みなさんこんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤 (@slamdunk772) です🙃
今日は2024年を振り返り、デジタルマーケティングの成功事例や失敗事例をみなさんと共有したいと思います!
近年、AIや動画のブーム、そして活字離れが進んでいる影響で、ブログを読む人が減ってきていると言われています。それでも、applemintでは引き続き、できる限りブログと動画を発信し続けていきたいと思っています🫡
では、今後”ブログ”の存在意義とはなんでしょうか?僕はズバリ、Google で検索できないような現場の生の体験の共有だと思います。
そこでこのブログでは、AIでは拾いきれないような、生々しい失敗事例もご紹介します(AIがこのブログを拾う可能性も大いにありますが…😅)。
オンラインでは成功話ばかりが目立ちますが、ビジネスの世界は決して甘くありません。ロベルト・バッジョでさえPKを外しますし、大谷翔平選手も空振りをします。ぶっちゃけビジネスの8-9割は失敗なのが現実です。
というわけで、このブログでは、デジタルマーケティングを活用した成功事例としての採用支援、某コスメ企業での失敗、そしてショート動画における失敗と成功についてお話ししていきます!
Let’s GO!
成功事例:デジタルマーケを活用した採用支援
まずは成功事例からお話ししましょう。applemint では今年某日系サービス業の企業様に対し、デジタル広告を活用した採用活動を支援しました。
その結果、応募者が殺到し、人事担当の方が面接しきれなくなるほどでした。一時的に採用広告をストップする事態にまでなりました。
僕たちは2021年頃からデジタル広告を使った採用活動の支援を行っており、これまでに多くの成果を上げています。最近特にうまくいった事例としては、日系サービス業のお客様の採用支援や、ゲーム会社の店舗採用があります。
その一方で、うまくいかなかった事例もあります。たとえば、某飲食店のお客様に対して少し試してみましたが、反応が芳しくなく、すぐに広告をやめることになりました。
実は、うまくいかなかった企業にはいくつかの共通点があるのです。
- 採用のためのLP(ウェブサイト)を作らなかった
- 自分たちの強みを理解していなかった
デジタル広告を使った採用活動は LP (ウェブサイト) と一緒で最大限効果を発揮します。某飲食店はその制作費用が捻出できず、104に誘導した結果、うまくいきませんでした…
104だとデジタル広告を最適化できないんですよね…😞
また、某飲食店は自分達が他の飲食店と比べてどんな労働環境が優れているか定義できず、「日本語が使える」、「まかないがある」しか思い浮かばず、うまくいきませんでした。
失敗事例:某化粧品メーカーのGoogle 広告
次に失敗事例をご紹介します。2024年の夏に某化粧品メーカーのデジタルマーケティングをお手伝いした時のお話です。結果的に、僕らが一ヶ月お手伝いした結果は、彼らにとって史上最悪の数字となりました。
この最悪の数字というのは、投下した広告費に対して達成したEC上の売上を指します。
例えば10万元の広告予算を投じたとしたら、彼らの予想を大幅に下回ったという事です。
原因はなんでしょうか?僕が考える原因は以下です:
- コミュニケーション
- ブランドの浸透(認知度)
- きっかけ
化粧品だけでなく、世の中には実に多くの靴やアパレルブランドが存在します。マーケティングの第一歩は、それらのブランドを認知してもらうことから始まりますが、認知とは単に大量に広告を出せば獲得できるものではありません。
重要なのは、「どのように認知させるか」という点だと考えています。その際に鍵となるのが、消費者とのコミュニケーションです。
先日「がっちりマンデー」を観た際、某焼肉店が「ご飯に合う焼肉屋」というコミュニケーションを行い、美味しいご飯の提供にこだわることで客単価を上げている事例が紹介されていました。これはマーケティングのとてもいい事例だなーと思いました。
僕たちも、時代に合わせて消費者とのコミュニケーションに力を入れています。その際、特に意識しているのが、自分たちの強みと消費者のニーズが交差するポイントを見つけ、それを軸にしたコミュニケーションを設計することです。
例えば、KARADA factoryさんの場合、多くの施術メニューを持つという強みと、当時の予約者の多くが女性だったことに着目しました。
