こんにちは、applemintの津山です。今回は台湾のEC市場に関して、台湾現地から最新の生情報を徹底解説します!
日系企業の台湾市場進出には、今やECの存在が欠かせないことをご存知でしょうか?
コロナ禍で一気に成長した台湾人のEC消費額は、2022年も順調に増え続け2018年比で約2倍に成長し、食品から家電まで、身の回りの物はほとんどネット上で購入するようになっています。
実際、台湾住まいの筆者も、引越し時の家電や化粧品など、生活用品のほとんどをECで購入しています!
実はコロナ禍で変化したのは市場規模だけではありません!台湾大手ECモールの順位も、台湾人がECに求めるものも、以前とは大きく変化しています。
しかし残念ながら、日本語で台湾ECの最新情報を公開しているサイトは多くありません…。
誤った記事を参考にしてしまうと、台湾進出の際に思ったような結果が出せないリスクが高まり、正直危険です。
そこで今回は、台湾に住む筆者から、最新の台湾EC市場の現状、大手ECモール人気ランキング、そしてECで成果に直結する対策を、まとめてお伝えします!
台湾にEC進出を考える日系企業の皆様は、5分でサクッと最新トレンドを掴んでください!
Contents
進出前に押さえておきたい!台湾EC市場の最新状況
最初に、2024年1月時点で判明している台湾のECの市場規模と動向をご紹介します!
経済部の発表によると、2023年の小売業全体のオンライン販売は6,364億台湾ドルに達し、前年比では2.6%成長しました。
特に、上場している台湾の代表的なEC企業6社(momoやPChome等)では、2019年から2021年にかけて売り上げが約44%も増加しています!
台湾の調査では、2022年、モバイルでオンラインショピングをする習慣がある人が92%、消費者のうち半分以上が年間1万台湾ドル以上購入しています。
また台湾で一番盛り上がると言われる、11月11日前後(ダブル11)のセール時期の平均購入額も毎年増加傾向にあります。
台湾のダブル11の熱狂的な盛り上がりを詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください🔥
コロナが落ち着いても台湾ではECの利用が習慣化しており、今後日系企業が台湾に進出する際は、EC対策を必ず念頭に置いておく必要があると言えます。
台湾ECで注目の機能「ライブコマース」
台湾のECに進出するにあたり、台湾でもライブ配信から直接商品を購入できる「ライブコマース機能」が注目されている、という点を押さえておくことも重要です!
台湾では、蝦皮購物Shopee、momo、LINEショッピングなどが、次々とライブコマース機能を実装しています。
Shopeeでは、ライブコマースを通じた2021年の売り上げが前年比で7割増という結果を出しました!
弊社のブランド品を扱うクライアントも、ライブコマースで相当な売り上げをあげています。成功理由の一つとしては、顔が見えることによる信頼性の高さがあるようです。
台湾のECでは偽物も普通に出回っていますので…。
台湾でのライブコマースの実情を詳しく知りたい方は、ぜひ以下のapplemint labの記事をご覧ください。
有料ですが、台湾進出に欠かせない超重要な記事が、たったの月額300元で全て見られるので、本気で台湾進出を考える方にはお勧めです!
参考記事:【台湾での売り方】超頭いい台湾ならではのオンライン活用販売
台湾大手ECモールの最新ランキング
続いては、2023年時点での、台湾の大手ECモールの最新ランキングをお伝えします!実はここ数年で、ECモールは大きく順位が入れ替わりました。
もし今でもPChomeが1位と思っている方がいたら、要注意です…。
では2023年3月時点でのランキング、1位から3位は…ズバリ!以下の通りです。
一位が蝦皮、二位がmomo、三位がPChomeで、その後、四位Yahoo、五位東森となりました。
では本章では、2023年3月現時点で判明している最新情報を元に、ECモール上位5社と、各モールの特徴を、ご紹介します!
もし各社の基本情報をサクッと知りたい方は、以下の表をご参考ください。
第1位:Shopee蝦皮購物(利用率61%)
MIC(産業情報研究所)の調査によると、最も台湾人の利用率が高いのが、蝦皮購物(Shopee)です。6割以上が利用しており、男女問わず人気です。
Shopeeはシンガポールの会社で、残念ながら、台湾だけの実績は公開していません。ただ台湾では、圧倒的な品揃えで高い流入量を誇っています。
しかも、出店者は台湾現地法人がなくても出店できるというメリットがあります!
