こんにちは、applemintの木村です!
私は今年2月、台湾で現地採用の日系企業から転職しapplemintへ入社しました。
「飲食店店長(日本)→台湾現地法人総経理→台湾日系企業の法人営業」を経て、今に至ります。
本日は私の自己紹介を兼ねて、「飲食業界→青果小売業界→コンサルティング業界」という経歴から、デジタルマーケティングという更に未経験業界へ挑戦するために、applemintへの転職を決めた私のお話をしたいと思います!
台湾でセカンドキャリア構築や転職に悩んでいる方へ、この記事がキャリア構築の可能性を広げる後押しとなりましたら幸いです。
これまでの経歴
私は日本で大学を卒業後、約12年間飲食店の店長として務めた後、台湾で新規法人の設立と飲食店の出店を検討していた青果小売企業へ転職し、台湾で責任者(総経理)として1年間務めました。
よく「日本の常識は世界の非常識」と言われますが、まさにその通りで、日本で当たり前だと思っていたことが、台湾では通用しないことが多くありました。
例えば、日本では時間厳守が基本ですが、台湾では「遅れる」ことは日常茶飯事です。社員が出勤時間や会議の時間に遅れるだけでなく、工事スケジュールが3ヶ月以上遅れるのもよくある話です。実際に私が出店した百貨店も当初の開業予定日より3ヶ月ほど遅れてオープンしました。
また、店舗社員への指導では、日本で求められるマルチタスクを中々受け入れてもらえず苦労しました。実際に、レジ担当者にドリンク作りも手伝う様に指示すると「なぜ私が他の人の仕事までしなければならないのですか?2つの仕事をするなら時給を2倍にしてください」と反発されて驚きました。
日本人が海外で現地の方を採用し、管理していくことの難しさと苦労を痛感する日々でした。
その後、私は台湾で現地採用を目指す転職を考えるようになりました。なぜならば駐在員時代の経験から、台湾の日系企業では中国語を話せる日本人の需要があると実感していたからです。このため、飲食業の経験しかなかった私も、中国語を習得すれば異業種への転職チャンスがあると確信し、台湾で半年間の語学留学を経験した後、日系企業に現地採用として転職することができました。
台湾で初めて現地採用された日系企業では、法人営業担当として働いていました。駐在員時代に苦労した実体験を活かすことができ、仕事にやりがいや面白さを感じていました。しかし、将来を考えると、その会社では日本語が公用語であり、中国語を使用する機会が少なかったことや、営業職以外の職種に異動したとしても、自分が目標とするキャリアパスを描きにくくなっており、私は迷いを感じるようになっていました。
セカンドキャリアにおける悩み
私が台湾の日系企業に勤めていた時に、今後のキャリア構築で悩んでいたことは次の3つです:
1.本来の目標と現実とのギャップ
2.転職先の見つけ方
3.就労ビザ取得のハードル
本来の目標と現実とのギャップ
4年前にセカンドキャリアを考えた際の目標は、「中国語と英語の語学力を伸ばし、日本・台湾・海外を繋ぐことができる新たなビジネススキルを身につける」でした。
その手段として台湾への移住と転職を選びましたが、前職で3年目を過ぎた頃から「毎日、仕事やプライベートで日本人と日本語で接することが多く、中国語のスキルは3年前から伸び悩んでいる。法人営業でのやりがいや面白さはあるが、もっと顧客(消費者)に近い、BtoC企業向けのサービスを提供できるスキルを身につけたい。」と考えるようになり、現状と本来のセカンドキャリアにおける目標の間で悩むようになりました。
しかし、転職を考えたとき、私は自分の年齢と中国語のスキル、さらに台湾での永住権をまだ取得していない現状では、就労ビザを発行し採用してくれる企業を見つけるのは難しいのではないかと悩んでいました。
転職先の見つけ方
私が台湾で転職先を探す方法として当時考えていたのは次の3つです:
a.人材紹介会社を利用する
b.自らWeb検索を利用して応募
c.知人の紹介
<メリット/デメリット>
a. 人材紹介会社を利用する
- メリット:希望に合った会社を探す手間が省け、アドバイスも受けられる。
- デメリット:希望に合った会社が必ずしも揃っているわけではなく、採用までに時間がかかることがある。
※人材紹介会社を通じて企業が採用する場合、企業は人材紹介会社への手数料(採用者の年収の約20%程度)を支払う必要があります。そのため、採用プロセスに慎重になりがちです。
