こんにちは applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です!台湾でデジタルマーケティングをしているとよくこんな事を聞きます。
「どんなデジタル媒体から始めたらいいかわからない」
「とりあえず Facebook でしょ?」
「なんで Google の CPA はこんなに低いのに Facebook はこんなに高いの?」みたいな質問をいただきます。
そこで今回ちょっと主観的ですが知っておくと為になる台湾のweb広告媒体の早見表を作ってみました。媒体ごとの CPA、CVR、CTR、して CV の優位差を説明していきます。台湾進出前の方や、台湾でウェブマーケティングをまだ始めていない人にはある程度参考になるはずなのでぜひご参考ください!
Contents
各項目の解説
CPA
経験上比較的CPA が高いのはネイティブ広告や DSP です。台湾ではモバイルに特化したネイティブ広告は CPC が低く impression が多いですが一般的にはCVR が低いため CPA が高くなる傾向にあります。
つまりネイティブ広告や DSP は安いお金でサイトまで誘導はできるかもしれないものの、サイト内で購入に至らないユーザーが多いため、結果的に費用対効果 (CPA) が悪くなる傾向があるというものです。
しかし、ネイティブ広告はインプレッション数の多さに伴う認知の向上、DSPは AI を使った技術革新による CVR の改善が日々行われていることも留意する必要があります。
逆に、経験上台湾で CPA が低いのはGoogle 広告です。特にリスティング広告はブランド名や商品名をキーワードに入稿すると、低 CPC & 高 CVR で比較的に低い広告費用で CV を獲得できます。
また昨今は smart display campaign や smart shopping が比較的に低い CPA で CV が取れています。「あれ、自分たちはそんなことないな」と思う方は display への予算配分が大きいためと思われますので広告代理店に一度ご相談ください。
CVR
CVR が比較的に高いのは Google 広告です。理由はブランド名や 商品名キーワードの CVR が高いためです。ただし、バナー広告(ディスプレー広告)や一般キーワードを始めるとその分 CVR は下がります。
クライアントの中に「Google は CPA (費用対効果) がいいし、CVR が高いからもっと予算をあげてくれ!」と仰る方がいます。残念ながら CV の多くはブランド名や商品名のキーワードでこれらは検索量が低く、消化できる広告予算は限られています。こちらも消化予算をあげたくてもあげられないのです…
じゃ、他に CVR がいい媒体はないの?
Facebook も CVR が割と優秀な媒体です。特に動画広告はきちんとしたものを作ればいい CVR が取れる傾向にあります。
Facebook は台湾では割と優秀な広告媒体ですが Google Ads のリスティングに比べるとCVR は劣る印象です。とはいえ、Facebook はGoogle のバナー広告などと比べて CTR がいいため、きちんとした広告を作れば広告予算に比例して CV 数が上がる傾向にあります。
CTR
CTRも Google の広告 (検索広告) が一番高いです。理由はブランド名や 商品名は検索量に対してクリックされる確率が高いためです….
ブランド名や商品名の影響でCTR が高くなり、全体の平均率を押し上げ、結果的に一番高くなります。また、検索広告はそもそも一般的に CTR が高いです。理由ですが Google の検索広告を広告と認識していない人が 50% いると言われ、故に検索結果の一番上を多くの人がクリックしているからと思われます。
他はどうか?
ケースバイケースですが Facebook のインフルエンサーを使った広告配信を行うとCTR、CVR 共にかなり良くなる傾向にあります。
残念ながらネイティブ広告は一般的に非常に低い CTR です….
CV数
最後に CV 数についてです。通常 Facebook が一番多いですが、知名度が高い商品やブランドは Google が一番多い場合もあります。
つまり、台湾に進出したばかりで知名度がないような企業は Facebook の CV 数が Google Ads より高くなります。その他、Line がネイティブ広告に比べてCV が少ない表現になっていますがこれもかなりケースバイケースです。
結論
台湾に進出したばかりで今まで台湾でネット広告をしたことがないという方は少し高くてもお金をかけて動画広告を作り、 Facebook から始めることを勧めます!
なぜなら Facebook は1ユーザーの CV になるまでの過程(アトリビューション)を見ると、高い確率で接触ポイントになっていることが多いためです。
ネイティブ広告は露出量は多いですがクリック率が低いため、人々がそのブランドを知るきっかけにはなりにくいというのが私の見解です。
そこで動画やキャッチーなコンテンツを使い Facebook で露出後、他の媒体へ広告を広げる形が一番リスクが低い気がします。
えっ?Google 広告が一番いいんじゃなかったの?
Google の運用効率が良くなるのはブランド名や商品名といったキーワードのおかげであり、進出したばかりの企業は認知度がないため、効果は限定的です。
例えばあなたがコスメ用品を売っている会社で「コスメ用品」というキーワードを入稿した場合、競合には大手も含まれます。そんな中に無名の会社が出している「コスメ品」の検索広告はクリックされにくく、品質スコアが下がり、クリック単価が高くなります。
ネイティブ広告は露出度の高さ故に認知や接触には貢献する可能性がありますが、これらの広告から CV を取るとなると LP の工夫やリタゲが必須になります。
えっうちとは全く状況が異なるんだけど….という方!
このインフォグラフィックが万人に適用できるとは微塵も思っておりませんが多くの方の質問に対応すべく、参考までに制作をしました。しかし、デジタルマーケティングはやはり企業や売る商品によってユーザーの行動が全く違うため、それぞれで分析を行うのがベストです。
もし少しでも台湾のネット広告、ウェブマーケティングがうまくいっていないという方は是非コチラからお問い合わせ可能です。
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!