こんにちは!台湾にある applemint というデジタルマーケティングの会社の代表佐藤 (@slamdunk772) です。台湾へ来て早5年ぐらい経ちます。
完全に自慢になりますが私は中国語をかなり話せる方だと思っています。そして私は現在の中国語の基礎をおよそ7ヶ月で習得しました。
「5年も台湾に居たら話せるようになりますよ!。」「佐藤さんは才能がある。」そういったコメントをよく聞きますが5年居ても中国語を全く話せない日本人や外国人はいっぱいいます。また、私は自分に才能があるとは思っていません。ただしものすごく効率よく勉強したとは思っています。
このブログでは5章に分けて私がどのように中国語を話せるようになったかご紹介したいと思います。私が3ヶ月かかって気づいた中国語のパターンも紹介するのでこれを読めばもしかしたら半年でかなりできるようになるかもしれません。
改めて目的を明確化する
ブログを書くのが上手くなりたかったらブログを書きます。
では中国語を話せるようになりたかったら何をしますか?中国語を聞いて、話せばいいのではないでしょうか。当たり前に聞こえるのですがこれを理解している人は少ないと思います。
私の目的は中国語を話せるようになることで、読み書きができるようになることではありません。従って私は中国語のテキストや教材を一度も買ったことがありません。
この前日本の文科省が発表した新しい小学生向けの教科書を発表していましたが、文科省が言う「国際的な人材」とは何なのでしょうかね。
恐らく英語を口に出してコミュニケーションができる人をもっと育てたいのでしょうがそれなら教科書の強化より、Youtube で字幕のついた英語のドラマを流しまくった方がいい気がします。
改めてここで言いたいことはまずは中国語を“話せるようになりたい”のか“読み書きできるようになりたい”のか目的を明確化することです。
もしも話せるようになりたいのであれば私はテキストブックは必要ないと思っています。
では、ここから実用的なお話をしたいと思います。
2つの漢字が単語を形成する
まずはこちらの新聞の赤線部分をご覧ください。
(参考:蘋果日報 https://tw.news.appledaily.com/headline/daily/20190329/38294345/)
「眼見中國近年在國際社會封殺台灣外交空間」と書いてあります。中国語が初心者だった僕は当時例えばこういう文を見て、漢字を一文字ずつ辞書で引いてました。
そしてある時、気づきました。大部分の漢字は2つが組み合わさって単語として成り立つことに….
つまり上の文は「眼見・中國・近年・在・國際・社會・封殺・台灣・外交・空間」のように10個の単語によって成り立っています。
「眼見」という単語の意味さえわかれば日本人であれば漢字が読めるため「中国が近年国際社会で台湾の外交を封殺している」みたいな意味がなんとなくわかります。
このように中国語は基本的に2つの漢字を組み合わせるということをまずは覚えておいてください。
文法とはパターンである
中国語のテキストブックを買ったことがない私は文法をきちんと学んだことがありません。しかしいくつもの Youtube のビデオを見て気づいたパターン(文法)があります。それでは見ていきましょう。
早速ですが以下はYoutube で「楊丞琳」と検索した時に見た康熙來了という番組から取った1シーンです。
赤く囲っている部分をご覧ください。「就是因為是工作上的關係才遇到」と書かれています。多くの単語は2つの漢字から成り立っているということは冒頭でお話ししました。早速この文を単語ごとに分けるとこうなります:「就是・因為・是・工作上・的・關係・才・遇到」そしてこれらの単語を日本語に訳して、中国語と同じ順序で訳すとこうなります。「それはなぜなら仕事上での関係で会ったから」
何だかものすごくスムーズに読めたと思いませんか?
