こんにちは、applemint の Eric です。
フィリピン市場におけるビジネス展開の可能性を探るため、現地を視察し、消費傾向やインフラ環境、観光市場の動向について調査しました。さらに、WordCamp Asia 2024に参加し、デジタルマーケティングやテクノロジー関連の最新動向を収集しました。
本記事では、フィリピン市場の魅力と課題、そして今後の展開についてまとめます。
Contents
フィリピン市場の可能性

① 日本ブランド商品の価格と購買力
フィリピンでは、無印良品、ユニクロ、ダイソーといった日本ブランドの商品が販売されています。しかし、これらの価格は台湾市場と同様に高めの設定になっています。
それにも関わらず、多くの現地の人々が買い物をしており、中産階級の購買力は台湾と同等、またはそれ以上である可能性があると感じました。
② ショッピングモールの人気
マニラ首都圏(Metro Manila)では、週末になると多くの人々がショッピングモールに訪れる光景が見られました。これは、屋外の暑さやインフラ環境の影響で、モール内での消費が活発になっていると考えられます。フィリピン市場でのビジネス展開を考える際は、ECサイトだけでなく、モール内でのポップアップストアやプロモーション活動が有効かもしれません。
③ 観光市場に特化した製品展開
フィリピンは世界的に有名な観光地であり、多くの海外旅行者が訪れます。そのため、化粧品やスキンケア製品の多くが、小容量・携帯用パッケージで販売されているのが特徴的でした。この傾向は、日本市場においても訪日観光客向けの商品開発に応用できる可能性があります。
2. フィリピン市場の課題とリスク
① インフラの問題
フィリピンでは、Wi-Fi接続が不安定で、通信環境が整っていない場所が多く見られました。特に、地方エリアではネットワーク環境が悪く、デジタルマーケティングやEC事業の展開にはインフラ面での課題があることが分かりました。そのため、オフラインでも活用できるマーケティング施策の導入が必要になるかもしれません。
② 経済格差によるリスク
フィリピンは貧富の差が大きい国であり、エリアによっては治安面でのリスクも懸念されます。ビジネス展開を行う際は、安全対策やターゲット層の明確化が重要になります。特に、中産階級以上をターゲットにした商品やサービスの展開が適していると考えられます。
3. WordCamp Asia 2024 参加レポート
① 展示エリアでの情報収集

SalesforceやGoogleを含む38のスポンサー企業が参加する展示エリアを訪問し、以下のような情報を収集しました。
- サイトのパフォーマンス向上の施策
- デジタルマーケティングの最適化
- セキュリティ対策の最新動向
これらの情報は、日本市場におけるWebサイト運営やマーケティング戦略の強化に活用できると感じました。
② 現地企業とのネットワーク構築

イベントでは、フィリピンのWeb開発系のローカル代理店と直接会話し、今後のパートナーシップ構築の可能性を探りました。フィリピン市場向けのサービス展開には、現地企業との連携が重要となるため、今後の展開に向けて貴重な機会となりました。
4. 総括と今後の展開
フィリピン市場の魅力

✔ 中産階級の購買力が高いため、日本ブランドの需要が期待できる
✔ 観光市場向けの小容量パッケージなど、日本の商品開発に応用できるポイントがある
✔ ショッピングモールでの消費が活発であり、オフラインのプロモーションも有効
フィリピン市場の課題
⚠ 通信インフラが未整備のため、EC展開には工夫が必要
⚠ 貧富の差が大きく、治安リスクを考慮する必要がある
今後のアクションプラン
✅ フィリピン市場におけるビジネス展開の具体的な検討(購買力の高い層へのアプローチ、EC販売など)
✅ インフラ課題を考慮したデジタル施策の検討(オフライン販促、低通信環境でのマーケティング)
✅ WordCamp Asiaで構築したネットワークを活用し、現地パートナーとの連携強化
まとめ
フィリピン市場には、大きなビジネスチャンスがありながらも、インフラの問題や経済格差といった課題も存在します。特に、日本ブランド商品は一定の購買力を持つ層に受け入れられており、適切な戦略を取ることで市場開拓の可能性が高まります。
また、WordCamp Asia 2024で得た知見やネットワークを活かし、今後のデジタルマーケティング戦略をさらに強化していきたいと考えています。
フィリピン市場でのビジネス展開に興味がある方は、ぜひ今後の情報にもご注目ください!
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!