こんにちは代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
2018年ももう終わりに近づいていますが皆さんの Google 広告はいかがでしたか?今回は 2018年に台湾で弊社がもっとも聞かれたGoogle広告に関する質問を2つご紹介し、改めて台湾における Google 広告の役割と 2019年及び今後の動向を予想したいと思います。
特に台湾進出したばかりの方や台湾に進出する予定の方は参考になると思います!
復習:Google 広告 vs. SEO
「佐藤さん!うちは結構 SEO に力を入れていて、特定のキーワードをよく購入して 1 ページ目に出してるんです!」
これはリスティング広告(検索広告)とSEO の違いがわからない方からよく上記のようなコメントを耳にしました。下のイメージをご覧ください。
リスティング広告はお金を払って指定したキーワードが検索された時に広告が表示するようにし、SEO はお金を支払わずとも特定のキーワードが検索された時にページを表示させることです。つまりお金さえ払えばほとんどの場合、1ページ目に自分たちのページを表示させることができるのです。
SEO はお金を払わずとも Google が検索されたキーワードとコンテンツの関連性が高いと判断してページ上部に表示させていることです。
以下の「りんご」と検索をした時の例をご覧ください。
「りんご」という検索キーワードに対して関連性が高いと思われる順に Google はページを表示させます。
理解している方には初歩的な内容ですがかなりの方がわかっていなかったので改めて書きました。ちなみに、1-2年ぐらい前の調査ですが全世界で約50%ぐらいのユーザーは検索広告を広告と認識していなかったようです。
台湾における Google の広告の役割
「佐藤さん!ご提案資料に Google 広告がなかったのですが Google 広告はしてはいけませんか?」
お客様がしたいのであればその意見を尊重しますが弊社では現状をきちんと分析した上で各広告媒体の予算配分を行なっています。ではなぜ Google 広告をご提案するパターンとしないパターンが存在するかご説明します。
台湾市場進出して間もない&広告予算が少ない→ Google 広告なしor 最低限
台湾市場進出して間もない&広告予算が多い→ Google 広告あり
台湾市場進出して間もない&広告予算が多いが効率重視→Google 広告最低限
例えばあなたがお財布を売っている会社で台湾に進出したとします。初進出なので保守的に3 万NT と少額の広告予算から始めることになりました。下は試しに中国語で財布(皮夾)と検索をした結果です。
土屋鞄というFacebook で30万Like を持つメーカーがかなり積極的に広告をしています。この状況で、台湾に進出して間も無く認知度も低く尚且つ少額の予算で効率を重視しているお客様に「お財布」という一般キーワードで勝ち目はあるでしょうか?
興味を持ってくれた少数のユーザーがクリックしてくれるかもしれませんが、クリックした段階ではユーザーには恐らく購入意思がなく、リタゲも初めは CV が出にくいでしょう。
これは私の個人的な意見ですが台湾では一般キーワードからの検索広告は認知度の向上にはあまり貢献せず、CV にも繋がりにくいため、予算が少額で効率を重視するような中小企業のお客様にはあまりおすすめしていません。
では台湾における Google 広告の役割とは何でしょうか?
弊社の現時点での回答は
1) 競合から自社の商品名やブランド名を守る
2) 予算が大きい顧客に限り、大量露出による認知度向上
3) 予算が大きい顧客に限りリタゲからのCV獲得
だと思っています。
簡単に言ってしまえば広告予算が大きい飲料やコスメメーカー、Google 広告単体に月々15 万NT以上かけられるようなお客様以外は Google 広告はリスクが高いと思っています。
しかし例外が一つだけあります。飲食やリアル店舗をお持ちのお客様です。なぜかは次にお話をします。
今後期待される台湾での Google 広告活用方法
ここ3ヶ月から半年間の間で更新された Google 広告の機能をさっと挙げます。
- 範囲指定ロケーションターゲティング
- スマートショッピング
- レスポンシブ検索広告
- GDN CPA 課金
- デバイスに「TV」追加
- 予約(日本とアメリカなど限定)
- ショッピング比較機能
- その他
短期間にこんなにアップデートがあって恐ろしくないですか?今回は1例として #1 についてもう少し深くお話しします。
以前の検索広告では台北市の中山区にいる人だけに広告を見せたいと思った場合でも残念ながら「台北市」しか選ぶことができませんでした。それが現在は下記のように中山区のしかも半径1km圏内からターゲティングができるようになりました。
これにより例えば平日の比較的に集客に困っている曜日に、「中山 レストラン」と検索をしている中山区にいる人に「中山区でお店をお探しの人限定!ドリンク1杯無料」とかすることができます。また、現在アメリカと日本で google で表示されたレストランをgoogleの検索画面で予約できるサービスが始まっています。これも来年あたりには台湾に来るでしょう。
最後に、アメリカでは Alexa や Google Home といった音声アシスタントのデバイスが普及しており、この音声デバイスへの広告も始まる可能性が示唆されています。どう言うことかと申しますと「中山地区の近くのレストランを教えてよ!」とデバイスに質問を問いかけると広告を出しているレストランの情報が優先的に回答される可能性があるという事です。
飲食は固定費が高く、原価もかなり高いため広告をできるお店は非常に少ないですがこういったトレンドを把握していて尚且つ品質多いようなレストランが今後は伸びるでのはないでしょうか?
終わりに
いかがでしたか?台湾で Google 広告を行うとはどういうことか理解していただけると幸いです。
applemint ではコンスタントに勉強会を開き Google のアップデートに伴いどんどん新しいことを試みています。
今後も台湾で成功/失敗した Google 広告の例を紹介していきますので 2019 年もこうご期待ください。
※当該内容の正確性や完璧性について一切の保証をいたしませんのであくまで参考にご覧ください。
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