みなさんこんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤 (@slamdunk772) です🙃
今日は、知り合いのカメラマンに本気を出させてショート動画を作ってみたら…というテーマでお話をしたいと思います。
結論から話すと、中々の失敗でした😅
カメラマンに奇抜なショート動画の制作をお願いしようときっかけは、以下の動画です:
このショート動画を見て、純粋に面白いなーと思いました。できればこの方にショート動画を撮影してもらいたいのですが、僕は普段台湾にいるので難しい😅
そこでひらめきました⚡️⚡️
「そうだ!僕の知り合いのプロのカメラマンに頼んでみたら面白いかも!」
実は、僕にはカメラマンの知り合いがいまして、彼は台湾で10年以上、MVや企業のCMの撮影実績があります。
例えば、◯クド◯ルドや大手飲食店のCM、そしてNumber_◯のMVにも携わっているんです(MVで彼の名前がクレジットされているのを見たときは驚きました😲)
また、2024年4月に紗倉まなさんをお招きして開催した性教育イベントの際も、アーカイブ動画を彼に作成してもらいました。
ちょうど今、applemintでは人材を募集していることもあり、今回プロのカメラマンに本気を出してもらい、ショート動画を制作して、それを広告素材として活用したらどうなるか試してみようと思ったわけです。
今回のブログでは、そのショート動画を制作する過程や、公開後の効果を全てさらけ出します。
こうした台湾でのビジネスの実験結果や生々しい数字は通常、applemint lab という有料のメルマガでしか公開しないのですが、今回は特別に公開するので是非ご覧ください。
まずは脚本作り
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ショート動画で最も重要なのは、何といっても脚本です。ここがしっかりしていないと、すべてが台無しになります。
ここで意識しておくべきは、カメラマンは脚本家ではないという点です。カメラマンに脚本からすべて任せるのは、絶対やめた方がいいです😅
実は今回試しにカメラマンさんにちょこっと脚本もお願いしようと思ったのですが、彼が試しに書いてくれた脚本がびっくりするぐらいダメだったので断念しました…😅😅
僕たちはつい、脚本の重要性を軽視して「カメラマンならついでに脚本もできるだろう」と思いがちですが、そんなのは無理です👊👊
脚本はしっかり作れる人に任せる必要があります。
ちなみにショート動画の脚本は当然普段からショート動画を制作していて、失敗も成功も両方理解している会社に依頼するのが良いです!
ショート動画は、普段から制作していない企業が急に制作しようとしてもできないです。
applemint が脚本を作る際に意識している事

では、applemint は脚本を作る際に何を意識しているのか?まずは必ず以下のプロセスを経て脚本を書き始めます:
- 目的は何か?
- ターゲットは?
- 目的を達成するために効果的なターゲットに対する訴求は?
例えば今回、プロのカメラマンにiPhoneでさまざまな角度から撮影してもらうことにしましたが、それを決めたのは実は最後の段階で、まずは目的とターゲットを明確にしました。
今回の場合目的は人材採用です。
次にターゲットを設定するわけですが、applemintでは通常ターゲティングを二つのやり方で定義しています。
- 自分達の強みを理解し、自分達の強みが生きる人は誰か?
- 消費者ニーズの調査
特に力を入れているのが「#1」です。顧客の場合、顧客のサービスや商品を実際に利用し、その強みを徹底的に理解することを重視しています。
実は僕たち、顧客には見えないところでこっそりと顧客のサービスを使ったり、競合のサービスも試して比較したりしているんです🌞
そうすることで自然と顧客の強みが理解でき、ターゲットにすべきでない層やターゲット層がより明確になります。
僕らが目指した動画
今回僕らは、人材採用を目的とし、『日本語を活かして日本と台湾をつなぐような仕事がしたい+ 大企業でルーティンワークに縛られずに働きたい人』をターゲットに考えました。
また、トレーニングの様子や自由な雰囲気を伝えつつ、スタッフが真剣に仕事に取り組む姿勢も見せられれば、人材を惹きつけられるのでは?と考えました。
その結果、動画で伝えようとしたのは以下です
- 自由な雰囲気を伝える(服装、DJ、開放的なオフィス)
- 日本と台湾の橋渡しをしている様子を伝える(ホワイトボードで日本語と中国語を使うシーン、オンライン会議、顧客との面談)
- トレーニングの様子を伝える
- 会議で活発に議論している様子を伝える
基本的に脚本もこれをベースに作りました。
そして盛大にコケる😅
動画で伝えたいポイントを、現代のトレンドに合わせてプロのカメラマンに依頼して制作した動画がこちらです:
カメラマンの方に色々と頑張っていただきました。しかし結果は惨敗で、YouTube での再生回数は二桁でした…😅
プロのカメラマンにお願いした動画がまさか僕が作った、今時のレストラン紹介風のショート動画を試しに作ったバージョンに負けるとは思いませんでした…(以下参考)
これらの動画は何が共通して悪かったかと言うと、最初の1秒です。スキップ率が高かったです。
僕の経験上、ショート動画のスキップ率は50%以下でないと、YouTubeでの再生回数が1,000回に到達するのは難しいです。
ちなみに、登録者数が多いチャンネルのショート動画は、登録者がスキップしない確率が高く、それが再生回数の伸びに大きく貢献します(もちろん、登録者数が多いチャンネルのショート動画は、ほとんどの場合、面白いものが多いです)。
そして、個人的な感覚ですが、最近スキップ率がどんどん上昇しているように感じます。皆、以前よりもどんどんせっかちになっているのではないかと思っています。
ただ、今後もこの流れが続くかというと、おそらくどこかのタイミングで反動が来る可能性があると思います。そのため、ショート動画制作において重要なのは、トレンドをしっかりと把握し、仮説を立て、できるだけ早く制作に取り掛かることだと考えます。
最後に、失敗したもう一つの理由は、ユーザー目線の欠如です。現代は情報で溢れ返り、あらゆる場所で時間の奪い合いが繰り広げられています。そんな中、ユーザーの貴重な1秒を引きつけるには、当然ながら彼らの目線に寄り添ったコンテンツ作りが必要です。
正直なところ、ユーザーにとって僕たちが伝えたいメッセージなんて、あまり重要ではありません。
今回、プロのカメラマンに依頼し、かなりの費用をかけて制作しましたが、カメラや映像のクオリティはあくまで補助的なものに過ぎないということがわかりました。本当に重要なのは、ユーザーが「見たい」と思えるコンテンツをいかにして脚本に落とし込むか、ということです。
また、動画の面白い部分だけを表面的に真似しても、それだけでは成功しないということも、今回の経験を通じて学ぶことができました。いい経験になりました。
以上、applemint 代表佐藤からプロのカメラマンにショート動画の撮影をお願いしたら…でした!
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