こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
2020-2022年にかけてコロナウイルスの影響で多くの日本企業がダメージを受けたと思います。
私はコロナウイルスが原因で台湾を撤退した多くの日系企業を知っていますし、逆にその時期に台湾に活路を見出し進出した日系企業も知っています。
では、コロナウイルスの影響が薄まった現在2024年の状況はどうでしょうか?
この記事は、台湾に活路を見出し台湾に進出を決めた企業様向けに、最新 (2024年) の台湾デジタルマーケティング攻略法をお伝えしたいと思います。
台湾のデジタルマーケティングについて知らない方は、そもそも台湾のデジタルマーケ事情が分からないと思います。そこでこのブログでは、台湾のオンライン事情から説明し、最終的にどんな媒体を活用すべきか3つの提言をします。
最後に、関係者からよく質問を頂く、台湾人の Twitter や Yahoo の利用状況についても解説しますので、是非参考にしてください!
Contents
台湾人は大のスマホ好き
台湾人のスマホ所有率は 94.9%
まず初めにお伝えしたいのが、台湾人は本当にスマホが好きということです。 16~64 歳を対象に実施された調査では、 2024年1月時点の台湾人のスマホ所有率は94.9%です! (2023年の95%とほぼ同じ)
これに対して、日本人のスマホ所有率も 95.7%で、台湾人のスマホ所有率と日本人のスマホ所有率がほとんど同じになってきています。
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(出典:DIGITAL 2024: TAIWAN)
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(出典:DIGITAL 2024: JAPAN)
- 台湾デジタルマーケ攻略ヒント
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台湾も日本もモバイルデバイスの利用が年々増えています。デジタルマーケティングはモバイルを制すものが市場を制すと言っても過言ではないと思います。
台湾人の SNS 好き
台湾では、インターネットの利用時間が1日7時間13分で、SNS利用時間が1日2時間あります。この数字を日本と比較すると、日本はネットの利用時間が3時間56分で、SNS の利用時間が53分です。
このデータを見ると台湾の人が、いかに SNS が好きか分かると思います。
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僕は個人的に台湾人の SNS 好きは「見栄っ張り」が理由だと思っています。
では、どんな SNS が人気なのか見ていきましょう。2024年1月時点での SNS 利用者ランキングは以下です:
(1) LINE 90.9%
(2) Facebook 85.1%
(3) Instagram 68.1%
(4) Facebook メッセンジャー 61.0%
(5)Tiktok 37.6% です。
2023年と比べると、それぞれの SNS の利用率が全体的にやや増えています。Facebook は85.3%から85.1%にやや減少しましたが、大きく変化はありません。
特にInstagramが65.3%から68.1%、TikTok が36%から37.6%に上がっています。
また、YouTube のアクセスが2023年から2024年にかけてかなり伸びていることが分かります。(ただしウェブサイト訪問時の平均利用時間は減少)
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(出典:DIGITAL 2023: TAIWAN)
広告の原則は人が多くいる場所に露出することです。
従って、台湾のSNSは YouTube と LINE、Facebookを強化すれば攻略できると考えても間違いではありません。
現時点で広告を露出して直接購入に至る確率(購入率)が高いのが Facebook 広告です。特にインフルエンサーを織り交ぜたFacebook広告は、以前よりは購入率が下がりましたが、人によっては未だに効率良く購入に繋がります。
次に YouTube です。YouTube は残念ながら直接購入に繋がりにくいウェブ広告媒体の一つです。
YouTube はテレビ広告をイメージすると分かりやすいと思います。みなさんは テレビCM を見た後、すぐに何かを買った経験はありますか?マクドナルやケンタッキーなど食事系のCM でないとほとんどないと思います。
経験者は語る…苦笑
ですが上のデータで見ても分かる通り、台湾人はとにかく Youtube が好きです。つまり Youtube 広告を出すことによって露出、認知度を高めることは可能です。
YouTube は認知を中心とした広告と捉え、適切なKPIを設定するといいでしょう。
最後に LINE 広告について説明します。LINE 広告はやってみないといいか悪いか分かりません。売れる商品は割と売れますが、売れない商品は本当に売れません。
ですがLINE 広告はものすごい勢いで広告メニューが増えており試す価値はあります。LINE広告の詳しい内容はぜひこの記事をチェックしてください!
