※有料記事を特別に公開しています。この記事を読んで applemint lab に興味を持った方はこの機会に是非 applemint lab に入って台湾のビジネス情報をゲットしながら面白いことをしましょう!?
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こんにちは applemint lab 代表の佐藤です?
2022年3月20日に applemint lab のメンバーとそのお友達で新北市のビーチへ行き、ビーチクリーン活動をしてきました。
ビーチクリーン活動には小さなお子さんも参加されて、大変楽しい時間だったのですが、学ぶのに貪欲な僕がこの活動を「楽しかったねー」で終わらせるはずがありません? きちんと学びを提供しました。しかもマーケティングの学びです。
今日は applemint lab のビーチクリーン活動を通じて僕が行ったマーケティングレッスンについてお話をします。
ビーチにあるゴミ
ビーチクリーンを始める前に僕はみなさんにこう質問をしました:「今日はどんなゴミが一番多いと思いますか?」ちなみにこれをご覧の読者は台湾の海はどんなゴミがあると思いますか?
大体8割の方が「プラスチックのボトル」「プラスチック製品」と答えます。でも実際に台湾でビーチクリーン活動をした事がある人はこれが違うのは知ってますよね?笑?
通常台湾の海で一番多いゴミは、漁業関連のゴミです。僕らはテレビやネットの情報を基に海には溢れんばかりのプラスチックのボトルやストローがあると想像するのですが、実際は違います。
台湾の場合実際には漁業をしている人たちが海に投げ捨てた釣り道具のゴミばかりがあります。
特に漁港が近い宜蘭とかのビーチはその傾向が強くなります。
僕は過去にビーチクリーンをした事があるので、この事は知っていましたがあえてみんなには言いませんでした。その理由は参加者に、思っている事と実際に起こっている事が如何に違うかを実感してもらうためです。
想像ばかりで進まない大人
僕らは大人になると賢くなります。情報や知識がついて、考える力を持ちます。そうするとどうなるか?所謂マーケターと呼ばれる人達は何をするにも「想像」で物事を進めようとするんですね。
例えば、「うちの商品を購入するターゲットは30代女性OL、趣味は映画とショッピング…だから〇〇訴求がいい」といった具合です。否定はしませんが、これは外れる事が多々あります。
プラスチックゴミの問題も同じです。
都市部に住む教育水準が高い人は自前のお箸を準備し、ストローを使わないと意識しますが、台湾の海のゴミで本当に問題なのはゴミを回収してもなんのインセンティブもない漁業関係者の悪習慣だったりします。
こうして想像と実状にはギャップがあるので世の中にはリサーチ会社があります。日本だとリサーチ会社のリサーチに協力すると図書カード500円分とかもらえます。
でもリサーチってどうしてもバイアスがかかりますし、質問の設計がとても難しいです。
統計のクラスで定量的研究方法を履修していた経験者は語る(笑)
じゃーどうすればいいと思いますか?やり方は2つあります。
まずは自分が消費者になればいいんです。 applemint ではそれを徹底しています。例えば僕は今までどうしても高すぎて手に負えない商品や BtoBの商品以外はほぼ全て、顧客の商品を自分のお金で買ってきました。
社員には強制はしませんが、きちんとしたマーケターになりたかったら自分の担当するクライアントの商品ぐらい買った方がいいと言ってます。幸い、うちのスタッフはみんなやる気に溢れていて、買っています。最高のメンバーです。
台湾で働いて数年の人は台湾で社員がこれをしている事が如何にすごいかわかると思います。
もちろん、会社が従業員に購入を強制して顧客の売上を上げるのは最悪ですが、もしもマーケターとして結果を出していきたいなら自分のお金で顧客の商品を買って消費者の心理を理解できないとまずいと思っています。
自分の目で見て、自分で聞く大事さ
自分達のお客さんをきちんと理解する方法はもう一つあります。それは自分でお客さんと話す事や、自分の目でターゲットやお客さんを見る事です。
森岡毅氏が某顧客のマーケティングのために猟師になり、地方創生を語っていた記事があります。そこで彼は都市部に住む人と地方に住む人の考えのギャップに驚きます。森岡氏いわく、地方の人の大部分は別になんら不満はなく楽しく暮らしていたのです。
自分は「問題」と捉えている事が、当事者には全く問題でないことはよくあります。例えば盛岡に住む母親の友人は眼科を経営していて、ウェブサイトのデザインは15年ぐらい前に止まったものですが、母の友人は全く「問題」と思っていません。
母の友人にいいウェブサイトは必要ないんです。恐らくそこの眼科は既存顧客で十分やっていけるし、何なら地方は高齢化が進んでいるんで黙ってても高齢者はそこの眼科に行くと思います。
もう一つだけ自分が想像している事と実際は違う実例を話します。先日台北で『莫汰耐(もったいない)』という規格外野菜を販売するイベントを行いました。実は規格外を販売する事を企画した当初、ターゲットは飲食店でした。
「飲食店は規格外野菜を安値で購入すれば仕入れコストを下げれて利益が増えるから、絶対に欲しいはず」と思いました。
しかし台北の知り合いの飲食店オーナーに規格外野菜を提案したらすぐに断られました。
理由はなんだと思いますか?理由は「安くても味が変わると嫌だから」でした。なるほどと思いました。
Next Action
僕らはデジタルマーケティングの会社ですが、データばかり見ている訳じゃありません。結構泥臭い定性的調査もします。実は直近ある会社の LP を作ることになっていて、今週末にターゲットと思われる高齢者に、LP を見せて動作を録音します。
これは別に何もすごい話ではなく日本だったら結構多くの会社がこういう事を当たり前にやってます。みんなレベル高いので。じゃー台湾はどうか?しない会社ばかりです?
むしろこういう定性的な調査をしようという考えさえない人が多いです。台湾で働けばわかりますよ? むしろそんな事を台湾人スタッフに期待するだけ疲れるという人が大半でしょう。
でも僕らは違います。マジです?
僕らの話はこれぐらいにして、要はマーケティングでも何をするでももう少し自分の目で見て、自分の耳で聞いて動きませんか?って話です。
以上 applemint 代表佐藤からでした!
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