台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情…フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情…フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

こんにちは!applemint CEO 兼アートディレクターの佐藤 (@slamdunk772) です。クライアントのために資料を作るのって面倒ですよね。しかも作ってもきちんと全て見られることはあまりないのが現状です。それでもクライアントの多くはパワポの資料を必要とします。

ではそんなパワポを作る時に皆さんはどんなことに注意していますか?

このブログでは漢字の画数が多い繁体字で作るパワポはどのように気をつけるべきか、どんなフォントを使えば見違えるようなルックになるかお話をしたいと思います。

フォントの基本

PPT は不親切なことに何十個もフォントがあるため、何を選んでいいかわからないと思いす。その中でもサラリーマンに一番人気なのは「メイリオ」や「游ゴシック体」かと思います。どちらもゴシック体です。そしてとりあえず失敗しないのはゴシック体です。

ゴシック体とはどんなフォントかわからない方のためにまずはゴシック体と明朝体という2種類のフォントについてお話したいと思います。

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下にゴシック体及び明朝体を貼り付けました。

(ゴシック体)

(明朝体)

違いがわかりますか?ゴシック体は全ての辺が均一の太さです。

それに対して明朝体は場所によって細い線と太い線があります。(下記参照)

明朝体 in 台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情...フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

ではなぜゴシック体を選ぶべきなのか?

それは文字の線の太さが均一だと視認性と判読性が優れているためです。視認性とは文字を認識できるかどうかです。判読性とは文字を判別し易いかどうです。

例えば英語のO と 0 (zero) は非常に似通っており、明朝体だとこの判別が難しくなり易いと言われています。実際に明朝体とゴシック体を大小で比較するとどのような違いがあるでしょうか?
下をご覧ください。

font in 台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情...フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

参考:https://hansoku-legend.jp/visible-readable-legible/

大きいテキストと小さいテキストはそれぞれ上がゴシック体で、その下が明朝体です。

文字が小さくなった途端、明朝体が見にくいと思いませんか?明朝体は文字を小さくすると細い線の部分が見にくくなるのです。これがゴシック体をおすすめする理由です。

ではどんなゴシック体がいいのか?中国語フォントの場合

台湾にいるとどうしても繁体字で資料を使う機会が増えます。ではオススメの中国語のフォントはどれでしょうか?私は中国語で ppt を作る場合は Noto sans CJK TC を使うといいと思っています。
https://www.google.com/get/noto/

別に私は中国語のフォントにものすごく詳しいわけではありませんが Noto sans CJK TC はフォントのウェイト (太さ) が 豊富に種類があるため使い勝手がいいのです。中国語フォントは最近ライセンス費用の取り締まりも強化されているので Noto sans のようなフリーフォントは嬉しいですよね!

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それでは Noto Sans CJK TC を詳細にみていきましょう。

noto in 台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情...フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

一番左から細い→太い順に並んでいます。こんなに種類が必要か?と思ってしまうかもしれませんが種類が多いと便利なのです。

例えば太さの種類が一種類しかないようなフォントを使用したとします。以下のようにタイトルと文中のテキストの太さが同じぐらいで文字の大きさを変えた場合どう思いますか?

太さ in 台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情...フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

ぱっと見、両方とも同じような大きさに見えませんか?文字の太さが同じだと一方が目立ちにくいため、強調が難しく、焦点が定まりにくいのです。

では上のものとは逆に下をご覧ください。タイトルの文字のフォントの太さを一番太くし、文中の太さを少し落としました。これだけで視線がタイトル→文中という順にスムーズに行きます。

太さ2 1 in 台湾で見る90%のパワポ資料はイケてない事情...フォントを変えるだけで驚きのパワポへ

ひとまずここではフォントのウェイト(太さ)の種類が多いと便利ということを覚えておいてください。そして中国語のフォントで太さの種類が豊富にあるのが noto sans CJK TC です。(その他もあるため、これが絶対ではありません)

これだけは避けてほしいフォント

最後に、これだけは避けたほうがいいというフォントをご紹介します。

MSP ゴシックだけは使わないでください。古い windows のデフォルトフォントなので未だによく見ます。悲しくなります。MSP ゴシックのひらがなはサイズの統一性がなく、本当に見にくいです。台湾にいる駐在員さんの資料や台湾の会社員さんの資料で見たときはため息が出ます。

今度パワポの資料を作るときはまずはゴシック体のフォントを選び太さやフォント自体を気にしてみてはいかがでしょうか?applemint も必要に応じて PPT のスライドなどご相談に乗ります。

最後に以下の記事に弊社がクライアントに対して修正を行った実例を元にフォントの色やレイアウトに関して説明したブログをご紹介して終わりたいと思います。是非ご参考ください!

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(※2019年1月1日更新)

※当記事は個人的な意見であり、その内容・効果について保証するものではございません。

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Leo Sato 佐藤峻

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