こんにちは、applemint の 広告運用担当 Hiro です。
台湾のインフルエンサー施策に悩んでいませんか?
台湾、香港、中国の中華圏ではインフルエンサーを KOL と呼びます。厳密に分類すると専門性の有無で KOL とインフルエンサーに分類されるそうですが、基本的には KOL と呼ばれる事が多いです。
今回の記事は KOL 広告についてお話しします。KOL 広告の購入率は通常広告のおよそ二倍と言われています。
そもそもどうして台湾では KOL 広告が重視されるのか?本当に購入率が二倍になるのか?
実例を参考に KOL 広告の実態を明かしていきます。マーケティング初心者でもわかりやすいよう書いていきますので、参考になると嬉しいです。
なお、台湾のインフルエンサーの価格や選び方、起用方法やについては動画もあるので、是非そちらもご覧ください!
Contents
KOL が台湾のマーケティングに欠かせない理由
台湾では KOL 広告の効果が日本よりも高い傾向があります。
なぜでしょうか?その答えはテレビメディアの存在感の違いにあります。
日本においてテレビメディアは認知度に一定の効果をもたらします。なぜならチャネル数が少なく、一回でリーチできる数が多いためです。アメリカの通販企業プロアクティブも真鍋かをりを起用して日本進出を軌道に載せました。
消費者は知らない商品は買いたくないと考えるので最初は認知が必要になります。しかし台湾はケーブルテレビ文化でチャンネル数があまりにも多く、1 局の視聴率は 1-2% が普通で認知に対する影響が小さいです。結果、インターネット広告が主流となります。
インターネット広告をする場合、すでに知名度がある KOL やインフルエンサーを定期的に起用すれば認知に貢献できます。このような背景から、台湾ではデジタルメディアに比重をおいた取り組みが重要視されています。
しかしながら、KOL/インフルエンサーは広告主が思う以上に費用がかかるため、applemint では広告予算に余裕がない企業にはあまりオススメしていません。インフルエンサーの価格については以下のブログをご覧ください。
KOL 広告と実施方法
ちなみに先ほどから「KOL広告」と何回も言ってますが、改めて KOL 広告についてお話をします。
applemint が言う KOL 広告とは、KOL が自身のアカウントで投稿したコンテンツを広告配信する事です。
KOL 広告とは?
ポイントは KOL のアカウントを借りる点にあります。KOL のアカウントを使って配信する事が広告実績に非常に大きく影響します。※実際の比較検証は以下で詳しく記載します。
「KOL のアカウントを借りる」とは?
簡単に言い換えると、Facebook アカウントは貸し借りができます。
「あなたのアカウントを使う許可をください。」という申請を出します。
これが所謂『広告主権限』の申請です。承認されると、相手のアカウントで公開済みの投稿が広告利用できるようになります。
以下は仮に「佐藤峻」というインフルエンサーのアカウントを使って、applemint を宣伝した場合と applemint が applemint の宣伝をした場合の比較です。右側は applemint が applemint を宣伝した投稿です。これはトヨタが自社の車を広告宣伝するのと同じです。一方左側は「佐藤峻」が applemint の宣伝をした形になります。これはインフルエンサーという第三者が宣伝をしているため、広告の信頼感が増します。
KOL のファンページには知名度や信頼感などの付加価値があります。代わりに使用させてもらうには、当然ながら費用が発生します。フォロワーが多かったり、メディア露出の多い人はそれだけ費用が高くなる傾向があります。
ここで追加費用の出費に消極的になる方が多いのですが、自社アカウントと KOL アカウントでは広告配信時の購入率に大変大きな差が出ます。
applemint では費用がかかったとしても『広告主権限』取得を強くおすすめします。
自アカ vs KOLアカ 効果検証比較
参考までに自分たちのアカウントを使って広告配信を行なった結果と、 KOL アカウントを使って広告配信を行なった結果を共有します。自分たちのアカウントを使った場合とは上の写真でいうと右で、KOLアカウントを使った場合とは上の写真でいうと左を指します。
自社アカ 購買率 (CVR) | KOLアカ 購買率 (CVR) | 上昇率 | |
case A | 1.45% | 2.44% | ⬆︎ 68.27% |
case B | 0.62% | 3.50% | ⬆︎ 464.51% |
