こんにちは、applemint 広告運用担当の Hiro です。
Facebookといえば台湾ウェブ市場攻略の要です!ファンページの運用や広告に対する取り組みが大変重要となってきます。
そんな中、担当クライアントから相談を受けました。
『最近全ての投稿に「ひどいね?」を付けてくる方がいて困っています。』との事。どうやら過去に購入した商品で不快な思いをされたそうで、以来投稿する度「ひどいね?」を付けに戻ってくるのだそう…
確かに、投稿への不本意な「ひどいね?」評価はビジュアル的にも目立ちますし、他のフォロワーの方にも悪い印象を与えてしまうんじゃないかと不安になりますよね。
ですが!これ実は Facebook のアルゴリズムの面から言えば単純に「いいね?」をもらうよりも良いという事を知っていますか?良い投稿と判断されれば、投稿が表示される確率や掲載順位を上げる事ができたり、広告においては広告評価が上がる事で最終的に配信コスト節約になったりもします。
ではなぜ「ひどいね」が加点対象なのか?
これを当ブログで詳しく解説していきます。Facebook のアルゴリズムを理解していれば、どんなコンテンツが求められているか的確に判断する事ができるようになります。
最後の章では、アルゴリズムを考慮したインフルエンサー投稿の成功事例をご紹介します。是非ご参考ください!
※ルール変更に伴い、2020年10月時点で有効な対策を新たに追記しました!
Contents
「いいね」<「ひどいね」の理由
リアクションボタンが導入されたのは 2015 年の末、「Dislike」ボタンが欲しいというユーザーの声を受けての導入でした。
ライフイベントの中には「いいね」が不適切な事もあります。例えば愛犬が亡くなったという友人の投稿に対して「いいね」なんてつけられないですよね。
そこで「いいね」に加え「超いいね」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」の合計5つの新たなリアクションが登場しました。
冒頭でも触れましたが、不本意にもファンページの投稿文や広告文に「ひどいね」ボタンが押されることもあります。
購入商品が自分には合わなくて不快に思ったり、広告の表示回数が多すぎていらっとしたり、理由は様々です。
そのネガティブな感情表現って実は安易に「いいね」を押すよりも多くの段階を経て「ひどいね」ボタンを押すという行動に至っています。
つまり Facebook はユーザーにより深い影響を与えた ”価値のある” コンテンツであると判断する訳です。
もちろん「ひどいね」ではなく「超いいね」や「すごいね」を押してもらうことの方が遥かに良いのですが、システム上どの感情ボタンを選択しても点数差はないということが重要なポイントです。
- 「ひどいね」が加点対象の理由
-
⑴ Facebook は「いいね」以外のアクションを重要視する
⑵「いいね」以外は全て感情表現で、ユーザーへより深い影響を与えたと判断される
さらなる理解を深めるために、次の章でアルゴリズムに影響する要素とその他のアクションについてお話ししたいと思います!
加点になる5つのポイント
Facebook の概念ではインタラクションが活発であるほどよいコンテンツとして評価されます。良い投稿はタイムラインへの表示率や表示順位が上がり、広告では広告品質が上がって、表示回数が増えたり、表示あたりのコストが安くなるなどの影響があります。
では、具体的にはどんなユーザー行動が加点対象となるのでしょうか?
重要なものを5つまとめました。
①コメント
ユーザー同士のコミュニケーションが発生するコンテンツが理想的。
従って、ユーザーに対する問いかけや個人が意見を持っているトピック、タイムリーな出来事などがオススメ。
②リアクション
Facebook が評価するのはユーザーのアクティブさ。つまりリアクションのうち「いいね」の価値が最も低く、その他は同価値で加点対象です。
「いいね」<「超いいね」=「すごいね」=「うけるね」=「悲しいね」=「ひどいね」
③コメントの返信
ユーザー同士がタグ付けをし合ったりコメント欄でやりとりが発生すると加点。
Facebook はユーザー同士の交流を大変重視しています。
④個人へのシェア
特定のグループや個人に直接シェアされる事で加点。
Facebook の考え方としては、単純にタイムラインにシェアされるよりも特定の人物へシェアされる投稿の方がユーザー動詞の交流を促すため、個人へのシェアが推奨されています。
⑤シェア投稿へのコメント
シェアされた投稿上でその友人がいいねをしたり、コメント欄で会話が発生したりすると加点となります。こちらもユーザー同士の交流が促進されるという概念で加点対象となっています。
- ユーザーに撮って欲しい行動
-
⑴「いいね」以外のリアクション
⑵コメント欄で友人をタグ付け
⑶投稿を個人へシェア
⑷コメント欄で会話をする
ユーザー同士のコミュニケーションやリアクション、シェアが発生しやすいコンテンツを作成すれば良いという事です。
ここで注意したいのは、例えたくさんのインタラクションが発生していても価値がないコンテンツは減点対象となる可能性があるということです。
下記 Facebook 公式発表の NG 集をまとめました。
減点となるNG投稿
少しずるい手を使えばアルゴリズム対策は簡単!なんて時代もありました。
しかし Facebook は凄まじい速さで進化しています。
以下でご紹介する5つの NG 例は、アルゴリズム上減点対象で掲載の確率や表示位置が下がるような処置がとられます。
Facebook 'Engagement Bait' examples they advise against… or face down-ranking in News Feed pic.twitter.com/eLUfxlPXSd
— Matt Navarra (@MattNavarra) 2018年2月2日
1. 投票稼ぎ
2. リアクション稼ぎ
3. シェア稼ぎ
4. タグ稼ぎ
5. コメント稼ぎ
上記のようなコンテンツを「Engagement Bait(エンゲージメントベイト)」といって、ユーザーにアクションを起こさせる事だけを目的とした投稿の例です。
誠実に価値のあるコンテンツを提供する事がブランドのためでもあり、ユーザーのためにもなるという事ですね!
