こんにちは、applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
applemint とはどんな会社なのでしょうか?
台湾でデジタル・マーケティングを行う会社以外に、どんな特徴があるのでしょうか?
なぜ私は applemint を創業したのでしょうか?
applemint はどんな哲学を持っているのでしょうか?
今まで applemint の生い立ちや考えなど説明する機会がなかったので、今回のブログで改めて applemint の生い立ちから、applemint の哲学や今後実現したいと考えていることを述べたいと思います。
applemint との協業やインターンシップ/就職を考えている人は、是非一読ください。
Contents
applemint の始まり
applemint は2017年に日本人の私と台湾人のエリックの2人の共同出資によって設立されました。
今は代表が私で、オーナーシップを2人が持つという形態をとっています。
エリックとは私が起業前に勤めていた会社で知り合い、現在に到るまでおよそ4年ほどの付き合いになります。
applemint を創業したかったのは私で、理由は台湾でデジタル・マーケティングがうまくいかず苦しんでいる企業を自分ならもっと効率的にお手伝いができると思ったためです。
言い換えると台湾という国でデジタル・マーケティングの領域でチャンスがあると思ったためです。
これが他の国で同じ現象が見られたら他の国で起業していたかもしれません。
台湾で起業した方の中には『台湾と日本を繋ぎたい!』『台湾と日本の距離を縮めたい』『もっと台湾のいい所を伝えたい』といった理由の人もいます。
私はただ台湾でデジタルマーケティングがうまくいっていない会社を助けたいという思いから起業をしました。
そしてその時幸いにも私の側には優秀なビジネスパートナーのエリックがいたということです。
しかし、デジタル・マーケティングがうまくいっていない会社があるからといって『起業』をする必要はありません。
広告代理店やデジタル・マーケティングのエージェンシーで私がうまくいっていないクライアントの担当をし、効率を改善すればいいでしょう。
私は日進月歩で進むデジタル・マーケティングにおいて、肥大化して意思決定が遅いような企業や日本の役員の決定をいつまでも待つような日系の広告代理店で勤めたのでは十分に助けられないと思いました。
転職するよりは自分でやった方が顧客を助けられる自信があったため起業をしました。
起業前は起業後に飯を食っていけるのか、顧客は来るのか、起業後倒産したらどうしようとか心配ばかりしていたのを覚えています。
でもいざ起業するとなんとかなりましたし、そんな余計な心配をする暇がないほど他に考えることややることが多すぎて、いちいち不安になってられませんでした。
参考までにお話するとなんとかなったのは翻訳やデジタルマーケティングとは全く無関係の仕事もなんでもやったことが大きかったと思います。(苦笑)
もし台湾での起業に興味がある方は以下の関連記事をご参考ください!
applemint の由来
起業した後、会社の名前を決めなければいけません。
厳密にはまずは名前を決めて、きちんと登記をしてから晴れて起業ということになります(苦笑)
名前はすごく重要なのですが心の中で、実はどうでもいいのではという気持ちも少しありました。
というのも例えば『apple』という会社は訳すとただの林檎という意味なのに 『apple』 と聞けばものすごくクールな会社という印象があります。
『Windows』という製品だって直訳すれば『窓』なのに Windows という製品には窓以外の意味がたくさん込められています。
そのため結局大事なのはどう会社を構築し、どう会社が行動してどう認知されるかということで、名前に関しては当初あまり深く考えていませんでした。
しかし深く考えなくても名前は決めないといけないため、とりあえず以下の条件で何かいい名前がないか考えました。
- パッと聞いてクールでクリエイティブなイメージがあること
- 中立的であること
- 信頼できるイメージがあること
なぜクリエイティブな名前にしたかったかというと、私は昔から創造性(クリエイティビティ)(creativity)に非常に興味があり、特に Richard Florida氏のThe rise of the creative class と Jonah Lehrer 氏の Imagine ~How creativity works~ という本に感銘を受けて以来、起業したら創造性が発揮されるような環境を作りたいと思っていたためです。
同時に今後は関連性のない事象を繋ぎあわせて、思いもよらないアイデアを出せるようなクリエイティブな人材が重要になってくると思っています。
