こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
突然ですが、僕はリモートワークをきっかけに急にサラダに目覚めました。今では毎日1食は必ずサラダを食べています?
僕が食べるサラダはパワーサラダといってベジタリアンの方が食べるようなサラダと少し違います。お魚&肉をバンバン入れますし、ナッツやチーズもバンバン使います。
元々は炭水化物を減らす目的でサラダを食べ始めたのですが、食べ始めるとめちゃくちゃ美味しいんですね(笑)健康の為とか抜きでサラダはいいと思ってます??
そんなこんなでサラダ生活を始めてもう1ヶ月経つのですが、今度はもっと本格的なサラダが食べたいと思い、台北にサラダのお店がないか探し始めました。そしたら台北にはサラダのお店がびっくりするぐらい少ないんですね。むしろ結構潰れてます?
あったとしてもサラダのお店というよりはベジタリアンのお店で、ピザやパスタがメインで、飾りにサラダを置いているような感じです。どうやら台湾ではサラダがあんまり流行ってないぽいのです。
そこでこのブログでは改めて台湾のサラダ事情について書いてみる事にしました!台湾でサラダを流行らせたい!と思っているような方や、台湾起業歴4年の僕だったらどうやってサラダ店をするかということが気になる方が必見です!?
台湾でサラダを流行らせたいなんて思っている人はいないと思いますが…泣
Contents
台湾の人はサラダを食べない!?
まず、台湾の人はサラダを食べないのか?という疑問に答えたいと思います。結論から言うと、よくわかりませんでした。ネットでいくら調べてもサラダに関する統計的な数字は出てきませんでした。
食べている人はもちろんいるでしょうし、食べてない人は食べていないでしょう。ただ、台湾に住んでもう6-7年経つ僕の勝手な感想を言わせてもらうと、台湾の人はあまりサラダを食べないと思っています。
実際、周りでサラダを積極的に食べている人はあまりいませんし、外食でサラダを食べる機会は少ないです…
台湾の人がサラダを食べない理由
では、台湾人はなぜサラダを食べないのでしょうか?中国語で「台灣人 不吃 生菜」(台湾人 生野菜 食べない)、「台灣人 不吃 沙拉」(台湾人 サラダ 食べない)と検索した所、いくつかコメントが出てきたので一部を紹介したいと思います。
- 野菜についている農薬、細菌、寄生虫が怖い
- 台湾の野菜は農薬だらけ
- 高い
- お店は高いくせに量が少ない
- ドレッシングの種類が少ない
- 野菜は炒めた方が美味しい
色々見ると、台湾の生野菜は農薬や寄生虫が怖いという声がかなりありました。この意見が正しいと、消費者はサラダを食べる時に野菜をかなり洗う事になると思います。ちょっと面倒ですね。
また、レストランの衛生管理を信用しない消費者は、外食してもサラダを頼む事を控える事が予想されます。台湾でサラダのお店が流行らない理由が何となくわかってきた気がします….?
他は野菜の値段やサラダのドレッシングのレパートリーが少ない事を嘆いているマイナーな声がありました。
次に、これらの意見がどれだけ正しいのか更に調査を進めることにしました!
台湾の野菜は本当に農薬&細菌だらけなのか?
まずは Google で台湾の野菜は農薬&細菌だらけなのか調べてみました。その結果、「台湾の野菜は農薬だらけだ!」と書いてあるニュースがかなり出てきました。台湾の野菜は危ない!みたいな動画もわんさか出てきました。
参考までに以下に僕が見つけた動画のスクショを貼り付けます:
まーでもメディアってそんなもんですよね?(笑)煽るのが仕事です。また、以下の記事では、市場で買った野菜は管理が杜撰だから特に注意が必要な事を指摘しています。
台湾の野菜に本当に大量の農薬が付いているかはわかりませんが、少なくとも台湾の人が野菜に農薬がついていると思っている事は何となくわかりました。
僕はぶっちゃけそんなに不安視してません(笑)ただ、もちろん野菜は洗います。台湾に住んだ事がある人ならわかると思いますが、台湾の野菜って虫が結構ついてます(苦笑)
僕は、「虫が野菜に寄るって事は逆に安全なんじゃない?」って思ってあんま気にしてませんが、さすがに食べたくはないので野菜を洗います。
何はともあれ、一部の台湾の人は生野菜はしっかり洗わないと怖いと思っている事は間違いなさそうです。
参考:台灣最毒蔬菜排行榜!小心農藥悄悄吃下肚?健康2.0 20170205
参考:生菜安全/就近吃、正確洗 本土生菜新鮮也環保
台湾のサラダは高いのか?(野菜の値段を見る)
次にサラダの値段が高いかどうかお伝えします。結論を言うと高いと思います。野菜の値段は日本と比べて同じぐらいか、物によっては高いと思います。(残念ながら日本のスーパーの野菜の値段をあまり覚えてませんが (苦笑)….)
