【2024年版】台湾における不動産マーケティング攻略法

こんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤  (@slamdunk772) です。

今日は台湾人向けに日本の不動産を販売したいと考えている日系企業様向けに、台湾における不動産のマーケティング（デジタルマーケティング）についてお話をしたいと思います。

結論から言うと、デジタル広告→セミナーという流れが鉄板だと考えています。日本でも同じかもしれませんが、オンラインで不動産広告を見て、いきなり物件を購入する人はほとんどいないと思います。

特に、台湾人向けに日本の不動産を販売する場合、そのハードルはさらに高くなります。また、日本の不動産を台湾人向けに販売しようとする企業は、日系企業だけでなく、台湾の大手不動産会社も同様に狙っています。

このブログでは、applemintがお手伝いしてきた成功事例を基に、台湾における不動産のデジタルマーケティング攻略法についてお話ししたいと思います。

セミナー場所や主催は結局現地の会社にお願いした方がいい

詳しいデジタルマーケティングの成功事例に入る前に、まずお伝えしておきたいことがあります。それは、もし台湾現地に法人がない日系の不動産会社がセミナーを開催する場合、自分たちだけで場所を確保して単独で開催するのは避けた方が良い、ということです。

もちろん、単独で開催して多くの方を集客できた事例もあるかもしれません。しかし、台湾現地に法人がない企業の場合、ネット上に繁体字での情報が少ないため、集客のハードルが高くなると考えられます。

Facebook のユーザー（台湾人）からしてみれば、「あなた誰？」って事です。また、昨今は台湾でも日本同様様々な詐欺被害が増えているので、台湾人は怪しい広告に対してより慎重になっています。

また、台湾現地に法人がない日系企業は、繁体字のFacebookページを持っていないことが多く、これが後々大きな影響を及ぼすことになります（のちほど話します）。

もし台湾人向けに不動産を販売したい場合、既に台湾に進出していて、繁体字版のホームページやFacebookページを持ち、進出後に何度かセミナーを開催した経験がある企業と手を組むことをお勧めします。

台湾人向けの不動産は Facebook 広告が鉄板

それでは本題に入りたいと思います。台湾人向けの不動産マーケティングは何をするといいか？

ネット上には、「台湾のデジタルマーケティングの鍵はFacebook！」という記事がたくさんあると思います。それは間違っておらず、私もその意見に同意です。それもそのはずで、台湾人のFacebookアクティブユーザー率は8割を超えています。

台湾人がFacebookをこれほど利用している理由の一つは、台湾人にとっての Facebookが日本人にとってのX（Twitter）のように使われているからです。多くの台湾人は積極的に投稿するわけではなく、情報収集や暇つぶしのためにFacebookを開いてスクロールしている、というのが僕の認識です。

また、情報を収集する際には、多くの台湾人は Facebook内のグループやコミュニティに参加して情報を集める傾向があります。

applemintでは現在、不動産会社様2社のデジタルマーケティングをお手伝いしていますが、どちらもFacebookやInstagramを中心にプロモーションを行っています。

1社はセミナーの集客がメインで、もう1社は物件情報を掲載したポータルサイトへの誘導を目的としています。

この中で最も効果が出ているのが、Facebook広告を使ったセミナー集客です。今のところ、一度も集客ができなかったことはなく、必ず10人以上を集客できています。

残念ながら、詳しい予算についてはお話しできませんが、高額な費用をかけなくても十分に集客できています。

台湾における Facebook 広告を使ったセミナー集客のコツは何か？

では、なぜ Facebook 広告がそんなにいいのか？理由は二つあり、一つは多くの台湾人にリーチできる事と、もう一つはDMです。

Facebook広告を行うと、ほぼ必ずユーザーからメッセージが届きます。このメッセージから直接セミナーを予約する人もいます。一方、Google広告では、気軽にメッセージを送ることができず、広告をクリックした後に、LINEやメールで問い合わせをするしかありません。

私が台湾でFacebook広告を不動産セミナーの集客に最も効果的だと考える理由の一つが、このDM機能です。DMで気軽にセミナーへの予約ができるのは Facebook の利点です。
しかし、DMを通じてのセミナー予約には、気軽に予約できるからこそ、当日のドタキャンやノーショー（無断欠席）が10〜20％ほど発生するという弊害もあります。

そのため、仮に 20人を集客したい場合は、25人ほど予約が入れば、22〜23人は実際に参加します（雨が降ると20人程度になります）。

Facebook広告が台湾で不動産セミナーを行う際に有効な手段であることは分かりましたが、なぜapplemintは集客に成功しているのでしょうか？セミナーの内容自体が面白いことも要因の一つであり、必ずしも自分たちの力だけでこれほどの集客ができているとは思っていませんが、いくつかポイントがあると考えています。

まず第一に、当たり前のことですが、デザインです😀

私は日本人ということもあり、台湾で日系企業や台湾企業が日本の物件に関する不動産セミナーの広告をよく目にしますが、デザインがひどいことが多いです😅
Facebook 広告の企画は基本 1080 x 1080ピクセルなのですが、この非常に小さな広告の中に大量のメッセージが詰め込まれていたり、セミナーのテーマが不明確だったりする場合は、あまり効果が期待できません。

applemintはコミュニケーションのプロとして、しっかりとしたコミュニケーション設計を行います。applemintが過去に不動産セミナー集客に成功したバナーの事例をご覧になりたい方は、ぜひお問い合わせください。

次に、Facebook広告のノウハウが成功要因の一つだと思っています。具体的には、オーディエンス（ターゲティング）です。

不動産会社様のセミナー集客を何度も手がけており、どのオーディエンスに対して広告を出せば良いかは、過去のデータから理解しています。

まとめると、台湾における不動産マーケティング（デジタルマーケティング）のポイントは以下です：

• 直接ポータルサイトに飛ばすよりも、セミナーを開催する方が効果的
• セミナーは現地の企業とタイアップするのが良い
• セミナーの集客にはFacebook広告が適している
• Facebook広告で重要なのはデザインとターゲット（オーディエンス）

以上、applemint代表の佐藤からでした！