女性の間では、美脚や小顔への関心が高い一方、同様のサービスを提供するSPAでは高額になるという課題がありました。このギャップを活用し、女性目線でのコミュニケーションを行った結果、うまくいきました。
ただし、こうしたコミュニケーションを効果的に行うには、一定の時間がかかります。また、消費者とのコミュニケーションの取り方も、昔のように一筋縄ではいきません。
ただ広告を流してコミュニケーションをとる時代は終わりました。
現代の消費者はデジタルメディアに対するリテラシーが高く、単にデジタル広告だけで認知度を上げるのは非常に難しい時代になっています。なので僕たちは、デジタル広告に加えてコンテンツとの連動を顧客に提案しています。
今回のクライアントに関しては、お手伝いする期間が短すぎた事もあり、適切なコミュニケーションを設計する余裕がありませんでした。
中長期的な視点でコンテンツを作り、それを通じて認知度を高める仕組みを構築できなかったことが、成果に繋がらなかった主な原因だと思います。
失敗と成功事例:ショート動画
最後に、ショート動画の失敗と成功についてお話ししたいと思います。今回は、某企業のショート動画制作をお手伝いした際のエピソードを紹介します。
まずは失敗例から。ショート動画において重要なのは、視聴者(台湾人)が共感できるポイントを見つけ、それを動画でしっかり伝えることです。
しかし、僕たちはこの「共感ポイント」を完全に見誤りました😞
クライアントの商品は日本では朝食として親しまれているものでしたが、台湾では朝食としてほとんど食べられていません。でも僕らは、朝食として食すことを提案しようとし、「朝」をテーマにした結果、動画の視聴回数は軒並み悪い結果となってしまいました😔
この経験を通じて、ショート動画やデジタル広告において、台湾の文化や生活習慣を深く理解することの重要性を痛感しました。
一方、成功例としては、広告なしでアップロードした動画がそれなりに再生回数を伸ばし、その動画を広告に活用した際に予想通り広告の露出単価が下がったことです(これは仮説通りでした)。
広告をしなくても再生される動画は、それ自体が視聴者にとって面白いコンテンツだと評価されています。そのため、その動画を広告に活用することで、プラットフォーム側が「良質な広告」と認識し、より低コストで効果的に配信されました。
さらに、再生回数が良い動画から実際にコンバージョン(購入)が発生している事例も少しずつ確認できています。ここは引き続き強化していきたいポイントです。
ちなみに、ショート動画がうまくいくと登録者が急増することがありますが、個人的にはその「登録者数」にあまり意味を感じていません😅
ショート動画で増えた登録者はエンゲージメントが低いことが多く、「登録者 = ファン」と考えるのは少し無理があるかなと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?2024年も山あり谷ありでした😅
採用広告はノウハウを持っていて比較的にうまくいく一方で、コスメのマーケティングは本当に難しいです。
採用広告は、お任せしていただければかなりの自信があります!人材不足は今後も続くと思うので、お悩みの方は是非一度ご連絡ください。
ショート動画もうまくいったと思ったらいかなかったりして、まだまだ僕たちには軸となる明確な強みやノウハウが足りないんだろうなと感じます。だからパフォーマンスが安定しないんだろうなーと思っています。
人によっては、applemintが絶好調に見えるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、毎週「ぜーぜー」言いながら仕事をしているのが現状です。
ちなみに、こうした仕事のブログを書くのはもっぱら週末です。週末は「趣味の仕事」をしています😅
「趣味の仕事って何?」と思うかもしれませんが、要は「仕事の役には立つけど、平日は忙しすぎて手がつけられない仕事」です。
僕はこれを「種まき」と呼んでいます。どんな農家も収穫ばかりしていたら、次の年に作物が育たなくなりますよね。
多くの企業は目先の収穫(売上)ばかりを気にしますが、僕は同時に「種まき」をしてきたからこそ、今のapplemintがあります。
今でも週末に暇さえあれば、カフェに行って読書をしたり、種まき(仕事)をしたりしています。
以上、applemint代表・佐藤による、台湾デジタルマーケティングの失敗と成功事例の共有でした!
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