みなさんこんにちは!applemintの津山です。
ここ1年半、コロナのせいで全く日本に帰れていない私ですが、台湾にいると全く不便を感じません…。
それは日本から台湾進出をしている企業のおかげで、日本に帰らなくても日本製のものがすぐ手に入るからです!
台湾進出企業ですぐ思いつくのはユニクロ、無印、ニトリですが、これらの店舗は台湾でも大盛況です。台湾人の日本製品に対する安心感が高い証拠ですね。
ですが、台湾人が日本製品を好きだからといって、台湾はビジネス進出が簡単だろう!と思ったらそれは危険です。私は実際に台湾で仕事をして、日本企業が台湾進出する難しさというのを体感してきました…。
そこで今回は、台湾進出に関する「一般的に言われるメリットの落とし穴」と「本当のメリット」、そして台湾進出の成功に必要な対策を、実例付きで全てお伝えします!
ここまで書いていいのか!?と思うくらい書いたのでちょっと長くなりましたが、台湾進出をお考えの方は必見の内容です!
Contents
台湾進出で一般的に言われるメリットの落とし穴
日本企業が台湾進出するメリットって、なんでしょうか?よく言われるのが以下の2点です。
- 台湾は中国進出の足掛かり
- 台湾はコントロールしやすい
でもこのメリットには落とし穴があると考えています。その理由を説明します。
まず一つ目の「中国進出の足掛かり」と言う点ですが、これは弊社の過去ブログでも掲載したように「台湾」と「中国」は全く別の世界です。
特に販売ルートやプロモーションの仕方、そして決済手段に大きな差があります。
中国で通販事業を行う場合、アリババなどの中国国内ECモールを通して販売することが一般的なので、自社LPを活用したマーケティングが難しいと言われています。
また当然、Google広告やFacebook広告もできません。
そして決済手段ですが中国ではアリペイやWeChat Payなどのスマホ決済が主流です。2020年すでに普及率が85%を超え、街中から4万台のATMが撤去されたそうです。
さすがに最近は台湾でもLine payや街口Payといったアプリが普及し始めているものの、まだまだクレジットカードや現金の利用率も70%と高いのが現状です。
つまり台湾で成功したノウハウが、そのまま中国進出に活かせるとは限らないのが実情です。
そして2つ目の「台湾はコントロールしやすい」というメリットについて、これは支店や現地法人を想定しているのでしょうが、かなり危ない認識です。なぜなら私自身が、台湾の現地会社をコントロールできなかった事例を見てきたからです。
多くの台湾人は日本人と同様に真面目なのは事実ですが、ビジネスの世界では自己顕示欲が強く、権力誇示にしか興味がない人もたくさんいます。
実際私が以前働いていた会社でも、台湾人の幹部に好き勝手された結果、生産計画もめちゃくちゃに。結局高いお金を払って日本から董事長を派遣する羽目になりました…
成功している日系企業は、大体優秀な台湾人or日本人ブレインがいると思って間違い無いです。
台湾進出の本当に納得できるメリットとは?
では台湾進出の本当のメリットとはなんでしょうか?それは以下の3つだと考えています。
- ECサイトが急速に発展している
- スマホ・SNS利用率が高くデジタルマーケの活用で戦い方がある
- 日本製品や日本クオリティへの信頼感がある
ECサイトが急速に発展している
90%近いスマホの普及率の高さから、以前から勢いがあった台湾EC市場ですが、2020年以降はコロナ禍もあり急速に勢いを伸ばしています。
これは実店舗を持たない日本企業も十分に台湾に進出できるチャンスがあることを示しています。
最新EC市場についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
スマホ・SNS利用率が高くデジタルマーケの活用が可能
台湾人はスマホ普及率が高い上に、SNSの利用率が8割を超えています。これはアジア平均の6割と比べて非常に高い割合です。
つまりデジタル広告はもちろん、台湾人が大好きなインスタやFacebookを活用すれば、台湾ビジネスの成功率が大きくUPします。
日本製品への信頼感が高い
これはどのサイトにも書いてあるので詳しくは説明しませんが、台湾では日本進口(日本輸入)がイメージアップの売り文句として使われています。またコロナ禍で日本旅行が制限され日本製品ロスの声が高まっています。
台北のドンキホーテが5時間待ちになったことからも明らかですね!