注意しましょう!
ここまでで加点対象、減点対象についてそれぞれ解説いたしました。
最後にアルゴリズムに特化した弊社のインフルエンサー施策をご紹介します。
すぐにでも活用できる改善例なので是非ご活用ください!
シェア数を27倍にした裏技
そもそもインフルエンサー出稿って結構な出費ですよね。
しかし単に投稿をしてもらっただけでは本人のファンにしか閲覧されませんし、アルゴリズム上、フォロワーの約 5~6 %にしか表示されていないという統計結果もあります。
10,000 人のファンがいるインフルエンサーでもたったの 600 人程度にしか届かない計算になり、フォロワー数の多い芸能人であっても効果を伸ばすには広告配信を使って拡散補助したいところです。
ではここから、シェア数を 27 倍にした成功事例をご紹介していきます!
まずは下記をご覧ください。
通常時 | 施策時 | 成長率 | |
リアクション | 80件 | 2137件 | +2571% |
コメント数 | 10件 | 196件 | +1861% |
シェア数 | 1〜2件 | 116件 | +5700% |
ご覧の通り成長率が4桁と異常レベルですが、実際に何をしたかと言うと台湾人が大好きな「抽選イベント」です。
ちなみに、このインフルエンサーは当初フォロワー数が 3000 人程度でしたが、1ヶ月後には 10,000 人近くまで増えていました。インフルエンサー本人にも広告主にとってもまさに WIN−WIN な関係ですね。
企画において重視したのは、ユーザー同士が情報拡散の連鎖を起こす状況作りです。その連鎖の指すところとは、タグ付けや個人へのシェアです。
しかし、ただ呼びかけるだけでは意味がないので、ユーザーへのモチベーションとして抽選イベントを立ち上げて拡散規模の最大化を計画しました。
最終的な抽選イベントの参加条件は友人1〜2名のタグ付けと投稿シェアにしました。その理由として、まず初めにアルゴリズム対策、二つ目に抽選イベントの的確な拡散があります。(※2020年10月時点では抽選記載不可)
アルゴリズム対策については上記で解説の通り、タグ付けやシェア、コメント欄での交流を目指します。抽選キャンペーンのような投稿ではお祭り感覚で誰もが気軽にコメントできますし、タグ付けされれば高い確率で『なにこれ?』『私も参加したい!』なんて返信が発生します。
二つ目の的確な情報拡散については、投稿が多くの人の目に届くだけでなく、多くの人にキャンペーン認知をしてもらう事を目指しました。仲良い友人が名指しでタグ付けしてきたら少なくとも一度目は通しますよね?タグ付けなら投稿をきちんと見てもらう事が出来ると考えました。
- 2020年10月時点の変化と対策
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- 変化
- ・抽選文の広告掲載不可
- ・コメントやシェアを促す文言掲載不可
- 対策
- ・コメント欄で『抽選イベント実施中』アナウンスの方法で広告審査通過可能
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このブログでは『なぜ「ひどいね?」が加点対象なのか?』をきっかけにFacebook投稿や広告で覚えておきたい加点対象となるユーザー行動やNG投稿例をご紹介しました。
最後にご紹介したシェア数を 27 倍にした方法は 2020 年 10 月現時点では御法度行為になってしまいました…。しかし、最後に新たな対策方法をご紹介しております通り、applemint では常にアルゴリズムやルール変更に対する対策を研究し続けています。
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弊社 applemint は広告運用代理はもちろん、ウェブ広告媒体のアルゴリズムやルールに対する変化にも柔軟に対応する事ができ、広告掲載の困難な商材においても実績を残しています。
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