こんにちは!台湾でデジタルマーケティング会社の代表を務める、applemint の佐藤 (@slamdunk772) です。
突然ですが、ちょっとした宣言をしたいと思います。applemint は多分台湾にある日系広告代理店/デジタルマーケティングエージェンシー業界の中で SEO が一番出来ます。
なぜそう言えるか?
それは applemint がコンテンツの質に費やす時間が、他の会社とは比べものにならないほど多いからです。台湾にいる日系の広告代理店/エージェンシーの中で僕らより日本語と中国語のコンテンツを作って、僕らより動画コンテンツを作っている会社を僕は知りません。
ちなみに今の時代、コンテンツなき SEO はありえません。
顧客の中にはウェブサイト内にキーワードを散りばめて、簡単な設定をすれば上位に表示されると考えている人もいますが、それはデタラメです。
applemint は毎週、日本語と中国語でブログを投稿します。日本語のブログに関しては5年間ほぼ毎週のペースで新規更新しています。更新しない時も、過去のブログを修正しています。
台湾で起業することをテーマにしたブログなんて最低でも7回は修正を加えました。こんなにコンテンツに力を入れるのはもちろん SEO のためです。結果、 applemint は毎週デジタルマーケティングや台湾に関するお問い合わせをいただいています。
そんな applemint が実践している台湾 SEO のやり方を知りたくないですか?今回はこのブログを通して、applemint が実践している超具体的な SEO のノウハウを皆さんに特別に教えます。
ブックマークの準備をお願いします!(笑)
※長文:読解時間8分
※2022年4月8日更新
Contents
Step1. 事前準備
まず、コンテンツを執筆するにあたって、いきなり何かを書き始めることはありません。必ず事前準備が必要です。ここでいう事前準備とは主に、コンテンツを執筆する上で、目的やターゲットを明確にすることです。
SEO を生業とする会社なら、どこでもまずは目的の明確化からスタートすると思います。applemint も同じです。以下 は弊社が事前準備をする際に意識するポイントです。ちなみにコンテンツの目的は主に以下の3つに分けられます。
- 3つの目的
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1. お問い合わせ/購入/予約か?
2. エンゲージメント (読み応えのあるコンテンツの提供)か?
3. 流入数の増加か?
ターゲットの明確化
次に目的を果たすために、誰に対してコンテンツを書くべきか、明確にします。
例えば applemint がリード獲得を目的でコンテンツを執筆した場合、ターゲットは台湾でデジタルマーケティングに興味がある人になります。
商品やサービスの特徴を明確化
ターゲットを明確にしたら、 SEO を実施する会社の商品やサービスをきちんと理解する必要があります。顧客を理解せずにいいコンテンツは書けません。
例えば健康食品を売っている会社が、「販売目的」で「台湾の女性」をターゲットにコンテンツを書いたとします。
この会社がビタミン C の錠剤を売っていたら、ビタミンCの効果を詳しく知る必要がありますし、この会社のビタミンCの錠剤が他と比べてどう違うか理解する必要があります。
Step2. キーワードプランニング
目的を明確にし、ターゲットも明確になったら、キーワードのプランニングを行います。キーワードプランニングとはどのキーワードを狙うか戦略を立案することです。
例えば、applemint が「リード獲得」という目的で、「台湾のデジタル・マーケティングに興味がある日本人」をターゲットにしたとします。
この時、「台湾デジタル・マーケティング」に興味がある日本人が検索する目的は主に3つあります。
- 検索をするユーザーの意図
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1. 情報収集
2. サービス提供会社の比較
3. 問い合わせの検討
例えば、台湾デジタル・マーケティングに関して『情報収集』が目的のターゲットは、「台湾デジタルマーケティング 市場」「台湾デジタルマーケティング やり方」「台湾デジタルマーケティング 事例」、などと検索するでしょう。
『比較』が目的のターゲットは、「台湾デジタルマーケティングエージェンシー」、「台湾広告代理店」、「台湾広告代理店 おすすめ」、などと検索すると思われます。
最後に、『問い合わせの検討』を考えているターゲットは、「台湾 Facebook 広告 費用」「台湾 Google広告 費用」「台湾 ウェブマーケティング 流れ」など、より具体的な検索が考えられます。
このようなキーワードをリストアップしていきます。
Step3. ツールを使う
どんなキーワードを狙うかリストアップしたら、次にそれらのキーワードに関連したキーワードをさらにリストアップします。
例えば「台湾 Google広告 費用」というキーワードをリストアップしたら、「台湾 Google広告」と検索しているユーザーは他にどんな関連キーワードを検索しているか調べます。
弊社では Ahrefs やGoogle keyword plannerを使います。 Ubersuggest を使う人もいると思います。Ahrefsは有償で、年間12万円ほどかかります。
以下は例えば台湾で『台湾 google 広告』と検索した人が他にどんなキーワードを検索しているかのリストです。