参考:「なんちゃって出国」商機狙う、ドン・キホーテ台湾にも出店
台湾進出を成功させるには
では実際に台湾進出を成功させるために必要なノウハウをお伝えします!
- 台湾にないスタイルの商売で勝負
- 決断力がない人・見栄っ張りの人は絶対トップに置かない
- デジタル広告の活用、ウェブマーケティング重視
台湾にないスタイルの商売で勝負
例えば弊社のクライアントのカラダファクトリーさんは、「マッサージと整骨院の中間」という、今まで台湾になかった新しい整体ビジネスを提供しました。(日本の整体院に近い)
台湾では肩が痛くなった場合、病院のリバビリ科か、街中の按摩やスパの2種類しかありません。そこでKarada Factoryが、日本の整体院のように自費ながら効果の高いマッサージの提供を始めました。
進出当初は苦労されていたものの、台湾人のニーズを掴んだこと、そしてデジタルマーケティングを使ったプロモーションと組み合わせたことで、上手く軌道に乗せました。
トップを厳選する
トップの資質は台湾進出の成功の鍵を握ります。トップにおいてはダメな人は以下のようなタイプです。
- 台湾人をトップに置く場合:見栄っ張りで自分の出世しか考えない人はだめ
- 日本人をトップに置く場合:決断力がない人はだめ
台湾人のトップは決断が早いですが、自分の出世のために会社を私有化する人がいます。こういう人は日本本社が指示を出しても耳を貸さず、自分の指示を通そうとするため、思ったようにPDCAが回りません。
日本人のトップは決断力がない人が結構います。特に駐在で来たトップに多いです。何をするにも本社の意向を聞かないと決められないので、こういう人は台湾人からも信頼されませんし、決断が遅れてビジネスチャンスを逃します。
先程のカラダファクトリーさんの成功はトップの方が優秀で決断力が速かったことも大きく関係しています。PDCAを迅速に回すための人材を配置することが、台湾進出成功の鍵になります!
デジタル広告、ウェブマーケティングの活用
最後にデジタルマーケの活用です。例えば店舗ビジネスの場合、おすすめはGoogle マップ検索(ローカル検索広告)を活用することです。
みなさんgoogleマップを開くと、一番上に広告が表示されるのをみたことがありませんか?あれが『ローカル検索広告』です。
実際、applemintでも実店舗ビジネスを営むクライアントさんに『ローカル検索広告』をお勧めしたところ、とんでもなく集客効果があがりました!
この広告はとにかく安価で露出量が多いのがメリットです。コントロールが効かないという注意点はあるものの、実店舗をもつビジネスなら一度は試す価値があると思います。
台湾Googleマップ検索広告についてのさらに詳しい記事は、こちらをご覧ください。
他にも紹介したいデジタルマーケティングの施策はたくさんあるのですが、ここでは全部書き切れませんでした(笑)
最後に、ちょっとだけapplemintの紹介をします。
弊社はデジタルマーケを活用した台湾進出のお手伝いをしています。デジタル広告運用、コンテンツマーケ、SNS運用、インフルエンサーの手配など、デジタルマーケに必要なお仕事は大体全て対応しています。
applemintはこれまで実店舗型から越境ECまで様々なビジネス形態のクライアント様を担当しました。実店舗型のビジネスでも先程のGoogleマップ検索やSNSの活用で、店舗集客数を大きく改善した実績があります!
もしここで書ききれなかった台湾進出に必要なノウハウをもっと詳しく知りたい場合は、ぜひ一度applemintまでお問い合わせください!
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