こんにちは!台湾でデジタルマーケティングの会社 applemint の代表を務める佐藤(@slamdunk772) です!
今日は日系企業が台湾でSNSを活用する方法についてお話をしたいと思います。
台湾にいる日系企業の皆さんのお話を聞いていると、「よくわからないけどみんなやってるからうちも SNS をする」、「SNS はしているけどイイねが全然来ない」、「SNSの重要性をいまいち理解していない」という方が多いです。
そこでこのブログでは、2024年の台湾のSNS市場の現状についてお話をした上で、台湾における SNS の重要性をお話しし、最後に活用方法や注意点についてお話をしたいと思います。
Contents
台湾のSNS市場の現状
まずは台湾で使用率が高い SNS を3つみなさんにご紹介したいと思います。
日本ではオワコンと呼ばれている Facebook も台湾では、未だに多くの方が利用しています。
Facebook はややベテランの域に達してきた感じはありますが、30代以上はアクティブに使っている方が多く、ネット上で買い物をするような方に直接リーチしたい場合、Facebook “広告” は外せません。
2024年のDATAREPORTAL のデータによれば、Facebook のユーザー率は85.1%です。
日本がX (旧ツィッター)の文化なら台湾は Facebook です。活用方法については後ほど詳しく述べたいと思いますが、Facebook では中古品の売買や日本旅行のティップスなども共有されています。
2024年のDATAREPORTAL のデータによると、台湾における Instagram のユーザー率は68.1%です。これは、LINE、Facebookについで台湾で3番目に利用率が高い SNS です。
2024年現在、インスタグラマーと呼ばれる人たちに何か投稿をお願いしようと思った場合、リール動画 + ストーリー投稿が一般的です。台湾のインスタグラマーの価格や投稿の注意点に関して知りたい方は是非 applemint までお問い合わせください。
台湾で 8年近くインフルエンサーやインスタグラマーの動向を見てきたので、適切なアドバイスができると思います👍 また、台湾のインフルエンサーについて知りたい方は、以下の動画をご覧ください:
LINE 及びその他
次に LINE をご紹介します。2024年のDATAREPORTAL のデータを見ると、SNS の利用率で一番高いのは、LINE です。ただし、LINE はSNS というか、僕はインフラだと考えているので最後にご紹介しています。
LINE にはメッセージの送受信のほか、確かに投稿機能もありますが、みなそこまで手が回らないと思うので、活用方法は CRM に限定した方がいいと思います。LINE 広告に関しても、台湾ではあまりパッとしないケースをちょくちょく聞くので、まずはLINE のお友達を増やし CRM 活動に活かすのが一番いいと考えています。
Facebook、Instagram、LINE の他にも最近の若い台湾人は、中国大陸の文化やツールに影響を受けていると言われていて、小紅書と呼ばれる中国のインスタグラムを使う人も結構いると聞きます。
昔は本当に一部のアニメファンしか使っていなかった X (旧Twitter) もじわじわ利用者が増えていて、TikTok も何だかんで利用率は30%以上あります。そのほかに、Dcard という元々台湾の大学生向けに作られた SNS もじわじわと利用率が上がっています。
台湾市場におけるSNS活用のポイント
続いては台湾における SNS の活用ポイントについてお話をしたいと思います。
重要なのは全てをバランスよく行うこと
台湾にいる日系企業のSNS 運用は、正直時間を無駄にしているケースがほとんどです。その理由は投稿形式を限定し、誰も見ない投稿をしているためです。
SNS の活用が一番うまいのは恐らくKpop アイドル(厳密には事務所)だと僕は個人的に思っていて、彼ら/彼女達のSNS活用は本当にうまいです。
例えば世界的に有名なKpopアイドル NewJeans はインスタグラムで、ストーリー、フィード投稿、リール動画をほぼ必ず毎日それぞれ投稿しています。フィード投稿だけに偏る事はありません。また彼女たちは YouTube ように撮った長方形の動画をリール動画に流すような事は行いません。リール動画用にきちんと縦動画を撮っています(今時長方形の動画を縦そのまま使い回すようなKpopアイドルはまずいませんが…)
プロは YouTube 用に撮った動画やプレイスメント広告でテレビに出た際の動画を、何も加工せず投稿をするような手抜きはしないのに、一般企業だと明確な意図もなくよくやりがちです…
