僕が勝たせたいプロジェクト

僕が勝たせたいプロジェクト

こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。

今日はいつもと変わって少しパーソナルな事を書きたいと思います。タイトルにもあるように、僕が勝たせたいと思うプロジェクトについて書きます。applemint 代表の佐藤がやる気を出すクライアントについて赤裸々に書くので、applemint にお仕事を今後依頼して、戦略的に 120% の力を出させてやろうと考えている方は見ておいて損はないです(笑)

ただし、applemint に興味がない方や、applemint にお仕事を頼むつもりがない方は、これを読んでも皆様の貴重な5分を奪うだけなので、ここで読むのをやめることをお勧めします。

それではいきましょう。

自分が苦しい時に Give が出来る顧客

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2021年3月のある日の事です。その当時日本や台湾ではコロナウイルスがまだまだ猛威を奮っていました。そんな中、僕らは北海道知床にある知床第一ホテルさんからウェブマーケティングのご相談を受けました。お問合せを受けた時は、「なぜ知床にあるホテルが台湾の僕らに?」と思ったのと同時に心の中で「今コロナウイルスでマーケティング所じゃなくないか?」と正直思いました。

結果的に知床第一ホテルさんとは 2021年3月から2022年6月現在に至るまでお付き合いをしていますが、コロナ渦という背景もあり、この時のお問合せはものすごく印象に残っています。

その後知床第一ホテルの担当者の方々とは 2022年の5月に僕が日本に一時帰国した際にようやく直接お会いすることが出来ました。知床に行くのは結構大変で、羽田/成田→女満別空港という路線があるものの、女満別空港から知床に行くには車で 2時間半かかります。それでも一時帰国の際には絶対に知床に寄ろうと思いました。

その理由は2つあります。

1つ目の理由は知床第一ホテルさんが、”苦しんでる時” に僕らにお問い合わせをくれたからです。コロナ渦でホテルなんて一番ダメージを受けたはずです。それにも関わらず、国際送金の手数料を負担してまで僕らに依頼をしてくれたその気持ちに応えようと思いました。

もう一つの理由は、知床の宣伝をする人間が知床に行った事がないなんてどう考えてもおかしいからです。

台湾の広告代理店には自分の担当するお客さんの商品さえお金を出したくないという人がいます。別にそれはそれでいいと思いますが、それでお客さんの商品をよく宣伝できるなーと思います。「会社が補助金を出せ!」と言う社員もいますが、会社が補助して買った商品は「プレゼント」です。それでは商品の機能は理解できても消費者の購入心理は理解できません。

僕は知床さんを勝たせたいからどんなに疲れてても、どんなに面倒でも知床に行こうと思ってました。

繰り返しになりますがその理由は、相手が苦しい時に彼らが僕らに Give をしてくれたからです。別に相手の予算が大きいからとかではありません。そもそもホテルなんてタダでさえアホみたいに固定費がかかるので、広告予算はそんなにありません。なんなら予算がなくても、宿泊代との物々交換でもいいと思ってました?

leo (佐藤峻)

知床に行ったのは大正解で、知床のネットでは伝わらない自然の素晴らしさと、知床に行く面倒さを体感できました(苦笑)お客さんに会えたのもよかったです!

ここまで読んで気づいたと思いますが、僕らはお金の大小でそこまで動く訳じゃないんです。もちろん目の前で急に 1億円積まれたら正直興奮はします(笑)でも相手がスタッフに過度なストレスを与えるリスペクトに欠けるお客さんなら本気で断ると思います。

以前 applemint lab のブログで台湾のうつ病と自殺の現状について書きましたが、台湾は鬱病率及び自殺率が結構高いです。適度なストレスは仕事上しょうがないとは思っています。しかし、理不尽なストレスはスタッフの精神的な病や離職に繋がるので、それならお断りした方がコストが低いと考えてます。

ちなみに以前、「コロナで苦しいんですけど助けてください!」と依頼があり、よくよく聞くと苦しいのを理由にタダで僕らからサービスを得ようとしていた人がいました。こういった方は Taker と捉え、お断りしています。お金がないならお金がないなりの返し方はあります。

