こんにちは、applemint 広告運用担当の Hiro です。
今回は少しドラスティックに、台湾の日系代理店で見かけるイケてないFacebook広告運用の癖を暴きたいと思います…!
これまでに他社代理店の運用状況監査や運用の代理コンサルなど、他社代理店の運用技術を目にしてきました。そんな中で、日系代理店による運用には共有する誤った癖があると気が付きました。
台湾は Facebook 広告先進国だというのに、日系代理店は日本の運用メソッドを日本から台湾に輸入しているケースが多いのです。
台湾における Facebook は利用者人口国内最大の人気メディアでウェブマーケに絶対に欠かせない媒体です。対して日本では、 Facebook の位置付けは LINE > Twitter > Instagram > Facebook と需要はそこそこで、媒体として台湾ほど重要視されていないのが現実です。
他国の運用事例を闇雲に模倣する事も危険ですが、なにより、多くの方が日本が Facebook 広告後進国である事に気付かず、日本での運用方を過信している点が危険だと思っています。
今回の記事では過去に複数日系代理店の広告運用をみてきた中で、比較的共通してみられた NG オーディエンス設定4つを解説していきます。是非、お手元にご自身のアカウントを用意し、設定をチェックしならご覧ください!
Contents
気をつけたい NG オーディエンス設定4つ
では早速本題の頻出 NG オーディエンス設定 4 つについてそれぞれ解説していきます。ちなみにここで言う「オーディエンス」とはターゲットと同義と考えて結構です。
NG設定その1. 男女を同じ広告セットから配信している
まず一つ目は、Facebook 広告で男女の配信を同じ広告セットで管理しないことを強く勧めます。これには二つの理由があります。
一つ目の理由は、性別による行動パターンの相違です。経験上、女性はいいねやコメントなど、エンゲージメント率が高い傾向にありますが、ウェブサイトでの滞在時間やページの読み込み深度など、ウェブサイト遷移後のセッション品質が低い傾向にあります。
男性はその逆で、エンゲージメントが少ない分、その母数におけるウェブサイトセッション品質が高い傾向にあります。簡単に言えば、女性の方がウインドウショッピングが得意で、男性は買うと決めた時にショッピングに行くというような違いではないでしょうか。
広告における最適化とはパターン学習を指します。つまり、行動パターンの異なるもの同士を同じ容器に入れてしまうと、システム自動学習の妨げとなりかねません。
二つ目の理由は男女間での CPM の差です。女性ターゲットへの配信には男性よりも ~2 倍の費用がかかります。もし男性に絞った配信でも CV 取れるのであればが掴める商品類であれば積極的に男性ターゲットへアプローチすると成果が出しやすいかもしれません。
配信コストの差が大きなターゲット同士をを同一広告セットで管理するとコスト管理が難しくなります。男女は分けて管理がお勧めです!
NG設定その2. スマホ以外のデバイスに配信していない
続いて二つ目、Faecbook広告では敢えてデバイス毎に配信の制限をかけない事をお勧めします。実はここに挙げる4つの注意点の中でも、特によく見られるのが配信デバイスの過剰な制限です。
Facebook ではスマホ、パソコン、タブレットの3つの機器への配信をコントロールする事が可能です。しかし経験上、Facebook 広告での配信デバイス制限は逆効果だと考えています。
理由は二つあります。
まず一つ目はシステムの自動配信最適化が損失を予防してくれる為です。Facebook の最適化学習はユーザーのレスポンスに基づきます。逆にいうと、CV がなければ配信が制限されていくため、スマホ以外へ配信してもいても損はありません。
理由二つ目は、パソコンユーザーの CPA が安い傾向にある事です。個人的な見解ですが、パソコンの方がブラウジング環境が良好で決済が用意に簡潔できる事がこの原因と考えています。
ただ現状Facebook アクセスの 95% はスマホ経由のため、パソコンユーザーに絞って配信を伸ばすのは至難の技です。もちろん CV もアクセス数と比例しますので、大量の CV を見込むことはほぼ不可能でしょう。
スマホ以外のデバイスへの配信を小口のローリスクハイリターンな投資先と捉えれば、敢えて切り捨てる必要はないと思います!
