こんにちは、applemint 代表の佐藤(@slamdunk772) です。
いつもは主に台湾のデジタル・マーケティング関連の記事を書いていますが、今回はたまたま池田亮司という結構有名なアーティストの展示会が台北私立美術館であったので、そちらのレポートをしたいと思います。
このブログでは台北私立美術館について少し述べた後、池田亮司展を簡単にお伝えして終えたいと思います。
このブログを読んで興味を持った方は、是非行ってみてください!
展示会は2019年11月17日までやってます。
台北私立美術館について
基本情報
場所:臺北市中山區中山北路三段181號
最寄駅:圓山 (MRT Red line)
営業日&時間:平日9:30 – 17:30 (土曜日のみ20:30 まで) 定休日は月曜日
まずは簡単に台北私立美術館についてお話しします。
台北市立美術館は圓山駅から徒歩5-10分の場所に位置します。
すぐ近くに『原住民風味館』 (台湾の先住民族の文化を紹介する展示館) がありますが、超がつくほどつまらなかったので、そちらはオススメしません…. (口が悪くてすみません)
圓山駅のすぐ隣駅の『捷運剣潭站』は、士林夜市から近いので台北私立美術館に行った後、夜市に行くとちょうどいいかもしれません。
台北私立美術館ってどんな美術館?
1976年、台湾が他の国に劣らない高水準の美術館を立てるために、台北私立美術館を建てる計画が始まったそうです。
その後7年の歳月を経て、1983年に台北私立美術館は完成したそうです。
参考:台北私立美術館 HP
僕の勝手な印象ですが、行くと大抵コンテンポラリー・アート (現代美術) が展示されています。
一言で言うと、抽象的でよくわからないアートを置いているということです。
多くの方が「えっ、何がいいか全くわかんない!」、というようなアートです。
この手のアートは、ビエンナーレもそうですがテーマや作品背景を予習してから行くといいと思います。
例えば以下の作品ご覧ください。
カジミール・マレーヴィチという人の作品で、名前は『黒の正方形』、と言います。
正方形のキャンバスをただ黒く塗った作品です。
9割の人はこの作品を見ても、何も感じないでしょう。
でも、僕はこの作品が好きです。
この作品は、「シュプレマティズム」とか「抽象絵画」いうジャンルに分類されるのですが、僕はこの絵が生まれた背景を勉強して、それに共感しているから、この作品が好きです。
この作品が生まれた背景を簡単に説明すると、マレーヴィチは対象物を描く美術表現に疑問を感じ、対象物がなく、なんの意味も持たない作品を描こうと考え抜いた結果、黒い正方形を描くことになったと言われています。
ただの黒い正方形ですが、そこに至るまでが実はものすごく、深い作品なのです。
キャンバスのサイズだって色々考えた上でのサイズです。
『黒の正方形』について、もっと興味がある方はコチラのリンクをご覧ください。
話が長くなりましたが、このように抽象的な絵画を見に行く時は、予習なしで行くとただのつまらない作品だと感じる場合が多いので、予習してから行くことをオススメします!
それでは次に、池田亮司の展覧会について話をしていきたいと思います。
参考:台北私立美術館 HP
池田亮司とは? Who is Ryoji Ikeda?
まずは wikipedia の紹介をココに貼り付けますね。
僕が知っている池田亮司という人は、音楽家としての池田亮司という人で、まさかこういう展示会をするような人とは思いませんでした。
彼の音楽はノイズ音というか電子音というかそういう音を多用します。
ライゾマティクスの空間演出で使われるボタンの音とかに似ている、と言ったらわかるでしょうか?
Aphex Twin とか、Clark とか、Ametsubとかアンビエントな音楽が好きな人は好きと思います。
僕はというと…….
そんなに好きな訳ではないですが、名前は知っていたという程度です。(苦笑)
改めて Youtube で彼の音楽を聞いてみましたが、特に好きでも嫌いでもないな、ということを再確認して展示会に行きました。
池田亮司展
池田亮司展概要
期間:2019年8月10日〜2019年11月17日
料金:30元 (日本円100円程度)
まず、料金がとんでもなく安いです!!
日本で池田亮司氏の展示を見ようとすると、確実に1000円はするので、その1/10 の価格で見れます。
しかも、写真取り放題です!
日本の美術館だったら無理なことが、ここではいっぱいできます!!
池田亮司という人の音楽が抽象的だったことから、展示物も恐らく抽象的な物になると予測しました。
そのため、もちろん予習をしてから行きました!
雑誌 AXIS がベネチアのビエンナーレで展示されている池田亮司の作品について書いていたので、予習はコレを読むといいと思います。
本当に簡単に要約すると、池田亮司氏は数学が好きで、数字をビジュアル化して表現して、それに音をつけた展示ということです。 (めちゃくちゃざっくりなまとめです)
彼の数学的な思考は展示物の中で随所に見ることができます。
展示会の感想を先にお話しすると、僕は個人的にもう少しインタラクティブな要素があったらいいな、と思いました。
しかし、圧倒的な映像スケールと、数字 (データ) の映像の美しさには感心しました。
ネタバレしすぎるとよくないので、ここでは展示物数点だけ取り上げて、あとは皆さんのお楽しみにしたいと思います。
展示会の様子
最後に、展示会の作品をいくつか貼り付けたいと思います。
まとめ
まず、入場料激安!写真取り放題!というのはいいです!
また、このような映像を使う展示会は確実に現場に行く必要があると思います。
上に貼り付けた展示物の写真を見てもあまり伝わらないですよね?
圧巻だったのが壁をフルに使った映像です。
正直、予習をしたものの展示会の内容はあまり消化できず、少し悔しい思いをしましたが、映像の綺麗さとディテールはすごいと思いました。
特に映像の色使いや、物体のなめらかな動きは勉強になりました。
どんなプログラミング/コンピューティングをしたら、あんな滑らかで綺麗な作品ができるのか知りたいところです。
そのほか台北私立美術館では、抽象絵画を集めた別の展示会もありました。
もう一つの展示会は残念ながら撮影禁止で、何も写真はありませんが、こちらも面白い作品はいくつかありました。
池田亮司展を機に、台北市立美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
以上、applemint 代表佐藤による台北市立美術館のレポートでした!
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