ただ一方で、Shopeeは偽物が多いのも事実です。筆者が購入した日本の高いサプリメントは、パッケージも異なっており、内容も全く別物でした…。
信頼性が低いので、企業の出店には不向きと言えます。
偽サプリメントは、流石に怖いので吐き出しました…。
第2位:momo購物網(利用率59%)
momoは台湾現地の国内モールで、ここ2~3年圧倒的な成長を見せ、PChomeを追い抜きました!
2022年の売上は1034億台湾ドルとなり、台湾国内EC企業で初めて1000億台湾ドルを突破したそうです。
躍進の理由は、コロナ禍の需要に対応すべく、圧倒的に倉庫の数を増やしたこと、またアプリのUXが高くリピーターが多いこと、等があります。
momoは、メーカー正規品だけを扱うページがあり、偽物商品が少ないため、家電や化粧品も安心して購入できます。
ECモールで、ブランドネームを活かして高額商品を販売したい場合は、momoがおすすめです!
第3位:PChome(利用率43%)
PChomeは以前は台湾でNO.1のECモールでしたが、ここ数年はmomoやShopeeの勢いに押されています。
2022年の売り上げは461億台湾ドルで、momoと比べ半分以下の規模です。
PChomeは、元々品揃えが豊富で、24時間以内に届くサービスや、家電や電子・パソコン周辺商品に強みがありました。
ただ、momoに比べ出荷速度の強みがなくなってきたこと、割引、レコメンドといった機能が少なく、現在は3番手となっています。
第4位:Yahoo購物中心(利用率23%)
日本人には馴染み深いYahooショッピングですが、台湾では4番手です。
強みは、年齢層や男女問わず幅広い層に利用されていること、日本のYahoo同様に、オークションサイトがあることが挙げられます。
台湾のYahooにログインする場合は、日本のYahooとは別のアカウントが必要となるためご注意ください。
第5位:東森購物(利用率12%)
東森購物はテレビショッピングでも有名なECモールで、日本でいうと「ジャパネットたかた」のようなイメージです。
売上はmomoの2割程度ですが、他社との違いとして、実店舗を持っている、テレビを通じた高齢者向けの商品に力を入れている、という強みがあります。
会員の年齢層が他ECモールに比べ高いことを公表しており、50歳以上の方に向けた商品を扱う場合はおすすめです!(その代わり企業審査も結構厳しいです)
上記でご紹介したモールの出店手数料や出店手続きを詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご参考ください!
台湾ECで成果を出すために知っておきたい台湾人のニーズ5つ
最後に、台湾人がECで買い物をする際に、重要視する項目をご紹介します。
台湾人のニーズを把握しておくことは、ECの成果にも直結しますので、チェックしておいて絶対に損はありません!
台湾人がECで買い物する際に重視する項目5つ
- 電子決済機能(クレジットカード、電子マネー、ネットバンクなど)…53%
- 3Dや音声による商品紹介(動画やSNSなど)…45%
- 個人に最適化されたレコメンド機能…27%
- 24時間対応チャットボット…26%
- ライブコマース…9%
参考:【零售電商消費者調查系列一】6成網友愛用蝦皮24h、momo 行動App購物冠軍為蝦皮 10大網購數位科技 消費者最重視電子支付、跨平台比價
上記のうち、1位の電子決済機能、3位の個人向けレコメンド機能、4位のチャットボット機能は、ECモールを選択する際や、自社ECサイトを構築する際に注意していただきたいポイントです。
2024年はECにおけるショート動画の活用が鍵!
上記で注目すべき点として、3Dや音声による商品紹介のニーズが上位にランクインしています。これにはショート動画の利用がお勧めです!
なぜならショート動画は現在どのSNSも力を入れており、上位表示されやすいためです。
台湾では、16歳以上の85%が利用するFacebookや、68%が利用するインスタグラム、全年齢で見られているYoutubeに、ショート動画を投稿することをお勧めします。
広告をせずとも数百〜数千回の露出があるので、確実に認知度アップにつながります!
弊社では、成果が出るショート動画のノウハウを持っており、お手伝いしているクライアントのSNSショート動画は常に安定して数千回〜数万回の露出を獲得しています。
弊社では毎日動画を投稿して、常に新しいアルゴリズムに対応できるよう研究を続け、実際に成果を出しています。そんな代理店は実はなかなかありません…。
もし、今後本気で台湾ECに出店したい日系企業様がおられましたら、まずは弊社までお気軽にご相談ください!
以上、台湾現地より台湾の最新EC情報をお届けしました!
applemintへのご相談やご連絡はこちらから!