こんにちは、台湾でウェブマーケティングのサービスを提供する applemint 代表の佐藤 (@slamdunk772) です。
突然ですがみなさん は台湾の「イチゴ族」ってご存知ですか?いちご狩りをする人や、イチゴばかり食べている人たちではないですよ(笑)
台湾にいるゆとり世代みたいな人たちのことを、台湾ではイチゴ族(草莓族)とよく呼びます。イチゴ族はストレス耐性が弱く、いちごの様にすぐに潰れてしまうことから「イチゴ族」(草莓族) と呼ばれています。また、イチゴ族はよく辞める事から最近では「すぐ辞める若い人=草莓族」みたいにも認識されてます。
なんだか日本も台湾も似てるかもしれませんが、今日このブログではそんな台湾のイチゴ族の実態と対策についてお話をしたいと思います!
台湾でいちご族の存在を知ったきっかけ
僕が「イチゴ族」という単語を知ったのは『我們與惡的距離』というドラマが初めてでした。ドラマの中で準主役だった有名な女優さんがある時会社を辞めようとしていた部下に対して、「あなたも結局その辺のイチゴ族と同じなのね」と言って、僕はこの単語を知りました。
それ以来、僕の中でイチゴ族はストレス耐性がなく会社を辞める人という認識です。台湾は離職率が高いのは知っていましたが、そのドラマを見た当時は会社を立ち上げてまだ2年でスタッフも3人という事もあり、僕にはイチゴ族の存在がイマイチぴんと来ませんでした。
しかし、3年目の 2019年に僕はイチゴ族のお話を初めて聞きます。会社が少し成長し、台湾で人材が必要になった僕は某人材派遣会社の知り合いに相談をしてみることにしました。その後知り合いに担当者を紹介してもらい、担当者とお話をし、担当者に対して「営業職で求人を出してもらえますか?」とお伝えしました。そしたら担当者の方から来た返事は衝撃的でした。
「佐藤さん、今時の台湾の若者はとにかく営業をしたくないんです。台湾の若い人は顧客に会いに行くのが嫌なんです。その理由は断られたり叱責されたりすることが嫌だからです。なので営業職を見つけるのは結構時間がかかると思います。」
これが所謂イチゴ族だそうです。そりゃ誰でも断られたり怒られたりのは好きじゃないですが、台湾の若い人は営業職が嫌なのかな?とその時に思い、初めてイチゴ族の存在に触れました。
イチゴ族はコミュニケーションNG
前章ではイチゴ族は営業職が嫌いとお話をしました。そのほかに嫌いな業務はなんでしょうか?次に僕の知り合いの広告代理店にいたイチゴ族のお話をします。
イチゴ族はどうやら顧客と会うのをストレスと感じるようで、顧客を避ける傾向にあるようです。
僕が聞いた某イチゴ族の方は顧客と対面するのが嫌いで、常に裏方で広告運用ばかりしていたそうです。ある日、クライアントが会社を訪問することになった際も、その子は上司の指令を頑なに断って、クライアントに会うことを拒んだそうです。
ちなみにこの方は顧客との対話は嫌い、尚且つ上司とのコミュニケーションも嫌がったそうです。顧客との対話を嫌う理由はやはり怒られたくないからだそうです。上司とのコミュニケーションを避けるのも、やはり怒られたくないからだったそうです(笑)
ちなみにイチゴ族の特徴についてもっと詳しく知りたいという方はコチラのwikipedia をどうぞ(中国語)。以下、いくつか wikipedia から抜粋しました:
- 台湾いちご族の特徴
-
1. ストレス耐性が低い
2. 忠誠心が低い
3. 従順さが低い
4. 個人の権利が集団より優先される
イチゴ族への対策
ここまで色々イチゴ族について話してきましたが、もしもイチゴ族の人が会社にいた場合、どうすればいいでしょうか?企業側の目線に立って対策をお話ししたいと思います。
正直これが答えとして適切かどうかはわかりませんが、もしもイチゴ族の人とやっていけないというなら試用期間中にお別れを告げるのが一番いいと思います。また、イチゴ族の方でも大丈夫という方はイチゴ族が得意そうなお仕事を振ればいいかなと思います。
イチゴ族は忠誠心がなく、ストレス耐性がない一方でもしかしたら何か秀でた能力があるかもしれません。それは雇用してみないとわかりません。適切なポジショニングでどうにかなればそうして、どうにもならなければお別れでいいと思います。
ただし、例えばお給与が高いポジションってどうしてもコミュニケーション能力やリーダーシップを必要とします。これらのポジションはストレスが多く、ある一定の忠誠心がないと務まりません。従ってイチゴ族の方が会社に残る場合は、高給は難しいって先にお伝えしてもいいかもしれません。
イチゴ族だからダメってわけではなく、イチゴ族にはイチゴ族の居場所や給与があると僕は思っています。みんながリーダーになりたい組織や、みんなが攻撃ばかりしたいサッカーチームがダメなようにフォロワーや DFは必要なわけです。
台湾に住んで、会社を経営すれば恐らく一回はイチゴ族に会うことになると思います。その人に合わせる必要はないものの、その人に最適な仕事とポジションを考え、それでもダメな場合は「会社に合っていない」と判断し、お別れでいいと思います。
大した対策ではないかもしれませんが、applemint 代表佐藤から台湾にいるイチゴ族についてでした!
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