こんにちは、applemintの津山です。今回は台湾でイベントを開く際にこれだけは押さえておきたい!というイベント開催や集客のコツをお伝えします。
実はコロナ後、台湾越境ECを行う日系企業から、現地イベントを開きたいというお問合せが増えています!!
その理由は台湾人のECに対する信頼の無さです。別のブログで紹介していますが台湾では詐欺サイトも多く、たとえ日系企業でも、知名度がない会社の商品はほぼ買ってもらえません。
applemintでは10月に、nominoというオンラインショップの台湾現地イベントをお手伝いしました。事前にTO-DOリストは用意していたものの、準備段階でのトラブルや、思いがけない集客の失敗などがあり、めちゃくちゃ大変でした…。
そこでこのブログでは、弊社のリアル失敗談を交えつつ、台湾のイベントを成功させるために必要な事前準備と、集客のノウハウを全てご紹介します。
台湾で現地イベントを成功させ、知名度を高めたい方は必見です!
Contents
台湾イベントで事前確認すべきこと5つ
結論を言うと、今回のnominoような商品販売イベントに関しては、以下の全ての確認が必要になります。この記事では、特に<基本編>の内容についてご紹介します。
<基本編>
- 会場の選定
- 人材の確保
- 会場の内装(備品やチラシ)
- 商品の運送(商品販売がある場合)
- 集客の方法
<レジ・決済編>→長くなるため、別記事で記載します!
- 決済手段をどうするか
- 台湾に現地会社があるか
- 代表者が台湾のIDを持っているか
- 台湾で統一発票発行のシステムを契約しているか
商品を販売しない場合は基本編のみで結構ですが、nominoさんのように商品を販売する場合はレジ・決済編も飛ばさずにお読みください。
台湾イベント開催で絶対に外せない5つのステップ
ステップ1. 会場の確保(目安:1ヶ月前までに連絡)
オンラインストアが台湾でイベントをする場合、おそらく大半が期間限定イベントを希望します。しかし台湾でイベントスペースを探すのは容易ではありません。
というのも、台湾のイベントスペースはオンラインではほとんど掲載されておらず、実際に街を歩いて見つけるしかないからです。
しかも大家への連絡はポスターに書いてある電話番号だけが頼み、ということもよくあります。中国語がわからないと相当ハードルが高いです。
さらに会場によっては、小切手のデポジット(保証金)が求められます。台湾の銀行小切手を振り出せない場合は、イベント会社など代行を通す必要があるのです。
ステップ2. 人材の確保(目安:2週間前までに募集開始)
台湾で現地スタッフを確保したい場合、小雞上工や1111外包網といった人材登録会社を使うのが近道です。
しかしここでも、日系企業には高いハードルがあります。なぜなら、必ず中国語で検索しないといけない上、台湾のアプリのダウンロードが必要になるためです。
人材が必要な場合は、自社スタッフで回す or 知り合いに頼むか、代行会社に探してもらう、といった方法を早めに検討しましょう。
ステップ3. 会場の内装手配(目安:2週間前までに連絡)
会場が確保できたら内装の手配です。必要な備品とチラシをリストアップする必要があります。大体2週前にはデザインを含めて発注を終えることがベストです。
弊社は現地イベントに詳しいスタッフがいるため、チラシやPOP生地の指定や備品に関するコミュニケーションが比較的スムーズに行えました。
ただ、こちらもLINEや電話がメインのため、中国語が話せないとかなりキツイです。中国語人材がいない場合は、代行会社にお任せしたほうがいいでしょう。
ステップ4. 商品の運送(目安:2週間前から対応)
今回は商品販売があり運送会社の手配も必要でした。
nominoさんは台湾に倉庫があるため、台湾日通+現地のローカル運送会社に頼んでいました。とにかく日通の対応が非常にフレキシブルで、神対応だったそうです。
もし日本から仕入れる場合は、輸送時間+通関申請が必要となり、さらに関税の手続きも対応が必要になるため、1ヶ月前には動いたほうがいいでしょう。
ステップ5. 集客の方法(目安:2週間前から開始)
正直、今回のイベントに来た人の6割近くは商品を購入していました。つまり、集客さえできればイベントは8割成功します。