検索量が少なく、関連キーワードがほとんど出てきませんでした(泣)このように Ahrefs で関連キーワードが出なかったらGoogle が提供している keyword planner というツールを使います。
残念ながら何も出てきません…(泣x2) ではどうするか?最後に実際にGoogle で検索します。すると面白いキーワードが二つ出てきました。「リスティング広告」と「インバウンド広告」です。
こうして地道に目的を達成できそうなキーワードをリストアップします。ちなみにこの作業はみなさんが思っているよりも時間がかかります。そのためこんな地道な作業をしない SEO 業者は相当います(苦笑)
「内部最適化します!」と言う会社が大抵こういった地道な作業を行わず、コンテンツを書かないで楽して金儲けをしようとします。
しかし事前準備はこれだけではありません。もっとあります….
Step4. キーワードの精査
キーワードをリストアップしたら、それらのキーワードを狙うべきなのか精査します。この判断をする基準がいくつかあります。
- 主なキーワード精査基準
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1. 検索量
2. 検索結果の種類
3. 難易度/競合性
まず、大まかな検索量を調べます。リード目的のSEOなら、検索量はそこまで重要ではないのですが、誰も検索していないキーワードを狙ってもしょうがないので、検索量を調べます。
以下は「腰酸原因」というキーワードで上位表示を狙った場合の、「腰酸原因」の検索量です。
ムラはあるものの、一応コンスタントに検索量があります。このようなキーワードはそれだけ露出機会も多くなるので、SEO をしてもいいキーワードになります。
次に、検索結果の種類を調べます。Google 検索の結果は主に3種類に分けられます。
- 3種類の検索結果
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- Informational Query
- Navigational Query
- Transactional Query
ここで Informational Query とは検索結果に「情報」が出る場合を指します。「台湾 グルメ」と検索すると、台湾グルメに関する『情報』が出てきます。これは Informational Query です。
次に、「apple」と検索をしてみてください。apple 社(会社)の商品紹介ページが検索結果に出てきます。このように検索結果に会社関連のページが出るようなキーワードを Navigational Query と呼びます。
最後に、「ティッシュ」と検索をしてみてください。Amazon や楽天などティッシュの販売サイトが出てきます。検索結果に販売サイトが出るようなキーワードを Transactional Query と言います。
一般的にNavigational Query と Transactional Query が出るKWは、上位表示が難しいと言われています。
最後に競合性を確認します。競合性とはあるキーワードを狙った時、検索結果の上位に表示される競合コンテンツはどれくらい強いかと言うことです。主にドメインの信頼度やコンテンツの更新日、コンテンツの質等をみます。
例えば「台湾 グルメ」というキーワードを狙ったとします。applemint では検索結果で上位に表示されたコンテンツを一つ一つチェックします。
もしも .gov や .org といった URL が見えたら、SEO では苦戦が予想されます。.gov や .org といった政府系や公的機関の URL は通常ドメインの信頼度が高いのです。
では、その『信頼度』はどうやって調べるか?MOZ というサイトで調べることができます。リンクをクリックすると以下の画面が表示されます。
サーチバーに何を入力してもアカウント登録を要求されるので、まずは、アカウントを作ってログインしましょう。ログイン後、管理画面みたいな所にたどり着きます。
検索バーに「台湾 グルメ」と検索した際に、上位表示されていた URL を入力して、検索アイコンをクリックします。すると、ドメインオーソリティ(信頼度)が表示されます。
ちなみに上記写真にはドメインオーソリティーが 52 と書かれています。52 はかなり高いですね。applemint のドメインオーソリティは 10 ~20 です(苦笑)
ドメインオーソリティが高い URL が、 TOP 5 に上位表示されているようなキーワードは、 SEO が相当難しいので applemint ではあまりオススメしていません。
applemint では検索量が多くないキーワード以外は、1ページ目に表示される可能性があっても TOP5に入らなければ SEO をおすすめしていません。理由は TOP5 以降の CTR が低いためです。以下は自然検索のポジション別 CTR です。
これを見ると、1ページ目表示であっても、5位以下だと、ほとんどクリックされないことがわかります。
要するに1ページ目でも下部表示だとあまりクリックされないと言うことです。
これが、1ページ目でも下部で表示されるなら SEO をオススメしない理由です
ここまで読んでみてどうですか? SEO ってきちんとすると、とんでもなく時間がかかります。生半可な気持ちで SEO のサービスを提供するのは難しいことがわかったと思います。
Step4. コンテンツ企画
キーワードをリストアップし、調査をして、いよいよ狙うキーワードがわかったら次はコンテンツの企画です。どんな、コンテンツを書けばいいのでしょうか?
