こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
最近台湾でデジタル広告を使って人材を採用したいというお問い合わせが増えています。
applemint では元々一部の日系企業さん向けにデジタル広告を使って採用のお手伝いをしていたのですが、ここに来て幸いにも台湾の企業からもデジタル広告を使った人材の採用をしたいとお問い合わせがくるようになりました?
以前コチラのブログで書きましたが、台湾は日本に比べて離職率が高いです。日本では3年以内に30%の新卒が会社を辞めるそうですが、台湾ては2年以内に新卒の75%が辞めるとも言われています?
台湾大手人材サービス104を活用して人材を獲得できるならそれがベストですが、現実はそんなに甘くありません。超有名な企業でもない限り、104で待っていてもほとんど応募はきません。
痺れを切らして人材派遣会社に頼むのもいいですが、高額の手数料を払って1〜2年で辞められたらたまったもんじゃありません。ではどうすればいいか?デジタル広告を使った人材の採用です。
このブログでは僕らがどのようにして、台湾でウェブ広告を駆使して人材採用につなげているかというお話をしたいと思います。僕らが何をして具体的にどういう工夫をしているか実例をお伝えしたいと思います。
Contents
鉄板は Facebook 広告
台湾で人材を採用したければ applemint では迷わず Facebook 広告をおすすめします。台湾の Facebook の利用者は依然として高く、アクティブユーザーもかなりいます。
Google 広告は以前少し試したのですが検索数が少なく、いくらやっても応募があまり来ないという事があったのでやめました。したがって僕は台湾で人材を採用したい場合はまず Facebook 広告をお勧めします。
ただし Google 広告も場合によっては効果があるのでやってみないとわからない。
Step1. Facebook 広告を使った人材採用の秘訣:ターゲティング
Facebook 広告をすると決めたら、次に考えないといけないのが、ターゲティングです。
このターゲティングを手抜きする人は実はものすごく多いです(苦笑)
例えば以前お話をお伺いした某企業さんは、「デベロッパーを採用したい!」とうちに相談をし、ターゲティングは「デベロッパーに興味がある人」と僕らに言いました….
…..
まー言わんとしている事はわかります。しかし、ターゲティングとはそういうものではありません。ターゲティングとは誰を狙えば目的を達成できるか?考える必要があります。
また、某企業さんと話を続けるうちに、デベロッパーなら誰でも良いかというとそういう訳ではない事がわかりました?
色々話を聞くとデベロッパーでも「コミュニケーション能力があって」、「どちらかと言うと男性で」、「自発的に動けて」….とか聞けば聞くほどわんさか向こうの理想像が出てきます。
ということでまずはヒアリングを通して顧客が欲しい人材像を具体化し、同時に顧客の強みを理解して、適切なターゲットを定義していきます。
会社の強みに関しては次の章で詳しくお話をします。
募集する職種の人が働きたい環境を考える
次に顧客が募集している職種の人が理想とする労働環境を考えます。例えば前章の例だとデベロッパーはどんな労働環境が理想か考えます。
幸いにも applemint にはデベロッパーがいたので、デベロッパーにどんな労働環境が嬉しいか聞きました。
その結果わかったデベロッパーが理想とする環境は以下です:
- リモートワーク
- パソコンのスペックや補助
- 集中できる環境
このように欲しい人材が理想とする職場環境をリストアップします。
理想の環境と顧客が提供する環境が交わる点を考える
次に人材を募集している企業が、募集している職種の方が理想とする環境を提供出来るか否かを確認します。
例えばデベロッパーを募集する場合、デベロッパーはリモートワークを希望してますが、顧客がリモートワークを実施していなけれ「リモートワーク」を訴求してはいけません。
このようにして、理想と現実の着地点を決めます。その上で自分達が欲しい人材像をそこに重ねます。
これが正しいマーケティングのコミュニケーションだと applemint では考えます。よくありがちなのは、企業側が自分達の欲しい人材の条件を一方的に発信する例です。
例えば、今回ご相談を頂いたお客さんは「コミュニケーション能力が高いデベロッパーが欲しい」と僕らに相談しました。
ではそのニーズをそのままバナーのデザインに反映させるとどうなるか?以下のようなバナーができます
このバナーは企業の都合ばかり訴求して、デベロッパーにとってのベネフィットが全く伝わらないため、デベロッパーが見てもクリックする気にならないでしょう。
大事なのはデベロッパーのニーズに合わせ、尚且つ自分達の欲しい人材(ターゲット)に刺さるコミュニケーションをする事です。
どうですか?結構手間がかかりますよね?バナーやデザインで一番大事なのはコミュニケーションです。デザインももちろん大事ですが、コミュニケーションがあってのデザインです。
最後にapplemint の成功事例をご紹介したいと思います。
事例:台湾カラダファクトリーさん
applemint ではずっと台湾のカラダファクトリーさんの採用のお手伝いをしてきました。
サービス業は離職率がとても高く、毎月応募があっても足りないぐらいです。そのためデジタル広告を使った人材採用はサービス業に特に有効です。
以下は以前特に効率が良かったKARADA factory さんの Facebook 広告です。
『自分の力で給与UP』みたいなキャッチにしました。このバナーが出来るまでのプロセスをサクッとお伝えします。
- KARADA factory さんは女性のスタッフを求めていた
- マッサージ業界に勤めたい人の理想の労働環境をリストアップした
- きちんとした教育研修、手に職がつく環境、待遇面などなど
- KARADA factory さんは他社マッサージ店と違って指名料はスタッフが受け取れる、研修にものすごく力を入れている(毎週実施。しかも研修中も給与は発生)
- 女性を中心に、
このバナーの後、女性からの応募はもちろん、男性の応募も増えました。どうですか?求職者のベネフィットを伝えつつ、ターゲティングを明確にし、スタッフの顔を見える化して安心感を与えました。
バナーの素材から位置、色までもちろんすべて考えてます。
これがプロのデジタル広告です。今の時代は便利なので探そうと思えばいくらでもかっこいいデザインのテンプレートは見つけられます。
しかし広告はかっこよければ良いのではなく、コミュニケーションが大事です。
このブログを読んで台湾での人材採用にデジタル広告を活用したいという方は是非 applemint までご連絡ください!
こういうのもあれですが、デジタル広告を使った人材の採用は、飲食+マッサージ、BtoB等多くの企業を手掛けているのでかなりの自信があります 笑
- 2023年の人材の最新事情
-
台北市では物価の上昇もあり、人件費が上がっています。ある企業は月給を42,000NTD~と設定したようです。
以前のように30,000NTD ぐらいで募集をかけたら広告をしても難しいかもしれません…
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!