こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は先日台湾で参加したポッドキャストの収録についてお話したいと思います。もっと具体的に言うと、そのポッドキャストの収録時に司会者の方から僕がどんなことを聞かれたのかお話ができればと思います。
このブログを読めば、一般の台湾人が果たして、台湾に住んでいる日本人である僕にどんな関心を抱いていて、どんな疑問を抱いているかわかると思います。
それではLet’s go!
なぜ台湾で起業したのか?
「なぜ台湾で起業をしたのか?」という質問はこれまでに恐らく誇張抜きで100回ぐらいは答えた気がします😅 僕の答えはいつも決まって、「起業したいと思った時に台湾にいた」なのですが、今回はもう少し深掘りしてみることにしました。
確かに、僕は29歳で前職を辞めて、無職になった際、自分の履歴書を見て「あ、こんな経歴じゃ仕事見つからないなー」と思い、同時に30歳になる前に起業したいという目標があったので起業することにしました。
その時台湾にいたから台湾で起業したのは自然の流れではあるものの、確かにわざわざ台湾で起業しなくてもよかったわけです。
日本人なので、日本へ一旦戻って日本で起業する道もあったでしょう。ただ、思い返すとまず台湾人の起業パートナーがいたのは大きかったかなーと思っています。 彼が結果的に会計面や会社登記などの手伝いをしてくれたのですが、彼は台湾人なので、残念ながら日本に住む事は難しいです。
なので、台湾人の起業パートナーを見つけたのは、台湾で起業した大きな要因の一つかなーと思いました。
外国人が台湾で働くメリットとは?
今回のポッドキャストは、「人材」がテーマだったこともあり、その後の質問では外国人である僕が台湾で働くのは快適か、或いはそうでないか?という質問が来ました。
僕は台湾で働くのが好きで、その理由は台湾の方が人の目を気にしなくていいから、東京に比べてなんとなくストレスが小さいからです。 東京にいた時は、電車を乗る際もなんとなく人の目を気にしてましたし、何をするにも人の目を気にしていた自分がいた気がします(実際は誰も見てないのにw)
台湾では、そういう事を感じないので、そういう事もあって、台湾の生活は快適と答えました。一方で、台湾が外国人にとってものすごくフレンドリーかと言うとそうでない場合が多々あります。
台湾のビザ取得のハードルはそこまで高くないと思いますが、ビザと労働許可が分けられているのが難点です。例えば僕の会社は現在5人ですが、5人全員を日本人にすることはできません。
一応規定では、会社内における外国人の比率は25%とされていますし、外国人の労働許可証もそれなりの資金と売上がないと下りません。
アメリカはビザさえあれば、日本人だけでかたまるのは恐らく問題ありません。今から20年前の話になりますが、僕の母が勤めていたロサンゼルスにある日系の建築会社はスタッフがすべて日本人でした。
現在円安が進んだ事により、以前よりも多くの日本人が台湾での就職を望んでいる気がします。低い出生率に悩む台湾にとってそれは人材確保のチャンスなのですが、自国民の雇用を守る意識が高いせいか、外国人の雇用は依然としてハードルが高く感じます。
僕は多種多様な人材が集まる労働環境を作りたいと思っていますが、優秀な人材は誰であろうと歓迎です。優秀な人材を集めた結果、会社のスタッフ全員が日本人になってもそれはしょうがないと思っています😅→台湾でマーケティングをしている以上そんな事はしませんが…
ポッドキャストでは、台湾は外国人にとってとても働きやすくて住みやすい場所である事を話すと同時に、企業側の雇用問題を話すことができました。
残業代の制度は廃止した方がいい(苦笑)
その後ポッドキャストでは、台湾と日本で働き方や人材に関する比較の質問が来ました。 司会者の方が、僕に対して台湾政府に改善をしてほしいことは何か?と聞いたので、僕は労働に関する法律の更新と答えました。
その中で、今の残業制度はアウトプットを評価するものではなく、働いた時間を評価する仕組みになっていて、この制度は更新したほうがいいと提言しました。 個人的に在宅勤務などが当たり前になり、もはや従業員がどこで何をしているかわからなくなってきました。在宅中にサボっていてもそれを知る術はありません。
でも、僕はそういう働き方が今時のスタンダードであって、在宅中に子育てやお友達カフェに行く事は大いに賛成です。そうすると、重要になってくるのは働く時間ではなく、労働の質になります。
今の制度では、在宅中にサボりまくった人が、「仕事が終わらないので残業をさせてください」と要求しても、会社は No と言いづらい環境であると感じています。このご時世に在宅中に残業を要求する人は中々いないと思いますが、実際に起きたら会社側の立場が弱い気がしています。
もしかしたら、台湾企業の社長さんはそんなふうに思っていませんが、日本人の僕が台湾で経営する以上、台湾はアウェーです。そんなアウェーの地で下手な事をしたらすぐに目立ちます。
最近日本ではクルド人やベトナム人の不法滞在が度々ニュースになっていますが、単一民族の国でマイノリティはとても目立ちやすいのが現状です。
今回のポッドキャストでは思わず残業の制度は変えた方がいいと言いましたが、こうした話は普段はほとんどしません。誰もわざわざ台湾の政府を敵に回したくないですしね…今回は行ってしまったので、もうしょうがないですが、ポッドキャストでは台湾の現在の労働に関する法律に関しても一外国として意見を述べさせてもらいました。
そんな僕の話を嫌な顔一つせず聞いてくれた換日線のスタッフの方々は本当に優しいと思いますし、改めて自由に発言ができる台湾の環境に感謝しました。 今後またポッドキャストに呼ばれる機会があれば、また色々話したいと思います!
以上 applemint 代表佐藤からでした!
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