※2020年10月20日更新
こんにちは、applemint デジタル広告運用担当の Hiro です。媒体運用の仕事柄、 Facebook が常にオンラインなので、日本の友人にきちんと仕事しているか心配されました。
よく日系クライアントさんから、「台湾でテレビ広告はどう?」「雑誌や折込チラシは?」などのご質問をいただきます。
私は個人的に、台湾のオフライン広告はあまりオススメしていません。
テレビ広告は、経験上、数回の放送で売上に貢献するケースは稀です。雑誌や紙媒体の広告に関して言えば、広告を出してから売上が上がったという話は聞いたことがありません。(従って、台湾で紙媒体を勧めてくるような広告代理店にはご注意ください!)
台湾での広告は圧倒的にデジタル広告の重要性が高く、台湾で広告を打つとなると、デジタル広告の理解が不可欠です。そのデジタル広告の中でも、Facebook 広告は特に重要です。このブログでは、弊社 applemint が Facebook 広告に対してどのような対策をしていて、その効果はどうだったか、実例をご紹介します。
台湾で Facebook 広告を考えている方や、すでに配信しているけれど改善をご希望の方は、見て損はないと思います!
台湾のスマホ利用率
Facebook 広告の話を始める前に、台湾が如何にスマホと Facebook の国であるかを説明します。
2020年の調査結果では、台湾人のスマホ利用率は 97% です。日本人のスマホ利用率は 83% で、数字だけ見ると台湾の方が日本よりスマホが普及しています。
また、台湾におけるiPhone シェアはアジアの中で日本と同じぐらい高いです。2020年11月現在、台湾における iPhone の30-40%と言われており、これは日本のiPhoneシェア40-50%とあまり変わりません。平均月収が日本の半分とも言われる台湾で高額な iPhone のシェアが高いことには驚かされます。
ちなみに余談ですが、以前、 iPhone8 発売を報道するニュース番組で、「iPhone を買うために食事を一日一度にしています。」と回答している方がいました。
台湾人が好むSNS
そんなスマートフォンの普及率が高い台湾では、みんなスマホで何をしているのでしょうか? SNS や動画視聴です。以下は、台湾人の SNS に関する主要な数字です。一番左を見ると、約2300万人の人口に対して、2100万人の人がSNS を利用している事がわかります。
(出典:DIGITAL IN 2020 IN EASTERN ASIA ESSENTIAL INSIGHTS)
以下は台湾人がよく利用する SNS のサービスです。Yotube と Facebook、LINE が他を圧倒している事がわかります。
(出典:DIGITAL IN 2020 IN EASTERN ASIA ESSENTIAL INSIGHTS)
- 2020年最新SNSランキング
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⑴ Youtube 89% ⑴ Facebook 89% ⑶ LINE 86% ⑷ FB Messenger 55% ⑸ Instagram 54%
ちなみに、2017年まで台湾における SNS アクセス数トップは Facebook でしたが、2018年以降は Youtube とほぼ同じです。2018年以降、Youtube の利用者が急増しました。
日本の SNS 使用率を見てみると Twitter やインスタが上位に入ってきますが、台湾では Twitter の使用率は 21%、インスタの使用率は 35% です。ただしインスタに関しては、ユーザーの年齢層及び利用率が年々上がっています。今後の動向に目が話せません。
台湾では Twitter はすでに過去の産物状態で、日本のアニメやゲーム情報を収集目的としたオタクチックなユーザーが多いようです。
これらの結果を踏まえると、台湾では Facebook と Youtube に人が集まっているので、結局 Facebook 広告や Youtube 広告をやろうということになります。
いかがでしたか?台湾の人は Facebook が好き、という事が理解できたと思います。ここから本題である、Facebook 広告についてお話をしていきたいと思います。
台湾 Facebook 事情と対策
それでは Facebook 広告について話をしたいと思います。台湾では、人口の80%以上が Facebook を使っているということを前章ではお話しました。この内の95%は、スマホを使ってアクセスしていることもわかっています。
(出典:https://www.marketersgo.com/marketing/2018/04/15/2017-social-media-analysis-report/)
従ってコンテンツのモバイル対応や AMP (スマホでアクセスした時に高速でロードするページ) の対応が重要な課題となります。残念ながら、台湾にいる多くの企業や広告代理店は、これらの課題に対して対応が非常に甘いと感じます。
しかしこれは言い方を変えれば、今モバイル対策をすれば、競合をリードできる可能性があるというわけです!
※ちなみに、applemint ではモバイル主義な市場に合わせ、バナーの新たなサイズテストや AMP対応の LP制作にいち早く取り組んでいます。
始まるFacebook のスマホ対策
2018年末に、 Facebook の推奨バナーサイズが変更されました。今まで1200×628の横長だったのが、現在は1080×1080 の正方形バナーサイズが推奨されています。
スマホ経由の流入が増加した事で、スマホで見やすいサイズが推奨されるようになりました。また、正方形サイズは、インスタグラムの広告でも見やすいのが特徴です。
ではバナーサイズを正方形にしたことで、どんな変化が起きたかご紹介したいと思います。
applemintのテスト事例
某クライアントは Facebook で実店舗サービスを広告しており、またコンバージョンの約9割がスマホ経由でした。広告運用面ではモバイルユーザーを意識したバナーサイズで ABテストを行いました。
用意したサイズは以下の3サイズです。順に、40%、80%、100%です。これらの数字はスマホ画面の占有率を表します。
横長 :(以前の規定サイズ)スマホ画面占有率 40%
正方形 :(新たな推奨サイズ)スマホ画面占有率 80%
縦長 :スマホ画面占有率 100%
結果は以下です:
<静止画のサイズ ABテスト> (2018年)
サイズ | クリック率 |
横長 (1200*628) | 2.33% |
正方形 (1080*1080) | 5.93% |
クリック率が大幅に改善しました!
<動画のバナーサイズ ABテスト>(2018年)
サイズ | クリック率 |
横長 (1200*628) | 1.59% |
正方形 (1080*1080) | 3.25% |
縦長 (1080*1920) | 8.51% |
縦長のバナーは横長と比較すると約4倍の差になりました!
当時スマホ対応のバナーがかなりレアな存在だったこともありここまで伸びたのかもしれませんが、それにしてもすごい差です。
1080×1080のバナーは対応しているけど、1080×1920の縦長のバナーは対応していないという会社は多いのではないでしょうか?この機会に試してみてはいかがでしょうか?
以上、台湾のスマホ事情と台湾人の大好きな Facebook についてお話しさせていただきました。applemint では市場トレンドに合わせ、広告のモバイル最適化およびサイトのモバイル最適化を積極的に行なっています!
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