こんにちは、台湾でウェブマーケティングのお手伝いをしている applemint 代表の佐藤(@slamdunk772) です!
突然ですが、皆さんは台湾にいる糖尿病を患っている人の数はどれくらいいるかわかりますか?恐らくほとんどの方はわからないと思います。
僕が台湾人の糖尿病について知りたいと思ったきっかけは台湾の『ドリンク』文化です。
台湾の人って本当にタピオカやゼリーなどが入ったドリンクが好きで、うちで以前勤めていたスタッフなんて週に2日は昼食後にドリンクを買っていました。
それに付け加えて台湾のグルメって滷肉飯や、小籠包とか蛋餅とかの炭水化物系が多く、僕はふと思ったのです。
「この人達糖分取りすぎじゃないか?」と。そんなきっかけから僕は台湾人の糖尿病について調べる事にしました。
厳密には台湾人インターン生に色々調べてもらいました(苦笑)
このブログでは糖尿病って何が厄介かという事を簡単に述べ、最後に台湾と日本の糖尿病の現状を比較したいと思います。
台湾で今後長期的に滞在する予定の方は是非ご覧ください。台湾の人のような食生活をするとあなたも糖尿病になるかも…
糖尿病の怖さ
僕はお医者さんでもなんでもないので、糖尿病の怖さについては簡潔に述べたいと思います。糖尿病は簡単に言うと、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが正常に働かず血液中のブドウ糖が増える病気です。要するに血糖値がめちゃくちゃ高くなる病気です。
血糖値が高すぎると臓器の機能が低下したり、免疫が低下して感染症の重症化を招きやすかったり、脱水症状を起こしたりと色々悪いことが起こります。(めちゃくちゃざっくり話しています 苦笑)
通常インスリンというホルモンが人間の血糖値を一定に保ってくれるのですが、実は東アジア人は欧米人に比べてインスリンを分泌できる能力が劣ってます。
たまにテレビで日本ではあり得ないようなすごい肥満な欧米人の方を見たことはありませんか?
欧米人は過度な食事を取ってもきちんとインスリンが分泌され、脂肪として蓄えられるため太れます。その一方で日本人や東アジア人は過度な食事や過度な糖分を摂取すると、インスリンの分泌が追いつかず太る前に糖尿病になる可能性が高いのです。
念の為お話ししますが、「欧米人=肥満」と言っている訳ではありません。
また、糖尿病は一生治らない病気として有名です。2022年3月現在、インスリンを分泌する膵臓の機能は一度落ちると回復は可能でも完全に元には戻りません。
台湾の糖尿病の現状
ここから本題に入りたいと思います。台湾の糖尿病の現状はどんな感じなのでしょうか?うちのインターン生が調べてくれた調査によると、台湾では毎年16万人が新しく糖尿病にかかっているらしいです。
ただし、違うサイトでは毎年糖尿病患者は2-2.5万人増加と書いてあったので、もしかすると2万人が正しいです。
また、現在までの台湾における糖尿病の患者数は2,200,626人で2300万人の人口に対して約10人に1人が糖尿病という事になります。
約10人に1人糖尿病という数字はかなり多いです。後ほど日本の糖尿病患者数と比較しますが、日本と比較するとかなり多い事がわかります。では台湾はなぜこんなに糖尿病患者が多いのでしょうか?
あるサイトで指摘していたのは台湾人のドリンクを飲む習慣です。
「國民營養健康狀況變遷調查」の調査結果によると、高校生以下の人の9割は毎週砂糖を含んだ何らかのドリンクを飲み、19-64歳の74.7%の大人も毎週1回は糖分を含んだ何らかのドリンクを飲むそうです。
台湾では糖尿病は10大死亡原因の一つとされているのですが、ドリンクスタンドでドリンクを買う習慣がなくなる事はあるのでしょうか?
現時点では台湾人の皆さんは糖尿病に対して危機感を持っている感じはなさそうです….
