【台湾現地からの発信】2023年台湾 Webマーケトレンド

【台湾現地からの発信】2023年台湾 Webマーケトレンド

こんにちは台湾現地でウェブマーケティングの会社の代表を務める applemint 代表の佐藤  (@slamdunk772) です。

今の時代マーケティングと言ったら、ウェブマーケティングです。台湾でもウェブマーケティングが主流です。そんな台湾ウェブマーケティングの現状に関して、これを読んでいる読者の方はどれだけご存知でしょうか?

「どうせ Facebook でしょ。」

「KOL/インフルエンサー起用すればいいんでしょ。聞き飽きたよ。」

あながち間違いではないです。しかし、なぜ台湾のウェブマーケティングは Facebook や KOL起用に偏るかご存知ですか?

このブログでは改めて台湾ウェブマーケティングの現状と、台湾ウェブマーケティングで使用される媒体そしてそれらの攻略法についてお話します。

また、そもそもなぜウェブマーケティング (デジタルマーケティング) が台湾で必要か知りたい方はまず以下の動画をご覧ください。

ウェブマーケティングに疎い方にもわかりやすくウェブマーケティングの重要性ついて話しています。

台湾ウェブマーケティングの媒体

taiwan-web marketing analytics

台湾ウェブマーケティングの媒体といえば『Facebook』、『Google』そして最近では『LINE』です。

台湾では特に Facebook 広告の比率が大きいです。なぜか?それは Facebook 広告が今の所オンライン購入率が一番高く、尚且つ広告代理店に都合のいい媒体だからです。

Facebook広告の購入率が高い理由は後ほど説明しますが、Facebook 広告が広告代理店に都合のいい媒体とはどういうことでしょうか?

例えばGoogle 広告は基本的にクリックされるまで費用が発生されないため、中々予算を消化できません。それに対して Facebook 広告は露出回数に対して課金されます。

つまり、Facebook 広告はお金をかけようと思えば、いくらでもかけられる広告媒体ということです。

広告代理業は広告予算の数%を手数料とするビジネスです。つまり予算が大きければ大きいほど売上が上がります。

この広告代理店のビジネスモデルも台湾で Facebook 広告が支持される要因の一つだと頭に入れておいた方がいいです。

自分達の売上のために必要以上に広告費用を増やそうとする広告代理店もいるのでご注意ください

では次に Facebook 広告の購入率が高い理由をお話しします。

台湾における Facebook 広告

結論から言うと、台湾で Facebook 広告の購入率が他の媒体に比べて比較的に高いのは以下の理由にまとめられます。

台湾Facebook 広告の購入率が高いわけ
  • KOL/インフルエンサーとの連動が可能
  • 購入率が高い20代後半から40代後半の女性が未だにアクティブユーザー
  • その他のユーザーも比較的にアクティブ
  • 広告メニューの充実

特に『KOL/インフルエンサーとの連動が可能』なのが強みです。インフルエンサーに Facebook やインスタグラムの投稿をお願いし、その投稿を広告素材として2次利用した場合の購入率や購入数は高いです。

残念ながら3~4年前と比べると、Facebook の購入率は確実に落ちたと思います。では3~4年前と比べて Facebook 広告をどのように変わったか、簡単にまとめたいと思います。

Facebook広告3年前と2022年の違い

1. Facebook の広告がとても売りづらくなってきている
2. CTR が比較的に低くなってきている
3. CPM (広告単価) が高くなってきている

この事象を踏まえてわかったこと、それは改めて広告代理店にコミュニケーションの専門性が求められているという事です。

誰もが思いつくようなキャッチ、誰もが思いつくようなバナーではクリックされず、当然購入まで至りません。

台湾における Facebook 広告運用については以下のブログにも書いてます。台湾でウェブマーケティングをする予定の方は是非ご覧ください。

佐藤峻leo sato

Facebook は特に動画広告、バナーの質が大事になります。

台湾における Google 広告

次に台湾における Google 広告について説明します。Google 広告といえば、検索広告です。検索広告は顕在顧客にリーチできるため、広告媒体としての効率はピカイチです。顕在顧客とは、すでに商品やサービスへのニーズがある顧客を指します。

例えば、私がサッカーシューズをオンラインで売るとします。この時「サッカーボール」や「サッカー」といったキーワードが検索された際に広告が出るように設定すれば、「サッカー」に興味がある顧客を初めからターゲット出来ます。

google 広告例 in 【台湾現地からの発信】2023年台湾 Webマーケトレンド


では、不特定多数の潜在顧客に広告を出す場合はどうでしょうか?Google では潜在顧客に対して、バナー広告を露出する選択肢がありますが、クリック率は非常に低いのが現状です。

佐藤峻leo sato

これを読んでいる方で、バナー広告を見て「あ、欲しい」と思ったことがある人はかなり少ないのではないでしょうか?

