こんにちは!applemintの津山です。23年8月現在、再び福原愛さん(愛ちゃん)の離婚報道が日台のニュースを賑わていますね。
最近では愛ちゃんのほうが叩かれている傾向が強いこの話題ですが、そもそも台湾人と結婚するのは、思ったより大変なんです。
特に旦那さんの江宏傑さんは南部の出身。南部ではまだ家族や伝統を大事にする傾向が強いので、国際結婚をした日本人はかなり気を使う必要があります。
愛ちゃんの離婚の原因となった1つが、元々相手の家族のモラハラ。なんでも、義理の母に「あなたは金を生む鶏」と言われたとか言われてないとか…日本人の感覚からするとかなりドン引きしますよね…。
そこで今回は、台湾在住の私だからこそ伝えられる、最新の台湾結婚事情と、台湾人の結婚に対する考え方を詳しく紹介します。台湾の結婚事情に興味がある人は必見です!
ちなみに実際に台湾に嫁いだ生の声を聞きたい人は、こちらの動画をご覧ください?
Contents
台湾人の現在の結婚事情とは?
まず台湾人の結婚に関する最新データを紹介します。これを見れば台湾の結婚事情がいかに厳しいかが一目瞭然です。
台湾人の結婚率
台湾政府の統計によると、2022年台湾全体で配偶者がいる人は約50%。初婚年齢に関しては男性は32.3歳、女性は30.4歳と、日本の初婚年齢である男性31.1歳、女性29.7歳よりも高齢化しています。
2022年、台湾では1年でたったの12万組しか結婚しておらず(1000人あたり5人)さらに離婚した人が5万組いるため、実質増加した夫婦数は7万組しかないのです。
1976年と比較すると、結婚率は60→50%未満に下がったにも関わらず、離婚率は0.9→9%に上がっており、台湾の厳しい結婚事情が見えてきます…。
台湾人の現在の結婚観とは?
なぜ台湾人の結婚意欲は上がらないのでしょうか?政府の調査資料から、代表的な理由を3つ紹介します。
- 自由を求める女性が増えたから
- 結婚する金銭的余裕がないから
- 子供の養育費が高いから
① 自由を求める女性が増えたから
一つは自由を求める女性の増加。台湾は夫婦共働きが多く、女性でもバリバリ社会で活躍しています。それにも関わらず、やはり家での育児負担は女性のほうが大きいため、不公平になるのです。
ちなみに2022年、台湾人男女の給与差は15ポイント(男性の方が多い)、日本の22.1ポイントと比べるとかなり小さいことがわかります。
儒教の考えを重んじる台湾は、上下関係や年上の人を敬うことが一般的。そのため旧正月に夫の実家に行く時「今日だけは親や親族に対して良い嫁、良い母親を演じろ」と言われることもあるとか(近々Youtubeの方で配信しますのでお楽しみに!)。
② 結婚する金銭的余裕がないから
台湾では近年、家の値段が急騰中。しかし、台湾人の中には、結婚するなら家が必要という考えがまだ残っており、「結婚するなら家!でもそんな経済的余裕はない!」と悩む人も多い様です。
私も、台湾の南部に住む男性から「日本人は結婚するとき家買わないの?」と聞かれました。愛ちゃんの旦那の出身地でもある南部では先に家、という考え方の方も多く、友人が結婚を機にマンションや一軒家を購入しています。
持ち家意識が強いせいか、日本のテレビ「劇的!ビフォアアフター」の再放送が人気です。
台湾の家の値段が急騰している件について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
③ 子供の養育費が高いから
台湾人が結婚する理由の5割は「子供のため」という話も。しかし一方で台湾の出生率は年々下がっています。その理由の1つが、台湾の養育費が高すぎることです。
実際に台湾の幼稚園にかかる学費は公立なら月に5,000円〜12,000円、私立なら40,000円以上の場所も。公立の抽選倍率は5倍以上になることもあり、特に2歳前後の子供は3割程度しか入所できてないという結果も出ています。
台湾の教育資源不足についてさらに詳しく知りたい人は、ぜひapplemint labのコンテンツをチェックしてください!
関連資料applemint lab:台湾在住現役日本人ママに聞いた超リアルな台湾幼稚園事情
子供を持つにはなかなか厳しい台湾ですが、国家発展委員会という政府機関が、子供を持つために結婚は必ずしも必要ではないと発表しました。
とはいえ、台湾の婚外子はまだ5%程度しかいません(日本はさらに低い2%程度)。家族の繋がりを重視する台湾では、婚外子が一般的に受け入れられるまでにまだ時間がかかると思われます。
結婚式も大変?日本と違う台湾の結婚式事情
皆さんは台湾の結婚式に対してどんなイメージがありますか?台湾で結婚するのは大変、ということを紹介しましたが、実は結婚式も結構大変なもの。日本人が知らない驚きのルールを3つ紹介しましょう。
ルール1. 披露宴を2回行う
台湾では、新婦側の友人・知人を招いて行う「訂婚(でぃん・ふん/婚約式)」と新郎側の友人・知人を招いて行う「婚禮(ふん・りぃ/結婚式)」を別に行います。
過去に愛ちゃんが2回披露宴を行なった理由の一つは、この習慣のためです。
(吹き出し)披露宴は1回でも大変そうなのに、2回もやるのは気が遠くなりそうですね…
ルール2. 瓦を踏んで七輪を超える
昔に比べ減ってはいますが、台湾には新婦が「瓦を踏んで七輪を超える」という謎ルールがあります。台湾語で「瓦」は「邪」と音が似ており、瓦を踏んで邪気を追い払う、また七輪で体を温め邪気を追い払い新しい生活を順調にスタートさせる、といった意味があるとか。(諸説あり)
台湾人の有名な結婚サイト「結婚吧(ゼクシィみたいなもの)」でも紹介されてるので、今でも実施してる人まだいるようです。
新婦だけが、なぜそんな危険な行為で邪気を払わなくてはいけないのか…
ルール3. 寅年の人は結婚式に参加できない
台湾人の同僚に聞いて知りましたが、台湾では寅年の人は縁起が悪いとされ結婚式への参加を断られることがあるそうです。寅年(虎)は人を傷つけるため、結婚式の場に寅年の人がいると子供ができにくくなるという言い伝えがあるとか…。
(吹き出し)私の父も寅年なので、このルールでは娘の結婚式に参加できません…(泣)
複雑なルールが多い台湾の結婚式ですが、若い世代では結婚式の簡素化も進んでいます。最近では台湾政府が「現代国民の結婚式」というパンフレットを出し、伝統的な習慣を廃止して結婚の負担を減らそうとしています。
いかがでしたか?今回は台湾の厳しい結婚事情についてお伝えしました!台湾で起きている結婚問題は日本も抱える悩み。人ごとではありません。
ぜひ今回のブログを参考に、日本の皆さんも新しい結婚の形、理想の結婚の形を考えてみて下さい?
以上、台湾から津山がお届けしました!
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