若い人が流行を作る事を念頭にする
『エモ消費 世代を超えたヒットの新ルール』という非常に興味深い本に SNS の活用方法が色々書かれているのですが、この中に「流行は若い人が作る」という記述があります。これは本当にその通りだなと思います。
日本や台湾は20代が全人口に占める割合が高くないのですが、20代の方々積極的にシェアする事で、所謂バズが起きるケースは多々あります。そんな若い人たちが夢中なのがショート動画です。
また、ショート動画はインスタグラムやFacebook、YouTube における拡散力がフィード投稿よりもあるため、これらかの SNS 活用に動画の投稿はマストと言えます。
日系企業が成功するためのSNS戦略
こうした台湾のSNSの現状や現代の活用方法を考慮すると、台湾にいる日系企業は基本的に以下のようなスキームでSNS を活用する必要があると思っています:
- ショート動画作成(YouTube 用の横長の10-15分動画もあるとベター)
- ストーリー
- フィード投稿
注意すべきなのは、動画を行う場合、ショート動画だけでなく、尺が少し長いYouTube の横長の動画も行うべきという事です。
YouTube の登録者が2億人を超えるMr.Beast 氏の動画戦略を手がけていたジミードナルド氏は、ショート動画は登録者増加に貢献するものの、ショート動画を通じて登録したユーザーは長編動画を見て登録しユーザーよりもエンゲージメントがそこまで高くないという話を以前していました(すいません、情報ソースが見つかりませんでした💦)
SNS を通じて潜在的な顧客を創造するためには彼らをファンにする事が大事で、エンゲージメントを上げるのはその近道になります。
また、日本で人気のユーチューバーコムドットは TikTok を使って、戦略的に動画を切り抜き、「続きはYouTube で」という終わり方にして、YouTube とTikTok の登録者を増やしました。
残念ながら、台湾にいる日系企業の多くは、まずフィード投稿を行い、次にストーリー投稿を行い、最後にショート動画を作るというパターンを非常に多く見ます。フィード投稿は現在のインスタグラムのアルゴリズムでは中々拡散しにくく、これでは時間とリソースばかり無駄にしてしまいます。
これからは動画を最初に作って次にストーリー投稿、そしてフィード投稿がいいでしょう。
こうやって偉そうな事を言ってますが、applemint の SNS は皆他の業務に追われ動画だけして他が出来ていないという…苦笑
成功事例と注意点
ここまで読んでみて、「理屈はわかったけど、SNS用の動画なんて何をしたらいいかわからないよ!」、「動画している暇なんてないよ!」という人に対して、最後に成功事例をご紹介します。
まず、動画やSNS 運用ですが、結論から言うと外注をお勧めします。それこそ applemint やその他のプロに企画から撮影、編集まで入ってもらうと一番いいです。コストは優秀な人一人分ぐらいの給与はかかりますが、SNS を内製化するのはあまりお勧めしません。
SNS 運用を内製化するとどうしても SNS の優先順位が低くなり、自然と皆やらなくなるためです。これは僕たちが自分でSNS の運用をしていてつくづく思うポイントです🙃
僕は今自分自身で YouTube のチャンネルを運営していますが、正直忙しいとどうしてもYoutube 動画の制作のプライオリティが下がります。しかしそれでも続けるのは成功体験があるからです。
BtoCの企業の場合、YouTube の動画や SNS の動画を通じて、一番影響があるのが採用です。applemint がデジタルマーケティングを使った台湾現地スタッフの採用をお手伝いをしている某企業は、SNS 動画を通じて応募率が上がりました。
面接に来る方に、「なぜ〇〇へ応募したのか?」と聞くと、「SNS の動画を見て会社の雰囲気が良さそう」と答えたそうです。
BtoB企業の場合、一番インパクトがあるのがお問合せ (リード) です。applemint は SEO を通じて毎月数万の流入があり、YouTube の視聴を通じてお問合せをする方も珍しくありません。
最近お手伝いを始めた某クライアントは何と僕の MV を見て僕らにお願いすることに決めたそうです😂
という事で、これを見た方はまずは動画を戦略的に投稿してみることから始めてみませんか?難しければ、いつでも applemint までお問い合わせください!
それではまた!
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