そのほか近年ではスマートショッピング広告という、検索結果とイメージ画像が連動した広告があります。

shopping in 【台湾現地からの発信】2023年台湾 Webマーケトレンド

このスマートショッピング、通販系のお客さんだと一定の効率でコンバージョンが取れています。しかし残念ながら Google 広告は基本的に関連のあるキーワードを入力したユーザーにしか露出されないため、広告の露出量は限定的です。

その他、Google には店舗集客に特化したローカル検索広告という広告もあります。

これらの事実を踏まえた結果、台湾では Facebook と Google 広告の予算比率が、Facebook80%対Google20%ぐらいになります。

これが良いか/悪いかという話ではなく、台湾だとウェブマーケティングでどの広告代理店を選ぼうが、大体このようなメディアプランに落ち着きます。

これは顧客が求める CV 数 (目標購入数) の KPI と冒頭でお伝えした広告代理店のビジネスモデルが関係しています。

佐藤峻leo sato

そのほか LINE 広告があります。LINE 広告は今後メジャーな広告媒体になるかもしれません。

次に、KOL の存在について少し話したいと思います。

台湾の KOL / インフルエンサープロモーション

以前、以下のブログで今の台湾のインフルエンサーの現状を赤裸々に書きました。

以下は最近の KOL/インフルエンサー事情を動画にしたものです。

ブログの内容をまとめると以下です。

台湾におけるインフルエンサー/KOL事情まとめ

1. 誰でも KOL になれるようになったため、マイクロインフルエンサーが爆増
2. KOL やユーチューバーの価格が高騰中
3. フォロワー数と CV 数には相関があまりない
4. KOL の起用から CV が取れる事例は未だにたくさんあるものの投稿をしてみないとわからない

そのため applemint が出した結論は

KOL/インフルエンサーに関する applemint の結論

1. 大企業は引き続き KOL を起用して認知度の向上に務める
2. 中小企業はデジタルプロモーションに拘らず、同じ費用でもっと認知度や『ファン』を作る施策を考える

でした。

中小企業の方には KOL をあまりオススメしないという結論です。

理由は資金が潤沢になく、 KOL の投稿を何度も試す体力がないためです。ただし、中小企業の方でもリスクを承知でやってみたいという方はいいと思います。また、投稿文や KOL と商品の親和性によっては、1回目で大当たりすることもありえます。

まとめ 〜台湾ウェブマーケティング

最後にまとめます。台湾でウェブ広告をすることになった場合、基本的に選択肢は2つです。その2つとは Facebook 広告と Google 広告です。

Facebook 広告は潜在顧客に向けて行う広告で、Google 広告は顕在顧客に向けて行う広告です。

また、台湾でウェブ広告を行う場合の予算の配分は Facebook広告 80%、Google 広告 20%ぐらいが一般的です。Google 広告の方が広告効率がいいもののクリックされるまで課金されないため、消化金額が少なくなります。

また、近年は LINE 広告が効率を上げてきており、顧客の中には Facebook広告7、Google広告2、LINE広告1、或いは Facebook広告 6、Google 広告1、LINE広告3の予算配分をしている会社もいます。

台湾の LINE 広告に興味がある方は以下のブログをご覧ください!

また、KOL/インフルエンサーを起用したプロモーションですが、当たった時はかなり売れますが売れない可能性もかなり高く、非常にリスキーです。そのため applemint では広告予算があまりない中小企業にはオススメしていません。

applemint ではインフルエンサーの起用を無駄にしないよう、回帰分析やスコアリング、統計を使い成果を最適化しています。つまり他社よりロジカルでリスクの低いご提案ができる自信があります。

またapplemint では今回ご紹介した媒体のほか、短期的、中長期的、長期的な KPI に合わせてコンテンツマーケティングや SEO のご提案もしています。興味のある方はコチラからご連絡ください!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Leo Sato 佐藤峻

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