ポイントは競合よりちょっといいコンテンツです。
実は SEO で上位表示されるコンテンツは、大抵以下の共通点があります。
ここでは事例をもとに解説します。まずは、2022年4月8日に「台北 クラブ」と検索した結果をご覧ください。
ちなみにこのキーワードの検索結果は『情報』が表示されるので Informational Query ですね。狙いやすいキーワードになります。
タイトルを見ると、1・2・ 4番目に表示されているコンテンツは、いずれも「台北クラブ〜選」という台北にあるクラブをピックアップしたコンテンツです。
これは Google が「台北 クラブ」と検索したユーザーは「色んなクラブの情報を欲している」と結論づけ、色んなクラブを紹介するコンテンツを上位に表示させているためです。
Informational Query は一般的に情報を網羅したコンテンツが有利と言われています。従って「台北 クラブ」というキーワードを狙う場合、まず競合他社同様に色々なクラブの情報を網羅したコンテンツを書く必要があります。
その上で、競合よりももっといいコンテンツを書けば上位表示も夢ではありません。ではもっといいコンテンツとは何か?専門的で信頼できるコンテンツです。
専門性はコンテンツの中身がどれだけ専門的でユニークかということです。また信頼性はその情報がどれだけ信頼できるか?ということです。
台北にあるクラブの入場料からドリンク代や広さまで、ものすごく細かく情報があると専門的ですよね?また、クラブ関係者の方が独自の視点でレビューをしていただユニークですよね?
もしもこのブログが誰かの SNSで 紹介されてたら、情報の信頼度が増しますよね?
このように SNS や他の人のサイトでコンテンツが参照されることをバックリンクと言います。色んな人に参考にされているコンテンツは信頼度が高いと判断され、 SEO に有利と言われています。
コンテンツを企画する時のステップをまとめます。
- SEO コンテンツ企画
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1. 狙うキーワードを実際に調べて共通点を見つける
2. 競合よりもより専門的で信頼できるコンテンツを書く
3. SNS や色んな人のサイトで参考にされるようなコンテンツを目指す
繰り返しになりますが、SEO をちゃんとする会社はこんな手間のかかることをしています….
Step5. コンテンツ執筆
コンテンツを企画し、企画に沿って、取材や写真撮影をしたら、いよいよコンテンツの執筆です。applemint では、特に一番最初の章であるイントロ部分に気をつけています。主に以下を意識しています。
- 第1章の注意点
-
who:誰が書いたか、誰に書いているのか?
what:何が書かれているのか?
where:どこのことを書いているのか?
why:読者はなぜこれを読む必要があるのか?
