台湾ショート動画マーケティングの成功と失敗事例:ユーザー「共感」が成功への鍵

台湾ショート動画マーケティングの成功と失敗事例:ユーザー「共感」が成功への鍵

こんにちは、applemintの木村です。
台湾で「デジタルマーケティング」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?多くの人がまず思い浮かべるのは、「Google広告」や「Facebook広告」などのオンライン広告ではないでしょうか。

しかし、消費者のメディアリテラシーが上がった現在、ショート動画が注目を集めています。とはいえ、「どうやってショート動画を始めれば良いのか分からない」「効果的なショート動画をどう作ればいいのか」と悩む総経理やリーダーも多いのではないでしょうか。

本記事では、applemintが台湾市場向けに制作したショート動画の失敗例と成功例をもとに、効果的なコンテンツ制作のポイントをご紹介します。

ショート動画の失敗事例:思い込みが招く結果

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まずは、ショート動画の失敗事例から皆様へ共有します。

1. PRを重視しすぎたタイトルはスワイプされる

ある企業様の商品をPRする目的で、24本のショート動画を制作し、毎日YoutTubeへ投稿しました。この商品は台湾市場で既に認知度があり、コンビニやスーパーで見かけることも多い商品です。

24本のショート動画投稿結果を分析したところ、タイトルに商品名を記載した動画では、開始2秒以内にスワイプされる割合が約70%と高く、最後まで視聴するユーザー(リテンション率)も低い結果に。

一方、タイトルに商品名を出さずに工夫を凝らした動画では、スワイプ率が約50%、リテンション率は約40%と良好でした。

この結果から、タイトルにPR感を出しすぎない工夫が重要であることがわかりました!

2. クライアント中心の動画構成

広告クリエイティブを制作する際、企業側が「自社商品のPRを全面に出したい」と考えるのは自然なことです。しかし、視聴者の立場からすれば、最初から「広告」と分かる動画を最後まで見ることは少ないのが現実です。

たとえば、前述の24本の動画制作では、クライアントから「商品の新しい飲み方や食べ方を提案したい」との要望がありました。そこで食べ合わせや飲み合わせを提案する内容を盛り込み制作しましたが、視聴回数は伸びませんでした。

また、別のクライアントでは、タイトルに商品名は記載していないものの、PRしたい商品の説明(テキスト&ナレーション)場面になると視聴離脱が急激に加速する結果となりました。

これらの結果から、「クライアントが伝えたいメッセージ」と「ユーザーが興味・関心を持つ内容」が一致しない場合、視聴者を惹きつけ、動画を最後まで視聴させることが難しいとわかりました。

ユーザーの立場で「興味・関心・共感」を引き出す内容を事前にリサーチし、PR内容は最小限にした上で企画や編集に反映させることが成功への鍵となります。

3. 綺麗な動画が必ずしも効果的とは限らない

綺麗な動画が必ずしも成功に繋がるとは限りません。ある企業では高額な予算を投じてテレビCMやショート動画を制作しましたが、その動画を広告運用で使用しない場合、自然視聴回数が500回にも満たないことがありました。

重要なのは、制作費用の高さやクリエイティブの質ではなく、ユーザーの共感を得られるテーマを設定することです。

共感を得た動画は、自然に視聴され、広告費をかけずとも高い効果を生み出すことができます!

ショート動画の成功事例:共感を得る工夫

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ここからは、弊社がこれまで自社用に制作したショート動画「172本」とクライアントからのご依頼で制作した動画を分析した結果、どのようなショート動画が「成功」と言える動画なのか。をお伝えします。

重要なのは下記4点です。

 1. 最初の2秒で興味を引く

 2. 日常生活の疑問にフォーカスする

 3. コメントでユーザーとコミュニケーションを取る

 4. 綺麗な動画よりもテーマの共感が重要

applemintでは、視聴回数が1万回を超える動画を分析した結果、台湾人の日常生活や文化に根ざしたテーマで、冒頭の2秒に「?」を投げかける内容が共通していることが分かりました。例えば、「この商品、台湾のコンビニではどこにある?」や「日台で違う生活習慣とは?」といったテーマです。

日常生活におけるちょっとした疑問をテーマにすると、自然とコメントが増え、ユーザーとのコミュニケーションが活性化します。

例えば、「台湾人はなぜ冷たい水を飲まないのか?」というテーマでは、コメントで議論が活発化し、多くの共感を得ました。

共感を得た動画には必然的にコメントが集まり、ユーザーとの双方向のやり取りが生まれます。ある動画では、780件以上のコメントが集まり、ユーザーからのフィードバックを次の動画制作に生かすことができました。

applemintでは、スマートフォンで撮影したカジュアルな動画でも、テーマが視聴者に響けば大きな効果を得られることを実感しました。制作費数百万円をかけた他社のCM動画よりも、applemintが制作したショート動画が1日でCM動画の視聴回数を上回った事例もあります。

結論:ユーザー理解が成功の鍵

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成功するショート動画を制作するためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • ユーザーの共感を意識したテーマ選び
    台湾人ユーザーへの意識調査を行い、彼らの日常生活に根ざした訴求テーマを選ぶことが重要です。友人や社員を対象にしたインタビューでも十分に効果があります。

  • 企画を重視する
    編集スキルも重要ですが、最も大切なのは企画です。PR内容を詰め込みすぎず、シンプルで分かりやすい動画が求められます。特に字幕やテキストは短く簡潔にすることがポイントです。

  • applemintのトータルサポート
    applemintでは、企画から撮影、編集までトータルでサポート可能です。企業CMやMVを手がけたカメラマンの手配も行っております。ぜひお気軽にご相談ください!

この記事がショート動画制作のヒントとなり、皆様のマーケティング活動のお役に立てれば幸いです。applemintでは、貴社の成功を全力でサポートします!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

木村 久絵

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