今回は事前にデジタル及び現地のチラシ配りという方法で集客を実施しましたが、実はあまりうまく行きませんでした。その理由と改善方法については次の章で詳しくご紹介します。
現地イベントは集客がキモ!会場決めから集客は始まっている
台湾イベントで集客が上手くいかなかった3つの理由
結論から言うと、今回の集客は正直あまり上手くいきませんでした。その理由は3つあります。
- 会場の立地を考えず、デジタル広告に頼ったこと
- デジタル広告のクリエイティブがあまり魅力的ではなかったこと
- 周囲の住民へのチラシ配りを計画的に行わなかったこと
メリット | デメリット | |
デジタル広告 | 安く大量露出できる 人手がかからない | 会場付近の人を狙い撃ちできない 知名度がないとスルーされる |
チラシ配り | 会場付近の人にPRできる 興味を持ってもらいやすい | 人手がかかる 配る枚数が限られる |
今回のイベントは、台北瓦斯八德大樓 1 樓という会場で日本商品の販売会を実施しました。しかしここは休日ほとんど人通りがなく、事前告知がものすごく重要だったのです。
それにもかかわらず、今回はチラシ配りにあまり力を入れませんでした。しかもデジタル広告は協賛企業への配慮もあり、本当に売れる商品を掲載することができませんでした。
結局、会場に現れたのは通りかかる近所の人だけ…。2日目の土曜に「これはマズイ!」と慌ててチラシ配りするも、人通りが全くなく、人の入りは本当に散々でした。
反省を経て次回はどう集客するか?
今回のイベントは残念ながら「赤字」という結果になりましたが、来場者の半分以上は商品を購入しており、集客さえできれば黒字化できる、という手応えを感じました。
そこで次回は以下の点に注意してイベントを計画する予定です。
- 場所:可能なら人通りが多いところを選ぶ
- 広告:デジタル広告は本当に売れる商品を掲載する。また知名度が低い場合は、近所住民へのチラシ配りを積極的に行う。
- チラシ配りの場所:郵便局、銀行、スーパーマーケット、市場など地元民が来るところを計画的に狙う。
- SNSの発信を強化:協賛企業もふくめ積極的にSNS告知。弊社がお手伝いする場合、applemintのYoutubeでもイベント告知する(代表佐藤のチャンネルは購読者6000人)
もし複数企業が集まり共同開催する場合は、企業の公式SNSで拡散するのが効果的です。
今回のイベントの協賛企業も、自社のSNSでポストした企業とそうでない企業では、お客さんの入りも全然違いました。
今回の台湾現地イベントのまとめ
今回の経験をまとめると、日系企業が台湾でイベントを行う場合、まず以下のことを考慮する必要があります。
- 台湾に精通する人材がいない場合、会場確保や機材手配のハードルはかなり高い
- 知名度に自信がない企業は場所選びから集客まで、計画的に行う必要がある
弊社も今回の苦〜い経験で、台湾の現地イベントの集客に必要なポイントがわかりました。次回は絶対に黒字化に繋げたいと思います💪💪💪
最後になりますが、applemintでは2023年10月、台湾初進出の京都工芸品の現地イベントのお手伝いをしました。また4月には自社でもイベントを主催する予定です。
これまで弊社は、台湾で7年デジタルマーケを中心にお客様の台湾進出を支援してきました。しかし最後に成功の鍵を握るのは「Face to Faceで得た信頼感」ということは常に意識してきました。
企業側の「オンラインだけで完結したい」という気持ちもわかりますが、顔の見えない会社の物やサービスを買うのは不安というのが消費者心理です。(実際多くの越境ECが撤退しています…)
もし今後、本気で台湾進出を成功させたいのであれば、一度は現地イベントをやるべきです🇹🇼🇯🇵
その際applemintは日系企業の強い味方です。日本語でコミュニケーションができ、会場探しから集客までお手伝いできます。また終了後はイベントの分析レポートも提出します。
台湾でのイベントを成功させたい企業様は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください!
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