また文章内では「この」、「その」、「あの」といった指示詞も極力使わず、毎度主語を書くよう意識しています。行数も3行以内に大体納めます。カギカッコも極力避けます。
Step6. 写真
人は情報を聞くだけだと、72時間後にはその10%しか記憶していませんが、絵を加えて情報を聞くと、65% が記憶に残るそうです。そのため、ブログでも絵を見せることは非常に重要です。
また、Backlinko という SEOで有名なビデオでは、インフォグラフィックを多用することを薦めています。インフォグラフィックは Canva を使うと簡単に作れます。以下弊社が作ったインフォグラフィックの例です。
非常に見やすいですよね?写真は、自分で写真をとった場合は、自分のを使えばいいですが、そうでない場合は、Shutterstock や Unsplash の写真を使用しています。Canvaにも使える写真がたくさんあります。
Step7. その他
コンテンツの企画とコンテンツの執筆を終えたら、いよいよ公開です。と、その前にタイトルを決めます。
よく、最初にタイトルを決める人がいますが、何を書くかわからないのに、タイトルを決めるのは間違っていると思います。
applemint ではタイトルを書くうえでいくつか注意している点があるのでご説明します。
- applemint 流タイトルの注意点
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1. 検索で狙うキーワードは前半に入れる
2. 数字、それも奇数を使う
3. 誰に対して書いているかすぐわかるようにする
4. インパクト
他にもありますが、とりあえずはこの4つです。例えば台北のクラブについて書いたコンテンツを執筆したら、「台北クラブ」と検索された時にコンテンツを表示させたいですよね?そしたら「台北クラブ」というキーワードはタイトルの前半に含めます。
また、数字を入れると信憑性が増すので、なるべく入れています。人間はなぜか奇数を信じるらしいので、できる限り奇数にします。
最後は誰に対してのブログなのかを明確にし、さらにインパクトを意識してタイトルをつけます。
タイトルに関する参考ブログ:Webライターなら知っておくべき「読まれる」記事タイトルの付け方7選
画像の alt タグ、meta description
Google の検索結果は全て機械任せです。そのため画像の内容を判断するためにテキストの説明が必要です。そこで、画像を機械に説明するために alt タグというテキストを付け加えます。
ただ、altタグに関してはGoogleの John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が2022年3月に「画像検索だけに利用され、ウェブ検索には利用されない」という発言をしました。そのため観光写真など画像検索を狙った画像でなければ、altタグを一生懸命入れる必要はなさそうです。
とはいえ、入れておくに越したことはないので注意ポイントを伝えます。それは「関連のない画像にまで、狙うキーワードだからとalt タグに入れまくってはいけない」ということです。
例えば「台北 クラブ」のキーワードを狙ってブログを書いたとします。その中で、自分が頼んだドリンクの写真を載せたとします。この時、以下のドリンクの写真の説明(altタグ)が「台北 クラブ」だったらおかしくないですか?
狙っているキーワードを散りばめれば、上位表示されると勘違いしている方もいますが、Google は関連のない写真をちゃんと判定します。なのでaltタグをつけるなら正しい説明をしましょう。
最後に meta description と meta tag を入れれば、問題ないです。meta description は Google 検索結果の説明文に反映されます (以下)
meta descriptionも、特定のキーワードでの上位表示を狙いたいからといって、わざとらしく何度もキーワードを入れたところで順位は改善しません。内容とターゲットが一目でわかる文章を心がけましょう。
Step8. 読み直し
冒頭でも少し書きましたが、書いて公開したら終わりではありません。書いてから何度も何度も読み直し、修正することが大事です。読み直しをしていないと思われる人のブログには一つ共通点があります。
それは、内容が物足りないということです。誤字脱字や表現がおかしいことも多々ありますが、読み直していないと思われる人のブログを読むと、ものすごく物足りなさを感じます。
つまり内容が浅いのです。
なぜそう思うかと言うと、私自身が自分の書いたブログを読みなおすと、物足りなさを感じるからです。もし周りにブログを書いている人がいて、内容の浅さや物足りなさを感じたら、読み直すことを伝えてください。
読み直すって当たり前のことなのですが、その当たり前が面倒でやらない人はかなりいるので、applemint ではスタッフに何度も読み直すように言っています。
最後に
いかがでしたか?applemint では SEO を行う場合、本当にこれらのステップを踏んで SEO を行います。そして大部分の日系の広告代理店やエージェンシーはこんなことしません。大部分は手抜きをして金稼ぎを目論みます。
もし、applemint の SEO に興味を持った方は是非コチラからご連絡ください。applemint は他より結果を出す自信があります。
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