クリエイティビティは、創業当初から今に到るまでかなり重要視している要素です。
次に、中立的な名前についてですが、弊社は男性・女性、どちから一方にだけサービスを提供している訳ではありません。
一度聞いてどちらかの性別だけを想起させるような極端な名前は避けました。『スパルタン』『マッチョ』とかそういう名前はアウトです。
最後に、信頼できるイメージを重視した理由ですが、新しくできた企業とのコラボは誰しも最初は心配してしまうかと思います。
信頼ができないような名前だと仕事が入ってきません。
そこで信頼のあるイメージが出せればと思いました。
このような条件下で名前を色々考えました。
そして私がたまたま本かネットで『アップルミント』という植物を見て、気になったので調べみることにしました。
するとアップルミントは非常に生命力が強くて、土を選ばずに寒さにも強いことがわかりました。
そこで『applemint』という名前にすればクールで、クリエイティブで中立的でしかも実は頑丈なので信頼というイメージを伝えられるのではないかと思いました。
もし applemint という名前にそんなイメージがなければすみません(苦笑)
最終的に英語名は 『applemint』 、中国語名は『蘋果薄荷行銷』として登記を行いました。
ロゴのデザインは私の友人で、私が知るデザイナーの中で一番センスがある弊社外部パートナーのたからに頼みました。
色はミントの緑に信頼感を少し出すため、少し青色を混ぜ現在のターコイズ色になりました。
applemint が目指していること(ビジョン)
会社のビジョンと聞くと壮大なイメージを持つかもしれませんが、私は単純にビジョンとは applemint のやりたいこと、なりたい姿なのかなと思っています。
私は別に applemint を世界No.1 にしたいとかは思っていません(苦笑)
サイバーエージェント社みたいに21世紀を代表する会社にしたいとかも思ってません。
なりたい姿は人それぞれで、別にみんなが No.1 にならなくてもいいのではないでしょうか。
なんか smap の曲みたいですね(苦笑)
元々創業時にデジタル・マーケティングで苦しんでいる企業を助けたいという思いから applemint を始めたこともあり、目指しているのはデジタルメディアを通じて企業の成長に貢献するというのがミッションです。
ビジョンは面白い人と面白いことをする会社を目指しています。
次に創造性が発揮できる労働環境の構築ももちろんしたいです。
あとデジタルメディアを使って、自分たちがやりがいがあると思っている仕事や面白いこと、社会的意義を感じられる仕事をボーダーレスにしたいですね。
そのため、現時点では applemint の使命はデジタル・マーケティングやデジタルなことで困っている顧客を助けることだと思っています。
幸いにも実際に多くの中小企業の方から、弊社にデジタル・マーケティングのご相談を頂いており、それらの声に対応することが使命だと思っています。
また、創造性が発揮できる労働環境や、やりがいのある仕事についてはすでに大きな写真を描いていて2021年プロジェクトと呼んでいます。
すごい大それたことではなく、単純に2021年に今までできなかったことをしようというプロジェクトです。
会社がうまくいって 2021プロジェクトが前倒しになれば嬉しいです。
まずは創造性が発揮されるようなオフィスへの改築及び引っ越しで、次にデジタルメディアを使って廃棄野菜問題や過疎化する地方都市の解決、デジタルアドを用いた NPO 支援及びそのマネタイズ方法の構築、オンライン – オフラインの連動施策、クリエティブな人/企業とのコラボなどなどいっぱいあります。(笑)
会社の将来のことをこんなに話しても大丈夫なのかと思うかもしれませんが、別にこれらの問題は applemint でないと解決できない訳ではないと思うので、誰か他にできる方がいればむしろ万々歳です!
私が世の中の不便を、デジタルメディア/マーケティングで解決したいと思っています。
上記の問題が他の誰かによって解決されれば違う問題に取り掛かるだけです。
また、applemint は慈善団体になるつもりは全くなく、あくまできちんとマネタイズできる仕組みを作るつもりです。
上記で述べたプロジェクトはコア事業ではなく、コア事業は引き続き通常のデジタル・マーケティングのサービス提供になると思っています。
その後 2021年から積極的に色んなプロジェクトに取り掛かって、プロジェクトがうまくいけばそれを伸ばしますし失敗すれば切り替えます。
applemint の哲学
applemint がどんな目標を持って、どんな使命を持って働いているかを話しました。
applemint では自分達が掲げた目標(ビジョン)を達成するためには、一定の行動哲学が必要と思っています。
