【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

みなさんこんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤  (@slamdunk772) です🙃

今日は台湾の新卒の実態についてお話をしたいと思います。結論から言うと、台湾の新卒は一筋縄ではいかないって話です😅

僕は2024年の春に、台湾で新卒のスタッフ2名を採用しました。
一人は日本の専門学校を卒業後に入社したメンバーで、もう一人は大学を卒業してそのまま入社したメンバーです。どちらもフレッシュな感性を持っており、会社に新しい風を吹き込んでくれることを期待していました。

その結果…

残念ながら2人とも半年以内に退職してしまいました😭😭
僕の管理能力が不十分だったのは間違いないのですが、その他にもいろいろな要因があったと感じています。

今回のブログでは、この2人の新卒スタッフが退職するに至った背景や、そこから僕が学んだことを赤裸々にお話しします。

また、台湾で新卒を採用することのメリットやリスクについても考察していきますので、台湾市場に興味のある方や、海外進出を考えている方の参考になれば幸いです。

それでは、本題に入りましょう!

半年以内に40%離職!? 台湾の新卒事情

byebye in 【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

まず、台湾の新卒の就業データについて少しお話しします。
台湾では、新卒者の 75%が2年以内に離職 すると言われています。また、 40%が半年以内に退職 するというデータもあり、これは日本の新卒文化と比べても非常に高い離職率ではないかと思います。

「いやいや、うちに限ってそんな事は起きない」と思っている方!
台湾では普通に半年以内の離職は起こります😅

もしも起こっていなければ、その方の会社はよっぽどホワイトか、例外かと思います。

僕も台湾で起業した始めの頃は、「他社は1年ぐらいで社員が辞めるかも知れないけどうちは絶対に同じミスは犯さない」と思っていました。
しかし起業して3年目に初めての離職者が出ると、現実は他と同じように結局1-2年で辞められました。
新卒に至っては、1年持たず、半年で辞めるケースが相次ぎました。

とはいえ、世界の Apple も Amazon もかなりの高待遇なはずなのに、在籍期間の中央値は2年以内なので、台湾を含む海外は、2年ぐらいで人が辞めるのがむしろ当たり前と思った方がいいでしょう。

tenure in 【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

参考:Ranked: Worst Companies for Employee Retention (U.S. and UK)

applemint の新卒が退職に至った背景と原因

time2 in 【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

では、applemint の新卒2人はなぜ退職に至ったのでしょうか?辞めた理由をまとめると、共通していたのは「今まで味わったことがない強いストレスを感じていた」ということかなと思います。

ここでは、それぞれのケースについて具体的に触れたいと思います。

1人目:挫折感による持病の再発と退職

このメンバーは、もともと持病を抱えており、日本で働いていた時に体調が悪化した経験がありました。
台湾で再スタートを切りたいという思いで台湾へ帰国しうちへ入社してくれたのですが、ストレスにより持病が再発し、最終的には退職に至りました。

最後の面談では「体が麻痺してきて仕事を続けるのが難しい」と正直に話してくれました。働く意欲があっても体調が追いつかないという辛い状況を目の当たりにし、僕自身も心苦しかったです。

彼女は元々趣味でブログや詩を書いていたため、書く事に自信がありました。
SNS のフォロワーも500人ぐらいいました。
そこで僕らもブログコンテンツの執筆をお願いしたのですが、プロのレベルには程遠くダメ出しを受けていました。

そんなある日、彼女は僕の共同創業者のエリックに対して、「そんなに私が書いたコンテンツはダメですか?」と聞いたそうです。

持病が再発した一番の要因はこの挫折感かなーと思います。

2人目:モチベーションの低下とキャリア再考

もう一人のメンバーは、休日を挟んで突然退職することを僕にLINE で告げました。

休み明けの退職願は一番多いと言いますが、まさに同じケースだと思います。

彼女は表面上は元気に見えましたが、内面的にはストレスを溜め込んでいたようでした。

彼女がストレスを感じた一番の理由は、現実と理想のギャップ だったのではないかと考えています。

ある顧客のウェブサイト制作プロジェクトでは、経験不足が故に何でも相手に譲歩し、自分で仕事を増やし、それが足枷となり仕事がいつまでも終わらず

台湾で新卒を雇う際の課題

課題 in 【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

僕は自分自身の新卒を雇った経験を通じて、以下の課題が見えました:

  1. 現実と理想のギャップ
  2. 仕事量と環境の整備
  3. 高い離職率への対応

台湾の新卒社員にとって、仕事に求められる期待や責任の重さが、理想と現実の間に大きな差を生むことがあります。

特に日本の新卒社員と同じような水準で仕事を任せると、早期退職に繋がるリスクが高まります。日本(特に東京)の大手企業に勤める社員はマジで超優秀だと僕は思います。

海外に来ると如何に彼らがすごいか、ありがたみを感じるでしょう。

また、中小企業や進出したばかりの会社では、仕事量が多い中で新卒を迎え入れることが難しい場合があります。十分なトレーニング制度やサポート体制が整っていない環境では、彼らが強いストレスを感じ離職は加速すると考えています。
詳しくは次の章で話します。

台湾で新卒採用が適している企業とは?

company in 【衝撃!】半年で40%離職すると言われている台湾の新卒について

では、新卒採用が全くダメかというと、そうではないと思います。以下のような条件を満たしている企業であれば、新卒採用もうまくいく可能性があると個人的には思います:

  1. トレーニング制度が整っている
  2. 福利厚生が充実している
  3. 経験豊富な先輩社員がいる

新人を育成する体制がある企業では、新卒の離職率を下げることができます。しかし、育成したとしても日本のように4年も5年もいてくれるわけではなく、せいぜい2年ぐらいなので、投資の費用対効果はとても悪いでしょう。

それにも関わらず熱心にトレーニングをする会社はよほど余裕のある企業ぐらいだと思います。

また、台湾も日本同様に安定した環境を提供できる企業では、社員が長期的に働く傾向があると思います。特に大手企業は勤めているだけで履歴書のプラスになるので新卒でも2-3年は頑張る気がします。

ただ、大手や外資の有名企業はそもそも指示待ちの新卒さんとか取らないと思いますし、入社する人もいつ首切られても問題ないような精神力を持ったチャレンジ精神旺盛で主体的な人が入るとは思いますが…

いずれにせよこれをご覧の多くの在台日系企業さんは、台湾ではそもそも中小企業という枠組みだと思いますから、新卒はあまりお勧めしないです。

以上、applemint 代表佐藤からでした!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Leo Sato 佐藤峻

関連ブログ

にお問い合わせ