NG設定その3. 詳細目標設定の拡大をしていない
三つ目に、興味オーディエンスの自動拡大を許可するのがお勧めです。
興味オーディエンスの自動拡大例を簡単にお話しします。ではまず自社商品のターゲットは所得額が高いと仮説付けたとします。
そこで、不動産や資産運用興味を持つ人へにターゲット配信を設定します。もし配信中に同オーディエンスで、尚且つ宝石にも興味のある人からも CV が取れると分かった場合、自動的に宝石興味のオーディエンスへも配信を広げる事ができるという機能です。
一度のオーディエンス設定でシステムが自動的にオーディエンスの修正を行ってくれる為、オーディエンス疲弊が発生し辛く、安定した長期配信を可能にします。
また、配信オーディエンスにゆとりができる為 CPM が高騰しづらいというメリットもあるようです。残念ながら自動拡大を設定していない広告代理店が非常に多くいます。
NG設定その4. リマケキャンペーンがない
リマケはリマケ専用のキャンペーンを作成するのがお勧めです。通常、リマーケティング顧客は新規オーディエンスよりも規模が小さい為、新規オーディエンスと並行配信すると新規配信に予算が流れ、思うようにリマケ広告が露出ができない状況に陥ります。
リマケ広告は潜在顧客を購入顧客へ育てる大切な役割を担います。必要な回数広告を表示するには、予算を別で確保し、新規とリマケ配信の配信比率を確保する必要があります。そのためには、新規とリマケのキャンペーンを切り分け、適切な予算配分を行う事をオススメします。
以上、四つの間違いやすいミスをご紹介しました。
- 4つの注意ポイント
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⑴男女は別々の広告セットから配信して最適化を早める
⑵スマホ以外への配信を無闇に制限しない
⑶詳細目標設定拡大を許可して長期的に安定した運用をする
⑷リマケはリマケキャンペーンを作り効果を最大化する
私が今まで見た広告代理店の例で、男女の CPA に約三倍近い差が出ているにも関わらず気付いていなかったりする超勿体ないケースや、リマケで半分以下の CPA が出ているのに新規配信にほとんどの広告予算が食い潰されてしまっていて機会損失が発生しているケースを見てきました。
広告システムは今急速に機械学習化が進んでいます。これからの広告運用は、機械学習の効率化がキーとなります。効率よく、良質な購入者情報をシステムに学習させるための道筋を決定する事が運用者の腕の見せ所です。
以上でご紹介した4つは、あくまで基礎設定の部分です。もし一つでも当てはまる NG 設定があれば気をつけてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、私たち applemint が過去に受けた運用コンサルの依頼の中から比較的多くみられた日系代理店による設定 NG 例を 4 つをご紹介しました。
NG 設定は以下の通りです。
⑴男女を同じ広告セットから配信している
⑵ スマホ以外のデバイス配信を制限している
⑶詳細目標設定の拡大をしていない
⑷リマケキャンペーンがない
Facebook 広告は台湾の方が先行していて、広告媒体としての需要は明らかに台湾の方が高いです。
日本の勝ちパターンを応用する事ももちろん大切ですが、ウェブ広告のように猛烈なスピードでコンテンツが消費されるメディアでは、いつまでも他国で起こった成功事例に縋っていては現地競合に勝てません。
最後に、運用実績がでないと悩み抱えるを担当者の方に朗報です。
私たち applemint はスタッフ5名の小さな会社ですが、少数精鋭されたメンバーによる運用技術の高さは折り紙付きです。我々 applemint に Facebook 広告を任せてみませんか?
ご連絡はこちらまで>>> https://applemint.tech/contact/ads/
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