台湾スタートアップ支援:applemint アクセラレタープログラム一期生

台湾スタートアップ支援:applemint アクセラレタープログラム一期生

みなさんこんにちは、台湾で applemint というデジタルマーケティングの会社の代表を務める佐藤  (@slamdunk772) です🙃

今回は2025年に向けて僕たちが新たに取り組む「applemint 台湾アクセラレータープログラム」についてお話ししたいと思います。

これは、台湾で起業を目指す人向けに2025年1月からスタートする試みで、2年間 applemint で働いてもらった後、起業する際に僕たちが出資やオフィスの一部提供、さらに新事業が立ち上がり不安定な間の外注発注などでサポートするというプログラムです。

早速どんな内容か話していきたいと思いますので、台湾で起業/スタートアップに興味がある人は是非ご覧ください。

Why?なぜやるのか?

why 2 in 台湾スタートアップ支援:applemint アクセラレタープログラム一期生

applemint には2つやりたいことがあります。一つは、起業家支援を通じて事業を拡大すること。もう一つは、社会的意義のあると思える事業に投資していくこと。

正直な話、現在の applemint は資金はあっても、中々次の事業にコミットする時間、そして人材がいません…

既存事業でさえ課題ばかりなのに、それにプラスアルファで新規事業に手を出すのは本当に難しいのが現状です。

このアクセラレーター(起業する人を支援するプログラム)はずっと頭の中にあったものの、中々実行できず時間ばかりが過ぎ、気づけば applemint は台湾起業8年目になっていました😲

そんな中最近、偶然面接の過程で、applemint と興味・方向性が合致した台湾人スタッフが見つかり、彼女が起業を希望したことで、このアクセラレータープログラムが実現しました。彼女はこのプログラムの「一期生」です!

では、どんな人が第一期生となったのかご紹介したいと思います。

Who?どんな人が一期生?

一期生となる彼女は台湾人で、高雄の農家出身です。彼女は台湾の農業の在り方に変革を起こしたいと考えています。

国立成功大学を卒業後、ドイツで大学院を修了し、現地で就労経験を積んだ後、台湾へ帰国。僕はそんな彼女を偶然見つけ、声をかけて面接を行い、トントン拍子で話が進みました。あ、ちなにに英語、ドイツ語、中国語を話すトライリンガルです。

彼女は農業分野にイノベーションを起こすことを模索中で、applemint も以前から規格外野菜の販売に取り組んだり、10年前に僕自身が花蓮で農業体験をしたりと、「農業」への関心が強く、方向性がマッチしました。

また、これも偶然なのですが、彼女は性教育にも関心があり、2024年4月に applemint lab で開催した性教育イベントにも共感。なんと彼女自身、ドイツ在学中にセックスワーカーにインタビューなどしたらしく、偶然が重なり合いまくった結果今回のプログラム始動につながりました😊

What?具体的な内容は?

what in 台湾スタートアップ支援:applemint アクセラレタープログラム一期生

では、applemint のアクセラレーター(起業家支援プログラム)とはどんなものか?

2025年1月から彼女は applemint に入社し、2年間はapplemint の通常業務をこなしながら、2年後に自分が立ち上げる事業を立ち上げる予定です。

僕たち applemint は、その2年間で彼女が起業に必要なスキルを習得できるようサポートし、将来的には出資やオフィススペースの提供を通じて彼女のスタートアップを下支えします。

もし起業後、事業が軌道に乗るまで時間がかかっても、僕らがデジタルマーケティングの外注案件を彼女へ発注することで、一時的な収益源を確保し、リスクを軽減するサポートをする計画です。

ただしこうした彼女への外注や、オフィスに関しては、期限を半年から1年と設け、彼女に自立を促す予定です。

「2年」という時間は、彼女がスキルと信頼を獲得し、外注案件を受けられるプロフェッショナルとして成長するために必要な期間だと考えています。

ただし、自由気ままではない。

freedom in 台湾スタートアップ支援:applemint アクセラレタープログラム一期生

なんだかいい事尽くしのこのプログラムですが、もちろん、全てが彼女の好き勝手にできるわけではありません。

起業の際には、applemint は必ず出資します。つまり、我々はステークホルダーとして、ある程度のアドバイスや口出しを行います。これは、完全自由を奪うことではなく、失敗確率を下げるための「保険」と考えています。

僕らは投資を行うので、当然そのお金をドブに捨てるつもりはありませんし、寄付をするつもりもありません。

2年後に黙って退職して会社を立ち上げるケースも想定されるので、弁護士を交えて契約書を作成します。ただし、労働の自由は保証されているので、いざとなったら何も出来ないことは承知しています…

そのため、本当に信頼できる人だけを対象者とします。

さらに、applemint の興味と起業家の興味がマッチしなければ、このプログラムをスタートさせない方針です。

2年頑張ったけれど、残念ながら起業する人材として成功確率が低いと判断した場合には、出資を見送ることもあり得ます。あくまで「共創」できる関係が前提です。

今後の展開は?

今後、彼女の葛藤や成長プロセスを YouTube の中国語チャンネルで発信していきたいと思っています。

台湾で起業を目指す人が増えているなかで、彼女のリアルな起業準備ストーリーは、多くの人にとって参考になるでしょう。

また、日本人でこのプログラムに興味がある人も大歓迎です。ただし条件があります。日本人の場合は5年以上の就労経験が必要で、更に僕たちが提示した条件を受け入れ、謙虚にアドバイスを聞けることが条件です。

5年以上の就労経験は、労働許可を確実取得するためにマストとします。さらに、applemint と興味や将来やりたいことが合致していることは必須条件です。

例えば applemint の興味のない事業領域で起業を考えている人が、応募に来てもお断りします。

正直、このプラグラム参加後の2年間はかなりハードだと思います。平日は applemint の業務、土日は自分のビジネスアイデアを磨く日々が続くでしょう。

それでも、2年後に applemint の信頼を勝ち得た人は、起業後も外注案件を提供するなど、生活基盤の一部をapplemintが下支えします。僕が台湾で培った人脈へもアクセス出来ます。

第一期生の彼女には、早速1年目に僕の知り合いで農家をブランディングしている方のもとへ派遣し、お手伝いを考えています。

あと、台湾でめちゃくちゃ色んな成功の確率を高めるためには素直に人の話を聞き、学ぶ姿勢は欠かせません。僕らの話を聞かないで、僕らが出資したお金をドブに捨てるような行為が出ないようにモニタリングをします。

ただ、僕らもずっとモニタリングしたいわけではなく、事業がある程度うまく軌道に乗ったらあとは口出しするつもりはありません。

ここまで読んで、それでも「台湾で起業してみたい!」、「自分のやりたいことと applemint の興味が合致する!」と思う方は、ぜひご応募お待ちしています。

2025年から始まるこの新たな挑戦、一緒に盛り上げていきましょう! Let’s GO!

applemintへのご相談やご連絡はこちらから!

Leo Sato 佐藤峻

関連ブログ

にお問い合わせ