では、もう一シーン見てみたいと思います。
「他突然跟妳求婚」と書かれています。これを単語ごとに分解すると「他・突然・跟・妳・求婚」となります。そしてこれをそのまま単語の順序に訳すと「彼は突然あなたに求婚する」となります。”跟”は「〜と」という意味です。(例:あなたと遊ぶ、あなたと行く)
ものすごく日本語に似てますね。つまり文のパターン(文法)は非常に日本語に似てそうです。しかし例外があります。
「我好想揍你」と書かれています。この文中の単語をこの順序で訳すと「私はとても思っている、殴るあなた」になります…..
意味はわかりますが日本語としては不完全になります。
この文の単語をそれぞれ英語にし、そのままの順序で訳すとこうなります→「I・really・want to・hit・you」。ものすごくスッキリしますよね!
このように中国語は英語と日本語の文法が混ざり合っている感じです。そして私が今まで勉強してきて気づいたパターンは以下です:
パターン1 :私はあなたと行きたい。→日本語と似た文法
パターン2:私は日本語ができます。→英語と似た文法
#1 を中国語にすると「我想跟你一起去」となります。英語で同じ意味を表現すると「I want to go with you」になり、誰と行くかは文の最後に表現します。対して日本語は文の初め部分で誰と行くか明確にします。つまり「誰々と〜する」という表現は日本語のパターンに似ると言えます。
#2 を中国語にすると「我會講日文」となります。単語の順に日本語に訳すと「私できる日本語」になります。そして英語だと「I can speak Japanese」となります。どうですか?英語の方がスッキリしますよね。つまり、「〜できる」という表現は英語に似ると言えます。
このように動画を何個も見るとパターンが見えてきます!これを覚えることが重要になります!
ちなみに、他/她:彼/彼女、跟:with(誰々“と”)、的:何々“の”、我:私、你/妳:あなた、はよく目にする一文字で意味を成す単語です。
明日から動画!動画!動画!
パターンが見えるまではとにかく繰り返し動画を見るのがいいです!わからない単語は全て辞書で引いて、発音記号を書いて次の日なるべく喋るようにします!喋ることに億劫になってはいけません。
私は3ヶ月目あたりからようやく周りの中国語が聞き取れるようになり、その後の5ヶ月間は暇さえあれば動画を繰り返し見て、学んだ単語と発音記号を書いた紙を仕事場のデスクの上に置いて、しょっちゅう使っていました。
やはり中国語を話せるようになる鍵は聞いて、聞いて、聞いて、話して、話して、話すことだと思います。
最後に私から中国語を学ぶのに非常にいいと思うテレビ番組をいくつかご紹介します。とにかくバラエティ番組を見てください。中国語のドラマの中国語はどこかかたく、バラエティ番組で使われる中国語の方がリアルで実用的な中国語だと思います。
初心者向け:大學生了沒
【既に終了】大学生が集まるトーク番組。喋っているのが大学生ということもあり、出てくる単語があまり難しくない。
中級者向け:國光幫幫忙
やや下ネタのテーマが多く男性向け。大人向けということで中級者用に位置付けているものの、出てくる単語はすごく難しいわけではない。
上級者向け:康熙來了
【既に終了】有名な司会者二人が様々なゲストを呼んでおしゃべりをするトークショー。司会の二人がしょっちゅう難しい表現を使う。
最後に
台湾の人は基本的に大人しく、人の話を聞いてくれる人が多いので中国語を上達させるにはもってこいの場所だと思います。私は中国にも数回、しかも割と長期でいたこともありますが正直そんなに優しく僕の中国語を聞いてくれませんでした。(深センの方は割と聞いてくれました!)
聞く側の人は誰もあなたに完璧な発音を期待しないので恐れずにどんどん話してください!
喋り相手がいない方は夜公園で自分自身と話して見てください。私はよく夜中1-2時間ぐらい散歩しながら一人演技で自分自身に中国語を話していたのを覚えています。苦笑
このブログがどなたかの中国語上達の手助けになれば幸いです。
※当記事は個人的な意見であり、その内容・効果について保証するものではございません。
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!