そのため applemint では以下のような哲学を持っています。
- We don’t sell garbage (ゴミは売らない)
- 嘘や下手な小細工は嫌い
- 結果にこだわる
- 情報の透明化と共有
- 仕組み化
これらは applemint が勝手に、applemint のビジョンを実現するために、必要と思っている行動哲学で、もしかしたら間違っているでしょう。
これらの行動が applemint のなりたい姿に貢献しないのであればどんどん変えます。
法律みたいなものですかね。
順に説明するとまず、弊社では弊社が効果が出ないと思っているサービスを金儲けのために売るようなことはしません。
当たり前に聞こえますが、売り上げのために失敗する確率が高い KOL や非効率とわかっている広告媒体を売る広告代理店は実在します。
うまくいく根拠がない限り勧めません。
嘘や下手な小細工をする人は誰であろうと好きではないです。
また、結果には非常にこだわります。
もしも弊社の担当者のクライアントが結果を出しているようであれば、担当者の勤務態度が少々悪くてもある程度は大目に見ます。
逆に出ていない場合はかなり厳しく評価します。
弊社の代えなんていくらでもいると思っています。
情報の透明化や共有とは、例えば広告運用の管理画面の共有などを指します。
クライアントは弊社の運用画面にアクセスがあるため、その気になれば自分たちで広告運用を行なってコストを削減することも可能です。
弊社はクライアントが自分たちで運用をしようとすることには、問題はありません。
しかし弊社の運用から自社運用に切り替える時には弊社はクライアントに対して誠実な態度とリスペクトを求めます。
残念ながらクライアントの中には弊社の管理画面を共有する哲学を利用して、非常に不誠実な対応をしたクライアントが過去にいました。
これは某クライアントの Facebook の運用を弊社が行なっていた時の話です。
このクライアントは元々自分たちで Facebook の広告運用を行い、自社運用時の CVR は1% 前後でした。
その後どうしても効率が上がらなかったので弊社に依頼が来ました。
弊社は Google アナリティクスでかなり分析を行い、クリエイティブに問題があると仮説を立ててクリエイティブを刷新したところ、CVR が 8~10%ほどに上がりました。
高 CVR はその後も2ヶ月続き、3ヶ月目にクリエイティブの疲弊が見えてきたので定例時に制作を提案しようとしたところ、クライアントは急に自社運用しますと弊社に対して宣言しました。
しかもオーディエンスや運用の設定を全てコピーしてできれば翌月から始めたいと言ってきました。
あまりの横着ぶりに言葉が出ませんでした。
弊社の設定及び、弊社のクリエイティブを使用すれば自分達でも同じ効果が出せると思ったのでしょう。
しかし、相手は弊社が今回の設定及びクリエイティブの刷新をするという判断に至るまでに多大な時間が費やされたことを知りません。
弊社の影の努力が無視され、効率が上がったらさようならというビジネスモラルには呆れてしまいました。
弊社が自分達の専門性をアピールできなかったことは素直に反省しつつ、弊社としては顧客に最低限のリスペクトはお願いしたいところです。
今後 applemint と協業をしてみたいと思った方へ
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この章では弊社が考える弊社のメリットとデメリットを述べたいと思います。
まず弊社の運用についてメリット(得意な)点ですが3点あります。
- 透明性:applemint の哲学にもあるように管理画面を解放するのでやろうと思えば applemint がどんなことをしているのか研究できます。
- 品質:運用はかなり細かい自信があります。JavaScript を使った自動化や細かなトラッキング設定など得意です。
- 柔軟性:プライシングはかなり柔軟性を持っています。
- 動画制作:CV になる動画の制作およびプライシングにはかなりの自信があります。
次に不得意な点も述べたいと思います。
- 予算がとんでもなく大きい顧客:創業して間もない弊社は現金が潤沢にあるわけではないので数百万NT規模のクライアントの広告運用は難しいです。
- 大量のクリエイティブ制作:マンパワーが追いつかないため、ものすごい頻度でバナーのテストをご希望のクライアントは難しいです。ただし外部に出せる場合もあるので要相談です。
- 大量ページのサイト制作:ページが大量にある場合は人がいないので基本的に外に出すことになります。
- 余計な手数料:Facebook の源泉税がかかる恐れがあります。よその大きい広告代理店だとかからない場合がほとんです。しかし大きい広告代理店は顧客が多く質に問題があることをよく聞きます….