いずれのケースも KOL アカウントは自社アカウントより圧倒的に効果が高い事が見て取れます。次に KOL 広告が当たった場合、その効果はどれくらいか下の表にお見せします。芸能人、ブロガー、インフルエンサーと3種類の KOL の効果に分けました。
KOL広告購入率 (成長) | 購入数 | |
A社 芸能人 | +695.65% | 7.95倍 |
B社 ブロガー | +99.48% | 1.99倍 |
C社 インフルエンサー | +69.49% | 1.69倍 |
ここでは仮に『芸能人』をフォロワーが50万人を超えるような方と定義し、『ブロガー』をブログ執筆を行なっている方とし、最後に『インフルエンサー』を10~50万人のフォロワー規模の方とします。ご覧の通り、KOL広告は爆発力があります。しかし費用がかかる分リスクがあるのも事実です。
マイクロインフルエンサーは使い方次第
もっと低リスクでインフルエンサーを起用できないのか?と考えている方にはマイクロインフルエンサーを試してみるのがいいかもしれません。マイクロインフルエンサーとはフォロワー数が 1,000〜10万人規模のインフルエンサーを指します。
彼らが注目される理由は主にこんな背景があります。
- 台湾マイクロインフルエンサーメリット
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・一般人により近しい存在である
・信憑性がある
・ロイヤリティーの高いファン比率が高い
- 広告主から見たマイクロインフルエンサーメリット
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・費用がリーズナブル
・案件に意欲的で仕事がしやすい
経験上、台湾のインフルエンサーは一筋縄では行きません。「仕事のしやすさ」は忙しい担当者の方にとって大変重要になると思います。逆にデメリットは以下です:
- マイクロインフルエンサーのデメリット
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- ・オーガニックリーチが小さく、広告が必須
- ・稀にサクラでファン数を稼いでいるケースがある
効果が出やすく、尚且つ仕事がしやすいのがこのマイクロインフルエンサーと呼ばれる層の特徴です。一方でオーガニックリーチが限定的というデメリットを補うため、広告との連携が必要です。
ちなみに、フォロワー数が 1000 人以下の方をナノインフルエンサーと呼びます。影響力は小さいですが、費用面の負担がなく素材や口コミを稼ぐ事ができるので目的に合わせて使い分けるのがオススメです。
※ナノインフルエンサーの募集方法は後日別の記事でご紹介します。
中華圏へのマーケティングは『口コミ効果』が非常に高いと言われています。まずはマイクロインフルエンサーに挑戦してみるのも一つの手段ではあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は KOL 広告の説明となぜオススメするのかについてお話ししました。 KOL広告は、KOLのアカウントを借りて投稿文を広告する手法です。
広告主権限をもらう事でKOLのアカウントから広告を配信する事ができ、KOLアカウントで広告を配信すると、通常よりも二倍以上の購入率が期待できます。
テレビメディアの存在感が薄い台湾にとって、KOL を起用した消費者へのアプローチは認知向上に欠かせない取り組みです。特にスタートアップの序盤で取り入れておきたい重要な施策と言えます。
ちなみについ先日、弊社某クライアントが弊社への KOL広告の手数料を節約するため KOL を自分達で調達し投稿文も自分達で企画をしてあまりいい結果を出せませんでした。弊社にお願いをしなかったからうまくいかなかったと言いたいのではなく、原因は KOL のアカウントを使った広告配信を行わなかったためと思っています。
弊社からアドバイスはしましたが、そもそも某クライアントは KOL のアカウントを使った広告配信のロジックがわからなかったため、KOL と交渉をしませんでした。このような結果を避けるためにも、KOL マーケティングのご相談は applemint までご連絡いただければと思います。applemint は広告主の貴重な広告ご予算を決して無駄にするようなことはいたしません。
台湾におけるKOL広告については以下のブログも併せてご覧ください!
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