それでいて台湾人の給与水準は日本人の半分ぐらいなので、日本と同じ値段なら少し高く感じるかもしれません。以下は僕が2021年6月21日に台湾のスーパー大手『全聯』で撮った、サラダによく使われる野菜の値段です。 (2021年6月22日現在の為替レート:1台湾ドル = 3.95円)
写真はありませんが、レタスも最近高くて一玉69-79元します。(300円ぐらい)これらは台湾の人にとっても決して安い値段ではないと思います。
野菜の値段が高いからサラダを食べないという主張は一理あると思います。
台湾はドレッシングの種類が少ないのか?
次に、サラダのドレッシングが少ないという指摘が正しいかどうか見ます。こちらも台湾で有名なスーパー『全聯』で撮ったドレッシングコーナーの写真を貼り付けます。
まー確かに少ないですね…ドレッシングは下の段の端っこという扱いです。相当虐げられてます?
しかしこれが、輸入物が多い Jasons というスーパーになると全く変わります(笑)Jasons のドレッシングコーナーはすごいです!以下写真ご覧ください:
なぜ全聯はドレッシングが少なくて、Jasons は多いかというと単に全聯ではドレッシングが売れないからだと思います。これは台湾の人がサラダを食べない事を示唆しています。
それに対して Jasons は輸入物が多く、比較的高所得者や外国人が利用します。高所得者や外国人はサラダを結構食べている可能性があります。
Jasons と全聯という二つのスーパーに寄って、ドレッシングは探せばある事がわかりました。従って、ドレッシングの種類が少ないからサラダを食べないという主張はあまり正しくないんじゃないかなと思っています。(というかドレッシングは自分で簡単に作れます(笑))
まとめ:台湾でサラダを売りたかったらこうしろ!
今回台湾におけるサラダの調査をして思ったのが、台湾人の「生」の野菜に対する懐疑心です。僕には生の野菜は農薬や虫がついているから食べたくないという発想はありませんでした。
僕は日本にいた時、サラダをあまり食べてませんでした。それは野菜の値段が高かったのといくら食べてもお腹を満たしてくれないという理由からでした。しかし日本にいた時、野菜についている農薬が怖いから生野菜は食べたくないと考えた事はありませんでした。
仮に僕のネット上で調べた調査結果が本当で、台湾では生野菜の安全性が疑わしいから、人々はサラダを食べないとします。その場合、もしも僕が本気でサラダ屋を始めるとしたらまずやらなければいけないのは「安全性の訴求」です。
これが所謂マーケティングであり、コミュニケーションの設計です。世界や日本で流行っている商品やサービスが違う国で流行っていない場合、そこには必ず理由があります。少なくともその流行っていない理由を調査し、仮説を立てる必要があります。
仮に安全性が原因で台湾人はサラダを食べてないとします。それなのに「うちのサラダは美味しい」「うちはドレッシングと野菜の種類が30種類以上」「健康的」「栄養抜群」といった訴求でお店を開いても、このサラダ屋は「安全性」という悩みを解決してないので苦戦するでしょう。
まずは安全性をアピール必要があります。安全性をアピールするためにはお店の内装やサラダの見せ方も徹底してサラダの安全性がわかる形にしなければいけません。もしかしたら目の前で野菜を洗っている姿を見せるといいかもしれません。
マーケティングやコミュニケーションの戦略って商品を販売してから行うのではなく、商品を販売する前から始まるんです。だからマーケティングって重要なんですね。マーケティングミスったら売れない確率が飛躍的に上がってしまいます。
なので、僕がもしも本気で台湾でサラダを売りたいと思ったら、自分なりに台湾でサラダが流行らない仮説を立てて、この記事やネットの記事だけを頼りにせず、まずは実際に友人や知り合いに自分の仮説が正しいか聞きます。
その後に売り方とコミュニケーションの仕方を考えます。
もしも台湾で何かしら新しい形態のお店や流行っていないサービスを開こうと思っている方はまずは調査をして流行っていない理由を調べてみてはいかがでしょうか?
以上 applemint 代表佐藤からでした!
P.S. 僕が思う日本で流行ってて台湾で流行っていないもの:サウナ、サラダ、納豆、サッカー、合コンなど
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