開始、初社員旅行とスタッフ離職

こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!

今日は毎年恒例の『台湾起業〇〇年目ブログ』を書こうと思います。毎年このブログが書ける事に感謝を申し上げます。

知らない方のためにお伝えすると、僕は毎年1年の締めくくりに「起業〇〇年目はこんな感じでしたー」というブログを時系列で書いてます。

applemint は2023年9月に、台湾で創業して7年目を迎えるので、今回は台湾起業6年目に何が起きたかという事を時系列でお話ができればと思います!

ちなみに、台湾起業5年目に何が起きたか気になる人は、以下のブログをご覧ください。

ざっくりネタバレをすると、6年目は台湾で初(人生で初)の手術をして仕事量が大幅に減ったり、そこから低空飛行が続いたりと色々ありました。そこから身体の痛みと闘いながら仕事量を増やしたのですが、その結果どうなったのか書いたりしてます。興味があれば是非ご覧ください!

それでは台湾起業6年目のお話をしていきましょう。

2022年10月-12月:カタールW杯旅行(苦笑)

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「おいおい、いきなり自慢かよ?」って読者の方は思ったかもしれません?すみません??

でも、この期間に起きた最大の出来事はこのカタール旅行なので書きます。僕は2022年の4月に FIFA からメールでワールドカップの日本対ドイツのチケットの2次抽選に当たった知らせを受けました。

まさか当選するとは思っていなかったのでかなり驚いたのですが、これを逃したらもうカタールなんて行かないと思い、急いで飛行機のチケットとホテルをブッキングする事にしました。

しかしホテルは一次抽選で当選した人が全て抑えていた影響か、2022年4月の時点では主要なホテルは全て埋まっていました。空いていたのは一泊数百万円するようなとんでもない値段がする5つ星ホテルぐらいでした。

僕に残された選択肢は FIFA サイトを通じて、FIFA が用意した宿泊先に泊まる事でした。FIFA が用意した宿泊先は以下です:

  1. クルーズ船
  2. ファンビレッジのテント(キャンプ場のような場所)
  3. 郊外のアパート一室

クルーズ船はいくつかレベルがあり、一番高いクルーズ船はかなりの値段がしました。#2のファンビレッジの格安テントは劣悪な環境がニュースにもなってましたね。#3の郊外のアパートは airbnb みたいな感じで、ガチでただのアパートでした。必要最低限のものだけ準備するから後は自分でやってちょうだいって感じの場所です。

悩んだ結果、少し奮発して一番高いやつより1つグレードが下がったクルーズ船に宿泊することにしました。

グレードが一つ下がっても十分すごかったです!

最終的にクルーズ船 (MSC) を選んで本当に良かったと思います。僕はクルーズ船に乗ったのはこの時が初めてだったのですが、クルーズ船宿泊を通じて日本のサービス業の課題が見えましたし、世界基準のサービスを体験する事ができました。

クルーズ船1312 in 【台湾起業6年目】カタール滞在、タイ事業開始、初社員旅行とスタッフ離職

『世界基準』のサービスと聞くと、なんだか凄そうに聞こえますが、別に難しい話ではありません。ただ、知っているか知らないかで大きな違いがあるので、ホテル関係者やインバウンド関係者は是非一度海外のクルーズ船に乗るといいと思います。

海外の一流サービスと日本のサービスの違いについて興味がある方は、以下に有償ですがブログのリンクを貼っておきます。

【足し算のサービス】海外一流企業のサービスの設計

それはともかく、カタールでのドイツ戦は一生忘れない思い出になりました。試合の後は日本のユニフォームを着ているだけで街中でヒーロー扱いされました。こんなにも日本人である事が誇らしく思えたのはカタールが初めてでした。

2023年1月-3月:社員旅行と新入社員入社

2023年1月は社員旅行で知床に行きました。僕たちは知床第一ホテルさんのお手伝いをしているのですが、知床のクライアントを持ちながら、知床の事を知らないのはマーケターとしてダメと思い、社員を連れて5泊6日の知床旅行へ行く事にしました。

ただ、台北から1日で知床に行こうとすると鬼のようなスケジュールになるので、初日と最終日は札幌のホテルに泊まりました。知らない方のために台北から知床の行き方を下に書きます:

  1. 台北→札幌 (3時間半)
  2. 札幌→女満別(飛行機1時間弱)
  3. 女満別→知床(バス2-3時間)

20代や大学生ならやるでしょうが、正直僕は体力的に無理だと初めから諦めてしまいました…

結構な費用がかかりましたが、社員数は5名なので、まー許容範囲でした。それよりも、うちのスタッフとお客さんが顔を合わせる必要があると思っていたので、いい機会でした。

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来年もノルマを達成出来れば、みんなと違う所へ行きたいなーと思っています。

今回は勢いで「行こう!」って宣言してしまったので、次回はもう少し慎重に判断しつつ、出来る限り連れて行ければと思っています。

2023年4月- 6月:タイ事業本格始動とスタッフの離職

applemint では 2023年5月からタイの日系企業様のお手伝いを始めました。なぜタイ?と思う方が多いと思います。きっかけは KARADA factory さんです。

僕らの台湾での活躍っぷりを聞いた、タイの KARADA factory の責任者が僕らに声をかけたのが始まりです。その後、僕がカタールワールドカップでカタールに行くためにバンコクを経由する必要があったので、その際についでに責任者の方と会食をする事にしました。

当日はKARADA factory タイの責任者だけでなく、デジタルマーケティングに興味を持った彼の友人も同席したのですが、結果的に会食で同席した他の企業の責任者の方が僕らとお仕事をする事になり、KARADA さんは色々あってなしになりました?