※ちなみに takerについてのブログは以下をご参考ください。自分で事業を始めて5年経ち、大体 taker の特徴は理解し始めました(苦笑)

面白いプロジェクト

僕は結構感情的にプロジェクトを受けるか否かを決めているという話をしました。そのほかに、面白いプロジェクトがあったらお金の大小に関係なく検討するみたいな話をします。この”面白いプロジェクト”とは何お話をします。

結論から言うと、チャレンジングなプロジェクトや、やる事によって社会的に意味があると自分が思えるプロジェクト、自分の趣味や興味である音楽やアート、サッカーが関係しているようなプロジェクトです。

ちょっと一例を紹介します。最近ふとしたことで、僕は台湾に日本人が立てたサッカーチームがあることを知りました。台中 Futuro というチームと EC DESAFIO というチームです。以前それぞれの代表者にインタビューをした際の動画を Youtube にアップしてます。

僕自身、昔サッカーをしてていつかはサッカーチームのオーナーになりたいな、なんて思ってたりもします(笑)台中FUTURO 代表の小森さんは 2030 年の ACL 出場を目指していて、EC DESAFIO 代表の松下さんは台湾のサッカーシーンをもっと盛り上げたいと話していました。

台湾というサッカーがまだまだ未開拓の地でなんとかサッカーを普及させようと頑張っている人を見たら僕はすごくやる気をもらいました。こういうプロジェクトに関しては、他に迷惑がかからないように、僕の趣味の範囲でお手伝いが出来ればなって思っています。

その他にも applemint lab 主催で行った規格外野菜の販売や、その他台湾に何らかのインパクトをもたらすことができるような活動をしていきたいと思っています。

お金も大事だけどポリシーも大事

最後に僕たちが仕事を受ける際のポリシーみたいなことについてちょっとお話をしたいと思います。僕らはポリシーで、同じ業種の同じサービス/商品を提供している会社は同時に複数社受けないって決めてます。

例えば Nike と adidas のサッカーのデジタル広告は同時に受けませんって意味です。Nike と adidas でもバスケとサッカーだったら受けますが、同一カテゴリーの商品は受けません。

なぜかというと、単純にお客さんが嫌だと思うんですね(笑)
例えば僕らが Nike のサッカーの広告でうまく行った施策を adidas のサッカー広告に転用したら Nike の担当者はどう思うか? あんまりいい気持ちしないですよね?

僕らみたいな弱小で無名の会社は、今まで同一サービスの会社複数から同時にご相談を受けることがなかったのですが、2021年に初めてこの事態に出くわしました。例えるなら僕らがサッカーシューズのマーケティングをお手伝いしていたら別のサッカーシューズの会社がお問合せをした感じです。

残念ながら後からお問い合わせを頂いた方には、デジタルマーケティングを教えるためのトレーニングは提供できるが、直接その会社の運用や施策に携わることは難しい旨をお伝えしました。お相手の方がすごい残念がっていて、ありがたいなと思いました。

時々自分の決断は正しいのかな?って思う時も正直あります。例えば上記の件だって、競合を受ければ短期的には売上は上がったわけです。なんか信念を通しててカッコよく聞こえますが、断った当時はコロナで業績が下がっていた事もあり内心かなり揺れてました。

ただ、最近は自分の決断が正しかったか否かを考えるのではなく、自分の決断を正そうと思うようになりました。競合を断ったらその分他のクライアントを取りに行けばいいんです。やります。やるための種はまいてますし、確実に芽を出し始めています。

applemint では毎月何らかのハプニングがあって、その度に僕の心は乱れます。しかしそんな中でも知床第一ホテルさんやカラダファクトリーさんなど僕らを心から信頼しているのが伝わるお客さんがいる事で僕はメンタルを保ててます。

そんなお客さんと出会えば自然と勝たせたいと思う訳です。以上 applemint 代表佐藤から僕が勝たせたいと思うプロジェクトについてでした。

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Leo Sato 佐藤峻

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