こんにちは!applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です!
先日中国語で、日本語のラップを年代ごとに紹介したところ、結構反響があって、台湾人から問い合わせがあったので今度は逆に、台湾のラップを日本の方にご紹介しようと思います!
中国ではヒップホップの文化が国にとって不利益ということで、政府が反対するような動きが少しありますが台湾のヒップホップシーンはそんなことないです。
むしろこの前の市長選では立候補がラッパーと組んでプロモーションを行なったほどです。(以下参考)
そんなことで今回は、僕が台湾人に紹介されたメジャーなラッパーを5人ほどご紹介したいと思います。
※2019年3/14 1名追加
※2019年9/1 蛋堡の部分追記
蛋堡
直訳すると卵ハンバーガーです。笑
2008年にデビューしていてかなり有名です。
彼が所属するレコード会社が「顏社」と言って、中国語で「イェンス」と発音するのですが、これが「顏色」(日本語訳で「色」の意味)と発音が似ていて、初めて台湾人からこのレーベルの名前を聞いた時は、「色?え?何?」みたいな感じでした。 苦笑
※蛋堡は2019年8/29 に顔社から抜け、独立することを発表しました。
関連記事(中国語):蛋堡SOFT LIPA 宣布告別「顏社KAO!INC.」廠牌!自立門戶創建「任性的人」音樂單位!
この顏社というレコードレーベルは、台湾でかなり有名なラッパーのレーベルなので要チェックです。ちなみに、蛋堡のラップはすごい聴きやすいラップです。
発音も外国人の僕でもわかりやすくて、ちょっと聴き取りやすすぎて仕事中に聞くと中国語が頭に入ってきてしまうのでかけてません。 苦笑
熊仔
両親は大学の教授で、彼自身も台湾の名門中の名門大学、台湾大学出身という高学歴ラッパー。めちゃくちゃ有名という訳ではないようですが、僕のビジネスパートナーの先輩らしいので紹介します(苦笑)
台湾大学在学中に「台大嘻哈研究社」(台湾大学ヒップホップ研究会)、というサークルに入ったのをきっかけに、本格的にラップに目覚めたようです。
台大嘻哈研究社は、日本でいうところの早稲田大学のGALAXY みたいなところっぽくて、 DJ RayRay という有名な女性 DJ もここ出身みたいです。
普通にうまいと思います。リリックを見てると表現や語彙の合わせ方も面白いです。しかし残念ながら歌詞が複雑すぎて、蛋堡と違って彼のラップは聞き取れません。苦笑
葛仲珊(MISS KO)
Miss Ko と僕は言ってます。(中国語で一番最後の字が読めないため….苦笑)
女性ラッパーです。ニューヨーク生まれということもあり、バイリンガルで、英語と中国語を歌詞に入れるスタイルです。
フローはかなりかっこよくて僕はかなり好きです。知ったきっかけは、以前僕のオフィスの近くにあったピザ屋が気になって Google でその店を調べたら、そこのお店が Miss Ko にラップでディスられていて知りました。
しかもそのラップの曲の歌詞がめちゃくちゃ面白い!
そのお店の名前は『ニューヨークピザ』なのですが、 Miss Koが歌詞の中で「ニューヨークから来たピザとかいうくせに、全然ニューヨークの味じゃねーよ」、「こんなまずいピザは食べたことがない」といった強烈なディスを韻を踏みながら歌っています。
女性のファンも多い注目のラッパーです。
頑童MJ116
正直に言います。
あまり知りません。苦笑
でも今かなり有名&人気だそうです。
MJは「木柵」を指しているらしく、木柵は台北の動物園近くの少し郊外の地域です。東京の23区でいうと北区みたいなところですかね。地区名は文山區です。
一度テレビで彼のインタビューを見ましたが、かなり木柵をレペゼンしてました。なぜかはわかりませんが、どうやら木柵の地区には多くのラッパーが住んでいるようです。
木柵地区を歌ったラップの曲を一応ここに貼り付けておきます。歌のタイトルは日本語に訳すと「木柵最高」みたいな感じです。(頑童MJ116ではありません)
(※オフィシャルビデオは削除されたのでライブと差し替えました 5/12,2019)
『頑童MJ116』のことあまり知らないのでとりあえず2019年5月12日時点で一番新しいと思われるビデオを貼っておきます。
サビ部分で 「ピエンジャ(pian jia)」、「ワコン、ワコン」「ボラ、ボラ」といってますがこれは台湾語です。中国語ではありません。
未だによく日本人から「台湾語しゃべれますか?」と聞かれますが、残念ながら中国語は出来ても台湾語は出来ません(苦笑)全然違う言語です。
ちなみに「ピエンジャ」という言葉は話し手に対して謙虚に否定するときに使います。
Aさん:「佐藤さんの会社成長しまくりですごいですね!」
僕:「ピエンジャ、ピエンジャ」(そんなことないです)
という具合に使います。
MC HotDog 熱狗
台湾では一番有名なラッパーの1人かと思います。
結構な古株で、比較対象として正しいかはわかりませんが、日本でいう Zeebra みたいな存在かと思います。「我愛台妹」(俺は台湾の女が好みだ)という曲がかなりヒットしたラッパーです。
その後も精力的にラップをしていて、今では他のラッパーに対するメンター的な役割もしているようです。中国の人気ラッパー発掘番組、『中国有嘻哈』では審査員も務める中華圏でかなりの人気を誇るラッパーです。
ちなみに『中国有嘻哈』では、アメリカでアジア人として初めてRuff Ryders と契約した MC jin が Hiphop man という名前で登場しています。
審査員の中には、そもそもラップが本業でない人がいて、 ラップの本場アメリカでデビューした MC jin を審査するとは何様だとネットで叩かれていました。(笑)
宋岳庭(※2019年3月追加)
ものすごく若くして亡くなった台湾の伝説的なラッパーです。
wikipedia によると若い時にアメリカへ留学し、ちょっとした事件を起こして捕まったようです。(殺人とかではないようです。)
若くして癌に侵され亡くなった後、彼の親族が彼が亡くなる前にレコードした [Life’s a struggle] をリリースすると、金曲獎(台湾版グラミー賞)のベスト歌詞賞を受賞して伝説的な存在になりました。
終わりに
いかがでしたか?
ちなみに、僕が今回紹介したアーティストはかなり名前が知れ渡っているメジャーなラッパーです。この他にもアンダーグラウンドのラッパーがたくさんいると思いますが、下のブログに applemint 台湾人インターンが選んだおすすめアングラ台湾人ラッパーを紹介しています。
また、日本語と台湾のラッパーによる中国語のミックステープを作ってみました!今後日台 HIPHOP ミックステープ第二弾を考えていて、みなさんのアイデアを取り入れながら作りたいので、何かオススメの曲があればコメント欄お願いいたします。
※2020年4月10日追記
applemint インターン生によるオススメアングラ台湾 HIPHOP
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2019年8月31日に、追加で5曲オススメしたい中国語ラップのをブログを書いたのでこちらもご覧ください。
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ちなみに、この台湾ラッパーだけは知ってほしい!とかこいつもおすすめ!もっと台湾のヒップホップシーンを知りたいという方がいれば、いつでもお問い合わせください!
また、Buddha Brand が8/30に台湾(台北)にアパレルブランドのイベントにゲストとして出演予定です。イベントではBuddha Brand のほか、多くの台湾ラッパーのパフォーマンスを見ることができるので気になった方は以下ご覧ください。(2019年8月30日に終了)
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