台湾でデジタルマーケティングを攻略する3つのポイント
ではここからは、台湾でデジタルマーケティング成功の鍵となる3つのポイント、Facebook広告、Google 広告、インフルエンサーの起用について説明します。
Facebook 広告を軸にしたウェブ広告展開
台湾では Facebook のユーザーが8割を超えます。Facebook 広告は機械学習による配信最適化が結果を左右します。
そのため、個人情報の収集量が大きい Facebook 広告は他の媒体と比較してコンバージョン効率が圧倒的に高い傾向にあります。
近年は Facebook 広告に入札をする広告主が増え、広告単価がかなり上がりました。まさに戦国時代です。
そんな中で効率を出し続ける広告はどんな広告か?applemint ではシンプルな広告と動画広告が鍵だと考えています。
applemint では消費者とのコミュニケーションツールであるバナーの制作やテキストに非常にこだわっています。 applemint の制作過程を知りたいという方は以下のブログをご覧ください!
また、Facebook 広告はインフルエンサーと連動した広告が鍵となります。
インフルエンサーを起用する
インフルエンサー投稿は広告効果を倍増させる事ができます。
弊社ではインフルエンサーに Facebook 投稿をしてもらい、その投稿を広告配信する事を強くお勧めしています。その理由は、インフルエンサーのアカウントで広告を配信すると購入率が平均2倍に増えるためです。
弊社はよく他社様から「台湾のインフルエンサーは出稿費が高くてあまり気が進まない」という声を聞きます。実はインフルエンサーではなく、広告代理店の手数料が高いケースが多いです。
ぼったくりは以前ほどひどくないですが、未だに高い手数料を取るユーチューバーやインフルエンサーの会社はいます。
ちなみに弊社では、インフルエンサーの卸価格と、手数料を全て公開していますのでご安心ください(笑)。
インフルエンサーの広告に関しては以下の記事をご覧ください。めちゃくちゃ詳細に、台湾におけるインフルエンサーマーケティングの現状や対策について書いてます。
Google 広告と検索結果の最適化
最後に Google 広告です。Google 広告は基本的にクリック課金なため、露出されてもクリックされるまでは費用が発生しません。
一方Facebook はお金さえ出せばいくらでも露出できます。台湾ではFacebook 広告の方が効率よく購入者を獲得できると考えてFacebook 広告の予算を増やす広告主が多いです。
しかし Google 広告を侮ってはいけません。
台湾人における検索エンジンのトップは Google で、日本のように Yahoo を使っている人はほぼいません(日本の Yahoo の検索エンジンも実は Google ですが…)
つまり台湾では Google 検索広告および検索結果への分析とアクションが鍵となります。
特に Google のレビューにはお気をつけください。かなり見られています。
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Google 広告に関しては、以下の記事に注意点を書いています。
また、台湾進出初期に SEO 対策としてコンテンツマーケティングを実施すると、後々非常に楽になります。applemint がこうして今も台湾でやっていけるのは SEO のおかげです。
SEO に関してはかなり長文になりますが、以下に細かく手順を書いています。
X(Twitter) とYAHOOはどうなの?
台湾人ってX(Twitter)は使わないの?
2024年1月時点の Twitter の利用率は31.6% です。私の周りでは、アニメオタクで日本語の読み書きができる友人くらいしか利用者を知りません。
原因を調べたところ、X(Twitter)はローンチ時に中国語の対応をしていなかったため流行らなかったそうです。
ただ現在では日本アニメ好きやゲーム好き、アイドル好きな台湾人を中心に順調にユーザーを伸ばしています。今後は活用の幅が広がることに期待です。
Yahoo広告ってやるべき?
2024年5月時点での Yahoo 検索利用率は台湾の全検索において約8.2%のマーケットシェアです。ただし、台湾ではYahoo と Bing は資本関係にあり、現在 ChatGPT の影響で Bing 広告が世界で伸びています。
私は台湾で 5年以上 Yahoo 検索広告の運用を行っていますが、基本的にはブランドキーワード(会社名、商品名、ニックネーム)以外のコンバージョンは見込めません。
マーケットシェアは低いものの、メリットもあります。それは入札単価が安い事です。Yahoo の検索広告は入札する競合他社が少ないせいか、Google 広告よりもクリック単価が安くなる傾向にあります。
Yahoo広告の詳細や、運用を考えている方は過去記事をご参考ください!
台湾のデジタルマーケティングは applemint へ!
いかがでしたでしょうか?この記事では台湾の SNS 利用率を軸に、2024年台湾のデジタルマーケティング最新事情をご紹介しました!
弊社では日台通販事業の広告運用ご支援以外にも、実店舗ビジネスの集客、ECサイトの構築、ランディングページの制作及び分析、SEO対策、KOLの手配などデジタルマーケティングに関連したサービスを幅広くご支援しています。
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