こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
今日は台湾におけるホテルのマーケティングについてお話しをしたいと思います。具体的には日本人出張者をどうすれば獲得できるか?という事についてお話をしたいと思います。
結論からお話をすると「Google 広告に一工夫を加えることで日本人出張者の獲得がしやすくなる」と思っています。
最近のニュースによると、2024年第1四半期に台湾を訪れた観光客は累計200万人以上(前年比85%ほど増)で、日本からの観光客は約35万人と最も多く、前年比でも増えています。
台湾の観光業も徐々に回復していますが、現在多くのホテルが力を入れているのが、日本人ビジネスマン(出張者)の獲得です。
applemint では、2023年1月から4月までの3ヶ月の間に、なんと3つのホテルから日本人ビジネスマン獲得のためのデジタルマーケティングの相談が来ました。
少し余談ですが、僕の兄も先日、日本から台湾に出張で来ました。彼は南港で行われた、台北當代藝術博覽會という展覧会に出席するために出張で来たのですが、その他にも台湾では今後セミコンやアニメ系のイベントなど、日本人出張者向けにさまざまなイベントが開催される予定です。
今日は、そんな注目の集まる、日本人出張者獲得についてお話ができればと思います。
自分に置き換えて考える
マーケティングをする時に大事なことは、「自分が出張者なら…」と考えることです。
例えば僕は、半年に一回バンコクへ出張へ行きます。ホテルの手配はスタッフがしてくれますが、仮に僕がホテルを手配することになったら、まずは検索をするでしょう。
ここから分かること、つまり、日本人の出張者を狙い撃ちできるマーケティングの一つが検索広告だということです。
「でも、うちは台湾にあるホテルです。台湾から日本にいる出張予定者に対して検索広告はできるのですか?」とよく聞かれますが、もちろんできます。
Facebook やInstagramの広告も、台湾にいながら国を跨いで日本へ広告を露出できますし、その逆も可能です。LINEだけは、残念ながら国を跨いで広告の表示ができません。
いずれにせよ、ホテルの集客をする時に鉄板のデジタル広告と言えば「検索広告 (Google 広告) 」と覚えておくといいです。
検索広告の問題
しかしそんな検索広告も問題がないわけではありません。検索広告の問題は何かというと、競合が多いことです。
自分達のホテル名を Google で検索すると、Booking.comや、Expedia、Trip Advisor、agoda といったネット予約サイトが出てきた経験はあると思います。
競合が増えると何が問題かと言うと、主に2つあります。
- 広告の単価が上がる
- 自分達の広告がなかなか表示されない
デジタル広告は基本的にオークション制のため、入札社(競合)が多ければ多いほど、広告の単価が上がります。逆を言えば、競合が少なければ少ないほど広告単価は下がります。
applemint では2020年から知床第一ホテルさんのお手伝いをしていますが、「知床」「ホテル」というキーワードを検索すると、楽天トラベル、Expedia、agoda、の他に、知床にある様々なホテルがこのキーワードに対して広告をかけています…
はっきり言って、めちゃくちゃ多いです…
競合が多いと、入札単価が上がりますし、何より自分達の広告が表示されにくくなります…
「台湾」「ホテル」というキーワードも、同様にかなりの数の競合がいます。
Expedia や agoda といったサイトから予約が来たら、それはそれで売上につながりますが、マージンを取られるので、ホテル経営者としては当然自社サイトから予約が欲しいわけです。
ではどうすればいいでしょうか?
解決策:検索広告 + 実店舗の目標に基づく P-MAX広告
applemint では「検索広告」と「実店舗の目標に基づく P-MAX広告(旧:ローカルキャンペーン)」という店舗集客の広告をおすすめしています。
「検索広告」は無理をしない程度に予算を設定します。また、Expedia や agoda といったホテル予約サイトの検索広告の弱点をついた検索広告をします。
ではホテル予約サイトの弱点とは何か?それは、カスタマイズした広告文が苦手という弱点です。
現在ChatGPT や様々な AI ツールが魅力的な広告文を書く手伝いをしてくれますが、いくら魅力的な文章を書いたとしても、最終的な設定を行うのは人間の仕事です。
広告運用者だからこそ分かるのですが、いちいちカスタマイズした広告文を設定するのはかなり面倒です。
なので、ホテルサイトの検索広告の文章を見ると、「台湾のホテルは xxx」、「台湾のホテル最安値」といった一般的な言葉ばかりが並びます。
ホテル予約サイトの広告運用を担当する広告代理店は、膨大なキーワードを設定する必要があり、いちいち「日本人出張者」というニッチなキーワードにまで対応するケースはレアです。
僕らはその弱点を突きます。具体的には日本人出張者に刺さる広告文の設定を行います。例えば「南港へのアクセス20分」、「日本語対応OK」、「台北日本人街中山のど真ん中」などの出張者が好きなキーワードを設定します。
「台湾のホテルなら xxx」という広告文と、「南港へのアクセス20分」という広告文のどちらが日本人出張者にとって魅力的かは一目瞭然かと思います。
また、日本から台湾へ出張する方のホテルの手配を、台湾の支店にいる駐在員が行う場合があります。そんな場合には、「実店舗の目標に基づく P-MAX広告(旧:ローカルキャンペーン)」という店舗集客の広告が有利です。
詳しいお話をすると、2000文字以上になるのでここでは控えますが、applemint ではこの「実店舗の目標に基づく P-MAX広告」を使って、台湾現地にいる KARADA factory さんの集客UPを実現しています。
その他、Google広告には「ホテル広告」というメニューもあるのですが、管理が少し煩雑です。もしも、マーケティング予算に余裕があれば行うといいでしょう。
applemint では現在台湾でホテル向けのデジタル広告および SNS運用を行なっています。
日本人出張者の台湾におけるニーズが分かるのは、今までに実施に台湾で何人もの出張者の対応をしてきたからです。
残念ながら日本国内にいる広告代理店さんは、台北やその他の台湾の都市の地理を理解していないですし、実際の出張者のニーズを把握できません。
それに加えて、applemint では店舗集客の広告を2018年から台湾で行っており、おそ楽台湾現地にいる広告代理店の中で、最もデジタル広告を活かした集客を得意としています。
台湾における日本人出張者へのデジタル広告に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご連絡ください!
以上 applemint 代表佐藤からでした!
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