台湾在住8年の僕も未だにドリンクを毎週のように買う台湾人の習慣は理解できないです…
ついでに台湾の肥満率もご紹介
糖尿病とは少し話題が逸れますが、ついでなので台湾の肥満率もお話ます。調査した結果、色んな数字が出てきてどれが正しいのか正直わかりませんが、どうやら47%ほどの台湾人が肥満なようです…
しかも肥満率は右肩上がりのようです。
ニュースでは食生活が主な原因という話をしていました。
その他、これは僕の個人的な感想ですが、台湾の人って運動する人としない人が二極化しているイメージです。しない人はとことんしなくて、する人は結構筋肉質みたいな…
ただしこれは台湾に限らず、日本もそうですかね。
そもそも台湾って体育熱があまり高くないと僕は思っていて、大部分の人は中学〜高校にかけて受験のために運動や部活を止めるとよく聞きます。なので運動習慣があまりないのも肥満率に影響しているかもしれません….
日本の状況
では次に日本の糖尿病についてお話をしていきたいと思います。ちょっとデータは古くなりますが、2017年の厚生労働省の調査による日本の糖尿病患者数は328.9万人だそうです。この数字は2014年の調査から12万3000人増えたようです。
参考:糖尿病患者数が過去最多の328万人超に増加 【2017年患者調査】
2021年現在、2017年の調査からすでに4年経ってますが、恐らく糖尿病患者数は減ってないでしょう。ただ、増えていたとしても総人口との比率は台湾ほどひどくないでしょう。
日本の人口は1.2億人ほどいるので仮に350万人の糖尿病患者がいても糖尿病患者数は全人口の3%ほどです。
ただし、糖尿病の予備軍はどうやら1000万人いるらしいので、日本人も油断は禁物ですね。
参考:糖尿病予備軍1000万人
ついでに日本の肥満率をお伝えすると、日本の肥満率は成人男性で大体30%だそうです。
30%の日本人が肥満というのは思ったより多いですが、台湾と比べるとだいぶマシですね(苦笑)
台湾の人は糖尿病にもう少し危機感を持った方がいいのでは?
ここまで読んで台湾の糖尿病患者比率が如何にやばいか分かったと思います。正直台湾の人は糖尿病や肥満に対してもう少し危機感を持つべきだと思っています。
台湾に来た事がある人ならわかると思いますが、台湾にはドリンクスタンドがこれでもかというぐらいひしめきあってます。
儲かるからこんなにドリンクスタンドがあるのだと思いますが、儲かる原因を作っているのは台湾の消費者です…台湾の若い人は本気で週1-2でタピってます。
週1-2でタピるのはいいとして、それに加えて米や小麦粉など明らかに糖分を摂りすぎている印象を受けます。
僕は2021年5月に台湾でコロナウイルスが拡大しリモートワークを始めた際に、食生活を見直そうと思い炭水化物の摂取を以前の半分にカットしました。以下は僕のある日の晩御飯の写真です。
右上がカボチャスープなので、完全に炭水化物をカットしているというわけではなく意識的に減らしています。ただしそれ以外はかなり炭水化物をカットした食事をしています。他にも1日1食はサラダを食べてます。サラダを食べ始めてから変わった事については以下のブログに書いてます。
正直体重が減ったとか、体が軽くなった!とかそんな効果は感じませんが、少なくとも糖分の摂取量は確実に減ったので良かったと思っています。
最後にこのブログを読んでいる方にメッセージです。恐らくこれを読んでいる方は、「僕/私はドリンク飲まないから大丈夫」と思っているのではないでしょうか?
その考えは危ないと思います。台湾に長く住んで思うのが、台湾は本当に炭水化物パラダイスです。
というか炭水化物以外の食べ物を探すのが難しい…
気をつけないと知らない間に過度に炭水化物を摂る事になります。野菜を取ろうとしても生野菜は少なく、油でギトギトに炒められた野菜ばかり出てきます。
僕は「台湾に来て痩せた!」という人には滅多に会った事がありません(苦笑)みんな数キロは太って、大体数ヶ月後に危機感を覚えて元の体重に戻そうとしてます。なので今後台湾に長期滞在をする予定の方は本当にお食事を気をつけてください。
以上 applemint 代表佐藤からでした!
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!