b. 自らWeb検索を利用して応募
- メリット:直接希望する企業にアプローチすることで、採用プロセスを短縮できる
- デメリット:希望に合う企業(職種)を探すのに時間がかかります。
※台湾の企業ホームページでは「採用ページ」が日本ほど充実していない場合が多く、実際の業務内容が分かりにくいため、希望する職種を見つけるのに苦労することがあります。
c. 知人の紹介
- メリット:既にニーズが明確。
- デメリット:紹介者との関係性が影響する場合があります。
※「知人の紹介」は、信頼できる情報源からの紹介であるため、面接時にはポジティブな印象を与えやすいです。しかし、紹介された職が自分の希望と合わない場合には、デリケートな対応が求められます。
就労ビザ取得のハードル
2023年夏時点で、私は台湾に移住してから5年が経過していました。しかし、2019年に日本に帰国する際に「尋職簽證(求職ビザ)」に切り替えていなかったため、私の台湾居留年数はリセットされてしまいました。その結果、2023年夏時点で私の台湾での居留年数は3年目となり、永久居留証の取得までにはあと2年が必要で、企業に就労ビザを発行してもらう必要がある状況になっていました。
私の選択
実は私は、2021年からapplemint labに参加しており、幸運にも上記の3つの悩みに対する解決策を見つけることができました!
applemint labではデジタルマーケティングについて学ぶ機会があり、今後のデジタルマーケティング業界の成長と可能性を感じていました。また、applemintの事業内容や働く環境についても、代表の佐藤さんから直接聞かせていただき、applemintで働くことができれば、特に以下の3点の環境を得られるのではないかと興味を持ちました。
- デジタルマーケティングのスキルが身につく
- 社内公用語は中国語または英語であり、語学力を伸ばす環境がある
- 日台だけでなく、他の海外での事業も拡大しており、グローバルな事業に関われるチャンスがある
さらに、applemint labに参加していたある日、佐藤さんから「就業金卡」の取得について提案をいただきました。
私は以前から「就業金卡」の存在は知っていましたが、経済部の申請要項を満たしていないと考え、申請を諦めていました。就業金卡は「就業ゴールドカード」とも呼ばれ、申請者の経歴によって申請する部署が異なります。経済部からの申請では、以下の条件のうち少なくとも1つを満たさなければなりません。
※就業金卡の詳細はこちからご確認ください 👉https://goldcard.nat.gov.tw/zh/
佐藤さんより「飲食業での経験は”5.創意産業=Creative”として捉えることもでき、申請してみる価値はありますよ」と背中を推してもらいました。
そして、就業金卡の申請確認画面において、下記2つの条件をチェックし、必要書類とレポートを提出することで、昨年の12月末に申請許可の通知を得ることができました!
就業金卡の魅力は、永久居留証を取得していなくても、企業からの就労ビザ申請が不要であり、副業やフリーランスとして台湾で働くことが可能になる点です。また、企業も就労ビザの申請なしに外国人(日本人)を採用できるメリットがあります。
そして、ちょうど昨年の秋頃から、applemintでも日本人採用を検討しているとの話があり、お互いのニーズが合ったところで、私は転職を本格的に考えるようになりました。applemintへの転職を決めた最終的な理由は、働く環境や条件の良さだけでなく、代表佐藤さんの「giver」という精神に共感し、深い感銘を受けたためです。
私は、台湾でのセカンドキャリア構築に際して、「自分の本来の目標を再認識し、どのように現状の環境を変えるべきか」と考え、未経験の業界にチャレンジする選択をしました。
現在、世界中でデジタルコミュニケーションが取れることから、デジタルマーケティング業界の需要は高まっています。台湾でセカンドキャリア構築に悩んでいる方が、この記事を読んで「自分も未経験の業界だがチャレンジしてみたい!」と思い、applemintに興味を持っていただけるなら、こちらからご連絡ください!
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