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人生何があるかわからないものです。写真は日本人がよく集まるタニヤ通りです。

ただしいきなりお仕事を始めるなんて事はなく、辛抱強く半年ぐらい色々説明をしてその間タイにご訪問もしてやっと協業が始まりました。

責任者の方に説明をする際、タイ人と台湾人のデジタルメディアの使用が類似していた事は非常に幸いでした。

例えばタイ人はLINE を使いますし、Facebook もインスタグラムも使います。唯一台湾とタイで異なる点といえば、Tiktok の使用者数や割合ぐらいです。ただ、意外と思うかもしれませんが、台湾には約500万人の TikTok ユーザーがいると言われていて、これは人口の1/5ぐらいいます。

人口比率だけでお話をすると、実は台湾の方が日本より TikTokのユーザーが高いんです。

それはともかく、タイで何の実績もない僕らを信頼してくださったクライアントさんには本当に感謝です!

タイはまだまだ始まったばかりで、正直順調かというと、そういうわけではありません。でも、こうして新しい環境でチャレンジ出来る事をとても楽しみにしています。

ちなみに以前他のブログでもお話をしましたが、実績のないスタートアップと初期の段階でお仕事をすると、スタートアップの会社はかなり頑張ります。なぜならスタートアップはクライアントがまだあまりおらず、暇なので限りあるお客さんに尽くす時間があるからです。

なので、僕らもタイのクライアントさん相手に必要以上頑張っていたりします?

ここまで順調に見えた僕らも残念な事にこの時期うちに1.5年いたスタッフが離職しました。知らない方のためにお話をすると、台湾の広告業界は離職率が高い業界と言われ、1-2年の離職は当たり前と言われています。

そんな業界の風習を変えたいと思って頑張っていますが、結果としてうちのスタッフは1-2年で辞めてしまいました。

せっかく4月に新しいメンバーが入って6人体制で行こうと思ったら、また5人に戻り、僕はどうやら6人の壁を中々越えられずにいます(苦笑)

2023年7月- 9月:クレーム連発とイベント主催キャンセル

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順調そうに見える applemint ですが、2023年の7月から9月にかけて問題が発生しまくりました。2022年にオフィスを引っ越し再出発を切った applemint はいくつかのクライアントの離脱と獲得を通じて、少しずつですがトータルで見ると成長しました。

そんな矢先にクレームが連発で来ました。一度ならず二度連続で来たので、これはやばいなと直感しました。幸いにもクレームは1社からでしたが、これは僕たちが気づいていないだけで恐らく他のお客さんも結構我慢をしていると直感しました。

クレームが起きたのはちょうどうちのスタッフが2名同時に休んだ時に起きました。一人は忌引き休暇で突然の休みだったため引き継ぎをしている時間がなく、しかもちょうどもう一人のスタッフも国外旅行で休みを取ったこともあって、トラブルが発生しました。

僕たちは心の中で何かあっても誰かがしてくれると思っていますが、5-6人の中小企業では一人が欠けると大変な事になります。

正直な話をすると、仕組み化やSOP はクソがつくほど面倒な仕事です。誰もやりたくありません。僕も色々言い訳にして避けてきました。しかし嫌な仕事をするのが僕の仕事ですし、2024年は本気で仕組み化に取り組みたいと思いました。

また、この時期にとても残念な事件が起きました。2023年の末に僕は日本の某有名人を台湾に招いてイベントを開く予定でしたが、これがキャンセルになりました。

理由は某有名人が契約を反故にしたためです。契約では6時間拘束で署名をもらっていたのですが、急に「僕は4時間以上働きません」とか、ファンとの食事会参加にも署名をもらっていたのですが、「僕は知らない人と食事しません」などわがままの言い放題…?

終いには、「割りに合わないから返金してキャンセルしてもいいか?」と来たので、こちらも彼のエスカレートした要求にやる気を失っていたので、キャンセルを伝えたら逆ギレされました…

彼から謝罪は一回もなく、とにかくひどい大人に出会った印象です。二度と顔も見たくないほど嫌いになった人は彼が久しぶりです。台湾で起業して6年が経ち色んな人に会ってきましたが、彼は僕が出会った人の中ではダントツに最低です?

アメリカでは医療裁判が頻繁に起こるのですが、その理由は医師の技術やミスではなく医師の態度と言われています。要するにミスが重要なのではなく、ミスをした後の医師の態度が問題だったため裁判沙汰になっているということです。

今回幸いにもイベント3ヶ月前ということで、僕の損失は最小限でした。しかしそれでも彼の態度があまりに横暴でひどかったので裁判を考えたほどでした。こうなってくるとただの感情論です。

ただ、イベントの主催を諦めたわけではなく、2024年に再度リベンジしたいと思っていますので、その時はまた告知をさせてください!

以上 applemint 代表佐藤からでした!

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