Facebook の手数料や源泉税、或いは弊社の運用の得意/不得意についてもっと知りたいという方は以下のブログに載せていますので併せてご覧ください。
大企業には大企業の得意分野があり、中小には中小の強みがあります。例えば私が前に勤めていた Wunderman や WPP グループにいるような大きな広告代理店は大きな広告主の細かなレギュレーションや質、セキュリティに合わせるだけのリソースがあります。
applemint では現時点で無理だと思います。
ただし applemint は大きい広告代理店より細かいサービスを提供する自信はあります。
それは私が日本にいた時に大きな広告代理店の運用等を見ているからわかります。
また、プライシングやサービス適用範囲にはかなり柔軟性があるとも思っています。
一例をお話します。
ある日某A社から弊社へ広告運用のお問い合わせがお来ました。
某 A 社は予算が少なく、その後何回かやりとりをしたところ弊社が設定している手数料の固定料金の支出が難しいという旨を伝えて来ました。
私は場合によってはお断りすることを考えていましたがまずは話を聞いてみようと思い、話してみました。
話して見ると担当者のビジネスが面白そうだったのと、誠実な印象でしたので運用期間を半年と決めて、お互い条件など譲歩できるところをしあって定例頻度やレポーティングを行わない代わりに少々低い手数料で運用を決めました。
弊社は効率よく稼ぐために大きい予算のクライアントばかり受けるような効率の鬼ではありません。
また、売り上げばかり気にしないといけない上場企業でもありません。
前章で少し触れましたが弊社にとって大事なのは顧客から弊社へのリスペクトと仕事が顧客のビジネスが面白いかどうかです。
リスペクトとは仲良しこよしという意味ではなく、数字に厳しく接しながらもお互い立場をリスペクトしあう関係です。
残念ながら広告主のクライアントの中には「こっちは金払ってんだぞ」という態度でリスペクトを欠く人もいます。
しかし冷静に考えてみてその態度は効率アップに繋がるでしょうか?少なくとも広告代理店のモチベーションは上がりません。
弊社にビジネスを頼む広告主の目的は、広告運用効率アップか売り上げアップであって、その目的を達成するための手段として傲慢な態度を取ることは少し違うのではないかと思っています。
今後 applemint でインターンや就職を考えている人へ
突然ですが、長く働ける会社ってどんな会社だと思いますか?私は
1.働きやすくて刺激のある会社、
2. 将来何か面白いことを考えている会社、
3. 上が腐っていない会社、
と個人的に思っています。
では働きやすい会社とはどんな会社でしょうか?
まず、自分が自分でいられる会社は働きやすいと思っています。
例えば従業員の意見や従業員が作った資料を、ちゃんと聞いてもらえて従業員の意見が尊重されるような職場だと思っています。
行動経済学者のダン・アリエリー氏によれば働きやすい職場とは従業員の仕事内容に対する好き嫌いより部下と上司のコミュニケーションが鍵となるようです。彼はある実験を行いました。
実験では被験者は紙一枚に必要事項を記入し、記入後報酬をもらいます。
もしも被験者の報酬が毎度タスクを終えるごとに減り続けたら被験者はどこまで作業を続けるか検証しました。
またこの実験は2つのグループに分けられ、1つのグループでは被験者がタスク終了後紙を監査員に渡した際、監査員はチェックをせずに目の前でその紙を机の下に置きます。
もう一つのグループでは被験者が紙を渡した後監査員は目の前で紙をシュレッダーにかけます。
さてどちらのグループの方が長続きしたでしょうか?
実は両グループとも結果は同じでした。
被験者がやった仕事を無視することはシュレッダーにかけることと同じ意味でした。
この実験でダン・アリエリー氏が言いたかったのは、タスクを確認する側がタスクをした相手の仕事を尊重してきちんと確認することが如何にモチベーション維持に繋がるかということです。
そのため私は日頃からどんなに忙しくて面倒でも部下の資料はかなりチェックします。
従業員が互いの仕事を尊重しあうような文化を作りたいと思っています。
そのほか、在宅勤務を導入して息抜きや少しサボるような環境をあえて入れることで働きやすい環境を作っています。
給与面に関しては残念ながら創業したばかりということもあってあまり期待はできません。
そのため、日本人が応募する場合、台湾の4年制の大学を卒業しているような新卒でないと採用は難しいです。
台湾人ですとエントリーレベルか1-3年の就業経験がある人が対象になります。そもそも私の給与がびっくりするほど低いです。(苦笑)参考までにお話しすると私の2019年5月現在の給与は日本の一番給与が低い都道府県の新卒より低いと思います。(苦笑)
最後に将来性についてですが前の章でも述べたように2021年まで我慢して、その後やりたいことをもっとやっていこうと思います。
語弊のないように言いますがデジタル・マーケティングがやりたくないことと言っているわけではありません。
もしも 2021 プロジェクトに共感してもらえるような方であれば applemint はかなりいい職場だと思います。
逆に applemint に入ったけど 2021 プロジェクトなんてないし、夢も計画性もないとがっかりしたならばその時は辞めるといいでしょう。
それは弊社が約束を果たしていないことであり、在職者が未来を感じなかったということなのでしょうがないと思っています。
最後に
みなさんいかがでした?
今回かなり長文になりましたが今まで言わなかった applemint のことをきちんと説明できたと思います。
applemint は毎日少しずつビジョンに向かって前進しています。
もしこのブログを読んでapplemint に共感し、一緒に両社のビジョンを叶えたいと言う方がいればいつでもご連絡お待ちしています。
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