【日本人よりお金持ち!?】台湾人のお財布事情と投資の現状

【日本人よりお金持ち!?】台湾人のお財布事情と投資の現状

こんにちは、applemintの津山です。2023年は、株やビットコインの高騰、急速な円安、物価高など、世界の経済環境が大きく変わり、投資や今後の貯蓄計画を見直した人も多いのではないでしょうか?

今回の記事は、そんな皆様の参考になる、お隣台湾の貯蓄と投資についてご紹介したいと思います。

政府の調査結果によれば、日本の金融知識(財務リテラシー)は世界の先進国と比べると高いとはいえず、株式を購入したことがある人は約3割という結果になりました。

しかし一方、台湾では人口にして約半分以上の人が投資口座を持っているという結果も出ています。では台湾の人々はどのように資産運用しているのか気になりませんか?

この記事では、台湾の平均貯蓄額や現在の投資トレンドについて、現地から最新情報をお届けします。台湾のお財布事情を知りたい方は必見です!

気になる台湾人の給料と貯蓄平均

まず、投資の元手となる給与と貯蓄平均について、台湾と日本のデータを比較しましょう。

台湾の給与平均は262万円ほどで、これは日本の6割程度です。

さらに国民全体の貯蓄平均は大体123万円で(23.12月時点のレートを基準とする場合)、日本の1000万円近い貯蓄平均と比べると、台湾の貯蓄額はかなり低い水準です。

台湾イベント in 【日本人よりお金持ち!?】台湾人のお財布事情と投資の現状
引用元:行政院「111 年家庭收支調查報告
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引用元:「金融リテラシー調査2022年」の結果

まあ平均給与が低いから仕方ないよね…と思ったかもしれませんが、実は台湾のデータは貯蓄額に限ったもの。

持ち家や株なども含めた平均資産額を比べると、台湾の方が上位にランクインしています。台湾は世界で5位(日本は11位)という非常に意外な結果になりました。

では台湾人は何で資産形成しているのか?それこそが今回のテーマ「投資」です!

台湾人の一般的な資産比率

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本当にそんなに貯蓄以外の資産が多いのか?と気になる人のために、台湾人が持つ資産の平均的な保有比率を紹介します。調査によると「現預金」が38%、「株や投資信託」あるいは「保険・年金資産」がそれぞれ27%、「その他」が約9%という結果が出ました。

一方、日本人の現預金比率は、総務省データを見るとなんと60%超えです。リスクとリターンが大きい株や投資信託の比率はわずか14%です。

台湾の人は、自分の資産のうち日本人の2倍以上を株や投信に投資してるということがわかります。

台湾人全体で投資してる人の割合

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台湾人は資産形成において、平均給与の低さを投資でカバーしています。実際に今、台湾では人口当たりに占める投資経験者の割合は、株や投資信託などで約5割、保険や年金運用も含めると8割を超えるそうです。

日本は野村総研の調査によると約2割にとどまっており、かなり台湾に差をつけられてます…。

台湾は日本同様に出生率が低く、一部では退職金制度が2027年には破綻するとの噂も…。若者世代は特に強い危機感があり、なんとか自力で資産形成をしようとしているのではないでしょうか。

台湾人がコロナ投資で得た利益がすごい

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台湾はコロナを上手に抑え込み、日経平均のような指標である台湾加権指数が2020年の初めから2022年頭ごろにかけ約200%近くになりました。

株価の急上昇で、台湾の国内投資家は2020年で平均160万円ほどもうけたそうです。

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実際に私の友人はコロナ後の株投資で数百万円儲かったそう…そのお金でテスラを買うとか?

2023年、現在でも台湾では半導体関連を中心に引き続き投資熱が収まらず、2023年7月の証券口座数は、過去最高、人口の半分を超える1221万件に到達しました!

年齢別でも30代以下の若い世代が増加中で、若いうちから資産形成に取り組む台湾人の金融リテラシーの高さが伺えます。

台湾人の人気投資先TOP3

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実際台湾の人がどんな金融商品を運用してるのか気になりませんか?台湾投資家の投資先TOP3は「株や投資信託」「保険」「不動産」です。内容は日本とあまり変わりません!それぞれの内容を簡単に紹介します。

投資先1 株や投資信託

台湾で最も人気の投資先といえば、やはり株や投資信託です。

個別銘柄では、日本人にも馴染みがある「ホンハイ(フォックスコン) 」や、熊本県に進出した「TSMC(台積電)」、最近AI需要で株価が急上昇した「NVIDIA(エヌビディア)」などが人気です。

これは余談ですがTSMCはなんと2010年末から2021年末にかけ株価が10倍近くに上昇。私が台湾に到着した2018年12月から比べても2021年末の価格は3倍近くになりました。

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台湾では外国人でも居留証があれば証券口座開設ができるので、コロナ前に買っておけばよかったな〜と今更後悔しています…

若者の間では、堅実にインデックス投資(ETF)も人気です。利回りは3〜5%で、個別銘柄に比べると低いですが、リスクを負いたくない人にはいいでしょう。

投資先2 保険商品

続いて人気なのは保険商品です。台湾でも、年金(貯蓄型)保険や元本割れリスクがある投資型保険があります。2021年は米ドル建ての投資型保険で、上半期10%近く加入者が増えたそうです。ちなみに同僚の一人は投資型保険に定額積立しているとか。みんな堅実です!

投資先3   不動産

3つ目の投資先は不動産です。ここ数年台湾(特に北部)の住宅価格は1.5〜2倍に上昇していて、利ざや目当てにローンを組んで不動産を買う若者も結構います。ちなみにここ数年の台湾の新築住宅は、半分以上が投資目的で建てられたものです。

台湾の住宅事情や不動産事情をもっと知りたい!という人は、ぜひこちらのブログも参考にしてください!

日本人は台湾の金融商品に投資できるの?

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日本で買える台湾の金融商品とは

台湾の株式市場が絶好調だと聞いて、台湾に投資したいと思った方もいるのでは?そんな皆さんに朗報です。日本からでも台湾市場に投資する方法があります。

それは証券会社が扱う「台湾株式ファンド」みたいな商品を買うか、あるいは特定の証券会社で台湾株の個別銘柄を買う方法です(ただし手数料はややお高めです)。

銘柄を見ると、台湾のセブンイレブンの親会社「統一企業」や、台湾の老舗飲料メーカー「黒松」などもありました。もしお気に入りの台湾の会社があれば、台湾株を扱う証券会社を使うのもいいかもしれません!

台湾の会社に投資するなら財務諸表をチェックしよう

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台湾の会社に投資するなら財務諸表のチェックは欠かせません。

台湾は中国企業と違い、上場会社は公式サイトで決算情報を公開しているので、財務状況の確認はいつでも行えます。

今はChat GPTを使えば簡単に翻訳できるので、個別銘柄を買う場合は事前に確認しましょう。

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実際applemintでも、お客様の状況把握のために決算情報を必ずチェックしています。

(注意)今回のブログの内容は全て個人の見解です。投資をするかしないかは自己判断で行なってください。

いかがでしたか?今回はお隣台湾の投資や資産形成についての状況を、現地からお届けしました!

2023年は急速に円安が進行し、今後ますます金融リテラシーが重要となってきます。貯蓄だけでは資産形成が難しい今、台湾人の貪欲な姿勢を見習って一緒に金融知識を高めていきましょう!

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Kaori Tsuyama

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